昨日のブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージ。
BMCのダニーロ・ウィスは惜しくも2位!
まさかあの距離の単独逃げが決まるとは・・・
最後2位争いのスプリント争いを見る限り、脚が残っていたっぽいだけに残念です。
それにしても逃げが決まりまくる今年のブエルタは見ていて楽しい!!
世界選手権の絡み?コース設定の影響?
どのチームも若手が多めのメンバー構成ですが、
みんなここぞとばかりに逃げる逃げる!
グランツール初勝利!が量産される今年のブエルタ。
コースディレクターはしてやったりでしょう。
もしくはたまたまか。
さて、昨日のステージはまるで2つのレースが行われていたかのようでした。
ステージ勝利を狙う、逃げに乗れた12人のレースと、
明日のクイーンステージに備えてサイクリング状態の集団。
ステージを一つ丸々犠牲にしてでも体力を温存したいなんて、
どれだけキツいコースなんだ?と思って見てみると・・・
200㎞の距離に、1級山岳×3 超級山岳(山頂ゴール)×1。
獲得標高は4800m!!
ブエルタの山岳カテゴリーはツールより1段低く見積もられている感もあるので、
実際は超級×3、超超級×1といった感じかもしれません。
これはヤバイ。
さて、総合争いはキンタナとフルームの一騎打ちの様相を呈してきました。
二人の実力が拮抗しているのであれば、キンタナは54秒のタイム差を守るという
レース展開を続けていくだけで総合争いを有利に運べるのですが・・・
ここで地味に19ステージの個人TTの存在が効いてきています。
リオ五輪銅メダリストのフルームのタイムトライアルは超強力。
どこかで「TTで失うであろうタイム差」を稼がないとならないキンタナも
攻めの姿勢を崩すわけにはいかないのです。
これもコースディレクターとしてはしてやったりでしょう。
もしくはたまたまか。
総合を争う2人が、攻めの姿勢で挑むクイーンステージ(最難関山岳ステージ)。
文字通りレース最大の山場という事になりそうです。