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2016年 ツール・ド・フランス
昨日の第8ステージで総合首位が大きく動く・・・と予想しましたが
確かに、大きく動きました。
しかし、だれも予想しなかったのは
あのフルームの、「気持ち悪い」下りペダリング。
トップチューブに跨って下りを攻めるだけでも、けっこうな危険を伴うのに
そこからさらにペダルを回して加速していくとは・・・
※良い子は真似しないでください
名古屋は伏見の、スポーツバーHUBでホッシー弐号と
お客様数名と観戦しておりましたが、あまりの衝撃に
ビックラぽん!で、時間を忘れて見入ってました・・・。
で、このHUBで見ていて他の酔客の
「これナニ?」的な視線に気づいた梅林。
「そもそもツール・ド・フランスってなんすか?」
という方のために、簡単に説明。
ツール・ド・フランス
直訳すると、「フランスの旅」
毎年、7月の夏まっさかりに開催される、自転車レースの最高峰の大会。
初開催はなんと、1903年。
日本では、まだ明治36年。
世界的な出来事だと、ライト兄弟が人類初のエンジン付き飛行機での飛行に成功。
そんな教科書の中の世界と同じ歴史を持つ、自転車レース。
すごいでしょ?
「フランスの旅」というくらいだから、フランス各地いろんなところに行きます。
街から、街へ。
一日の走行距離は、150kmから200km超。
街だけでなく
山を越え、
ピレネー山脈、そしてアルプス山脈へ。
当然、大都会というよりも田舎町を経由していくことが多いので
「オラが村に、ツールが来るべ!!」
というのは、一大イベント!!
子供たちも、みんなで応援!!
村中総出で、応援!!
ちょうどバカンスの時期なので、近隣の国からも
キャンピングカーで応援に来ます。
この辺が、地続きのヨーロッパって感じですね。
そこに出場するのは、1チーム9名
合計21チームの選ばれし、自転車野郎ども。
「一般の人も出れますか?」
意外とこれ、聞かれますね。
梅林も自転車を始めたころ、親戚のオバさんに聞かれました。
残念ながら、出れません。
世界のトップチーム、1チームにつきだいたい30名ほどの選手が登録されてますが
その中から、ツール・ド・フランスに出場できる言わば「レギュラー」は
たったの9名。
まずは、出場できる可能性のあるチームに入るところから難関です。
では、日本人が出場できないかと言うと・・・
そんなこともなく。
イタリアの名門チーム・ランプレに所属する
新城幸也選手が、今年も元気に出場メンバーに選ばれております。
「この黄色いのなに?」
これが、その時点での総合首位の選手の証
「マイヨジョーヌ」です。
由来は、ツール・ド・フランスが始まった時の主催が
新聞「レキップ」でその誌面が黄色だったことから。
3週間を戦い抜き、パリのシャンゼリゼに
この黄色いウェアを着ていた者が、総合優勝となります。
ちなみに、最終ステージはパリですが
シャンゼリゼ通が交通封鎖されるのは、一年のうちでも
7月14日のフランス革命記念祭のときと、ツール・ド・フランスの時だけだそうです。
そんなところからも、この「ツール」の凄さがわかりますね。
では、総勢189名の選手が全員、マイヨジョーヌを目指すのか?
というとそうでもなくて。
総合優勝を狙う選手とは別に、その日その日の
ステージ優勝を狙う選手、そしてチーム。
さらに、1チームの9名のうちでおおよそ7名までは
「アシスト」と呼ばれるエースのために走る選手。
アシストの選手は、時に風よけとなり
水などの補給を運んだり、転倒などでケガをしたエースを助けたり
(審判に怒られない範囲で)文字通りに「押したり」して
チームとエースの為に働きます。
それだけに、アシストの思いを託されたエースの戦いは
ガチンコバトル!!
真っ先にゴールラインをくぐった喜びを全身で現します。
一見、一対一の戦いに見えますが
ゴール前のこの状況まで持って行くのに、
多くのアシストの苦労があります。
しかし選手も人間です。
つかの間の休息、あるいはスタート前やゴール後には
家族と会ってほっと一息。
(個人的には、同じ親としてこの写真がメッチャ好きです)
そして、沿道の応援が選手に何よりも力を与えてくれます。
応援のカタチは様々
最近は、南米のコロンビア勢の活躍で
こんな応援が目立ちます。
しかし
発煙筒はちょっとやりすぎ。
選手の呼吸を妨げる恐れがあるので、自粛しましょう。
2016年 ツール・ド・フランス はいよいよ第二週。
今日、7月10日は
ピレネー山脈にてスペインに突入し、
アンドラ・アルカリスの頂上ゴール。
翌日が、休息日となるために「ここで出し切る」選手が
アタックをかけることが予想。
選手の多くの人間ドラマからも、目が離せません!!
※掲載画像
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