志木店サンデーライド常連様であり
その辛口インプレが好評の・・・・・
自転車大好きオッチャンのTさん
先日のコンセプトに続き
TREK最新の MADONE9に乗ってもらいました。
以下原文のまま
先日の試乗で書いたのは『トレック的』というフレーズ。
今回試乗させていただいたのは、そのトレックのマドン9。
うーん、総合得点ですか?
コンポのチョイスが好みでは無く
、50mmハイトのディープというのも僕には。。。
そもそもポジションはサドル高以外簡単に変更するのが不可能なバイクなのだし、
点数っていうのは難しいよなぁ。と思いつつ
、少しだけ南の方の国でワインディングロードと
山坂道を走って来ました、の感想文です。
走り始める前にいつものチェック。
カックンブレーキをすればスパッとスタンディングスティル、
それは僕がいつもトレックに乗って一番“らしさ”を感じる所。
ホイールのジャイロモーメントに依存しないスピードで
真っ直ぐ走って、真っ直ぐ止まる事が出来れば、
真っ直ぐの状態でスタンディングスティル出来る、、、
なんて、少なくとも高価なバイクなら当たり前なんて訳でも無かったりして。
ちなみに定常円旋回はニュートラル。
そうそう、舵角右(のみ)40度を越えると
前ブレーキが自動的に掛かり始める、、、といった特徴(?)が。
まぁ、そもそも最小半径でのUターンなんて
事を云々する様なバイクではありませんものね。。。
但し、オーナー様は勿論、試乗させて貰う際にも一応知っておいた方が安心かと。
一通りバイクとの挨拶の儀式を終えて、いよいよ出発。
走り始めると・・・・
舗装の荒れた路面も5cm四方の石板が敷き詰められた
ガタガタ路面もサドルにドッカリ座って難なくクリア出来る所は
ドマーネゆずり、このバイクの大きなトピックでもある“iso speed”投入の美点。
トラクションの良さは荒れた路面の山坂道でも有利。
ワインディングロードに入れば流石の空力性能、
僕程度のアマチュアでも7%前後のアップダウンなら
空気の壁を切り裂いて進むのを感じ取れて
、多分一番気持ち良いシチュエーション。
で、無意識に踏み込んで走り始めてしまう(笑)
最後に山坂道、、、でも50mmディープですね。
ホイールを変えて走ろうかと思ったのですけど、
このバイクにはこのホイールかなと、そのまま走りました。
とりあえずダンシング多用でしか登れない僕が
いつもの山坂道を走ると全体的に捻り方向に硬く感じ、
何が一番違うってステム一体スペシャルハンドルの硬さ、、
、物凄くて、脚より先に腕にきました (^_^;)
シッティングで走ってみるとリズムがシックリ来る感じ。
このバイクも高ケイデンスをキープ出来る人の方がホイールに
関わらずフレームの特性を活かせるかなと思いました。
さて、
苦しくても辛くても登ればお楽しみのダウンヒルなのですが。
残念ながら日陰や橋周辺に凍結路面やら
パッチがたまにある状態で。
しかも個人的に信用しきれない、、、
いや、単に使いこなせていないカーボンディープで
試す訳にはいなかいので残念ながら!オミットしました。
そんなこんなで・・・・
ハテ僕の言う『トレック的』とは?
アメリカの、とても優秀な工業製品。
それで、いつも頭に浮かぶのは・・・・
『ミルスペック』という言葉。
詳しくはweb検索で!
このマドン9も期待に違わぬトレックのトップエンドバイク。
その成り立ちと佇まいからして一切の妥協を許さない
、戦う為に生まれてきた様なバイクでした。
今回も志木店の皆様ありがとうございました。
蛇足として。
急坂じゃない所でのダウンヒルの感想を言えば、
とにかく、スピードの乗りが良く、
ハンドリングはホイールを使いこなす腕次第でしょうか。
個人的にはカーボンのブレーキ特性と
、一瞬遅れて反応する前輪のディープは、
危険を回避する咄嗟の時程プロ並みのスキルを要求してくる
シビアさを持ち合わせていると思う所です。
そう考えた時、ディスクブレーキはキャリバーブレーキに対して
明らかな有意差を持って応えてくれてユーザーフレンドリーな
ブツに成り得るなと今回思ったのでした。