前回ブログはコチラ(リムハイトについて)
今回はあまり目に映る事は無いものの、
重要な要素であるハブについてご紹介します。
ここからかなり深い内容にも突っ込んで行きますが、
新しくホイールを考えているお客様必見の面白情報です!!
最後のコラムには話題沸騰中の最新のハブについて
ご紹介しますのでぜひご覧ください!!
イントロダクション:ハブって何??
ハブについて
ハブは何となく知られているものの具体的に
どんな役割をしているのかまではご存知でしょうか?
役割をライドの際の機能に絞って大まかに列挙すると
1. ペダリングの力をホイールに伝達する
2. フレームと繋げる事でハンドリングを可能とする
ハブのより詳しい機能のコラムはコチラ(MAVICより)
この2点が代表的なポイントになります。
今回は快適性に最も直結する前者の「力の伝達」についてご紹介します。
ちょっと厳密な話:力の伝達について
(読み飛ばしていただいて結構です)
かなり突っ込んだ話をすると
ペダリングによって発生する力は
下のような過程を踏んでいます。
ペダリングによってクランクが回る
→チェーンが動いてスプロケットが回る
→スプロケットが回る事で
フリーボディーが回り、ラチェットが回る
→ラチェットに繫がっているハブに力が伝達され、
ハブの中のベアリングと同時にホイールが回る
以上の手順を踏んでいます。
(ラチェットも重要な要素ですが、このブログが
ご好評頂けましたら書こうと思います(笑))
どうにかして失う力を減らしたい!!
さて、話は戻りますが自転車が進むために
これほどの手順を踏んでいると考えると
ペダリングでかけたエネルギーは
意外とロスしてしまっているのではないか、
と思いませんか??
こういったロスを防ぐために
各メーカーは奮闘している訳ですが
今回は3つ目の矢印(ベアリングのロス)に注目して
ホイール選びのポイントをご紹介します。
メインテーマ:ハブが良いと何が良い??
高品質ハブのメリット
ハブが高品質ですと良くなることの代表を上げると
1. 漕ぎ(ペダリング)のロスが減って楽になる
(ベアリングとペダリングがややこしいので表現を変えます(笑))
2. 立ち上がりが非常に楽になる
この2点が挙げられますがその理由は非常にシンプル。
「ベアリングのロスが少ないから」です。
この点は競技や普段乗りの時にも
あらゆる局面で絶大な効果を発揮します。
なぜベアリングが良いと楽なのか??
ホイールの回転と同時にハブのベアリングが回転しますが、
軸(クイックリリースorスルーアクスル)に対して摩擦が発生するため、
エネルギーロスが発生します。その摩擦が減れば減るほどロスは減り、
快適なライド・競技に強いホイールが実現します。
図解はコチラ↓
実際にどんな場面でメリットが出る??
例えば信号で止まってから再スタートをするとき。
あれは最初の一漕ぎが大変ではないでしょうか??
原因の1つはベアリングの摩擦なのですがよいベアリングなら
負担を減らすことができるので快適度がアップします。
あるいはヒルクライム。
登りの際はどうしてもスピードが落ちるので
そういった駆動系の抵抗を減らすと
登りがかなり楽になります。
(BBやプーリーもこれに当てはまります。)
メリットの結果得られるもの
体力をかなり温存できるので目的地に着いた時に
より観光を楽しめるようになります。
競技的な話をすればパフォーマンスの維持も可能にします。
実際、少しグレードを上げるだけでもギア2枚分は変わります。
実例の体験ブログはコチラ。
ハブのベアリング機能の見方
非常に単純な方法ですがホイールを
回してみてどれだけ回り続けるか試してみて下さい。
高性能なベアリングが入っていると
相当な時間回り続けます。
今回は新しくホイールを選ぶ上で重要な要素の一つである
ハブについてご紹介しました。
ここからは最新のベアリング事情と
これからのベアリングを変える(!?)
話題沸騰中のベアリングをご紹介します。
+αコラム:セラミックベアリングの力and
スタッフ注目のOniベアリング
セラミックは回転系の効率を上げる立役者でもあり、
あらゆるパーツに重宝される素材です。
その機能はハブにも使われており、
セラミック非使用のベアリングと比較すると一目瞭然。
2~3倍以上の回転持続時間に差が出ます。
さらにその中でも差があり、
ハイグレードなベアリングは
ライドの快適性や競技のあらゆる局面で
重要な役割を果たしています。
そんなベアリングですが
最近あるメーカーが革命的な開発をしたことを
ご存知でしょうか??
その名もOniベアリング。
JTEKTという車や風力発電など
長期間にわたってハードに使われるベアリングの設計
を手掛ける企業が2021年夏に
「自転車のための」ベアリングを開発しました。
実績も凄まじく、自転車トラックレースにおいて
世界一となったホイールに使用されるなど、
あっという間に凄まじい戦績を打ち立てました。
まさに注目のベアリング、川崎店にて間もなく上陸予定です。
より詳しくはコチラ。
これからのハブ界を変えるかもしれないOniベアリングに注目です。