【池袋チャーリー本日の作業日記】
レーゼロ&新型105仕様の試乗車を組む
試してみたいが試乗車がない⁉・・・だったら組めばイイじゃない!!
フレームはY’sRoad別注カラー『DE ROSA 838』
今回、試乗車の核となるフレームに選んだのが初めてロードバイクに触れる人たちにも扱いやすく初めてのデローザとしてオススメ出来る「838」。なんとコチラはワイズロードでしか手に入らないカラーをまとっての限定カラー。
デローザといえば「モノトーンのホワイトでしょ!」という方のためにスペシャルオーダーした純白のカラーリングはごまかしナシのシンプルさでフレーム本来が持つ造形美を際立たせます。
快適性の肝となるシートステーは、シートチューブに低い位置でつながるドロップドタイプを採用し、きわめて細身のシェイプと相まって快適性を上げるほか剛性と空力まで改善するという造形です。
ヘッドチューブにはパーツメーカーが提供する「SRS」システムを採用。ブレーキやシフトケーブルをヘッドカバーからフレーム内にとりこみシンプルでスリムなバイクの造形を損なうケーブルはいっさい露出しません。
パーツ交換でさらなる上位システムにも交換でき、エアロ効果も追求できる仕様となっています。
せっかくなのでフレーム重量測定
フレーム単体重量は「1.060g」。
レースの最前線で戦うフラッグシップモデルではないので激軽とまではいかないものの十分な軽さ。
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ホイールは真紅に染まる『RACING ZERO COMPETIZIONE DB』
史上最強のレーシングアルミホイールと名高いフルクラムの「レーシングゼロ・コンペティツィオーネ」。
アルミでは最もボリュームフルな30mmハイトと23.8mm幅のリムにこれまたボリューム感あふれるアルミスポークをアッセンブル。どちらもアルマイトレッドで彩られ強烈な存在感を放ちます‼
コンポーネントは電動・12速化の新型『シマノR-7100系105』
シマノコンポを普及させた立役者のサードグレード「105」も遂にセミワイヤレス電動&12速化。
デビューからそれなりの時間は経ったとはいえ、まだまだ市場に出回っている搭載完成車も少ないですし触る機会もそこまでない。実際にその変速性能やレバータッチなど体感してみたい方も多いはず。
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組み立て作業開始‼
「フレーム」・「ホイール」・「コンポーネント」・「フィッティングパーツ」・「その他」が決まったら組立開始‼
完成車などの組み上がり品も手っ取り早く乗れて良いのですが、やはりバラから選んだパーツで組み上げるのはスポーツバイクの醍醐味‼ワクワクしますね♪
足回りを組立てよう!
まず作業として取り掛かるなら「足回り」から着手し土台を整えます。ド派手なインパクトを放つフルクラムのレーシングゼロに組み合わせるタイヤは人気・評判も上々なニュータイヤ、「ビットリアCORSA NEXT」。
グラフェンコンパウンドとシリカコンパウンドを融合させ転がり抵抗の軽減とスピード維持の高さもさることながら高い耐久性を持つこのモデルは試乗車としてピッタリ!試してみたいという方も多いのでは?
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ホイールにタイヤ&チューブを組み込む下準備としてチューブに一定量の空気を入れ形作っていくと装着しやすいでしょう。
箱や袋から出したペラペラの状態でタイヤ内部に組み込んでしまうと空気注入時にタイヤ内部で捩れたり噛み込んだりするのを防ぐのにも役立ちます。
また、タイヤをリムに嵌め込む際に親指で押し込んでいる方もいらっしゃると思いますが、手の腹を使い「点ではなく面で」絞り込むようにはめ込むようにすると比較的楽に装着できるのでオススメです。
後輪ギア(スプロケット)を装着する際は、フリーボディーの溝にそってスライドさせていきます。トップ側の最小ギアを取り付けの際に正しい溝位置からズレて取り付けてしまうとロックリング固定の際にフリーボディーのネジ山を壊してしまう場合がございますのでこちらも注意。
ディスクローターはホイールの固定方式に従って取付を行います。前後でローター径が違う設定もありますのでここら辺も組み付け前にチェックしておきましょう。
ステアリング周りのセッティング・取付けをしよう!
次に取り掛かりたいのがステアリング(ハンドル)周りのセッティング。フレームセットでの販売時はフロントフォークからのびるコラムというパイプが長くライダーの身長、ポジションに合わせカットしてセッティングします。
上記図のように任意のポジションに合わせるようにスペーサーを入れステム上部から突き出した余ったコラムをカットし調整します。
一度カットしてしまうともう戻せないのでコラムカット位置の指定は慎重に。長い分には後からまたカット可能なのではじめは上限いっぱいが安心・安全でしょう。
メーカーによってはステム上部に5mmのスペーサーを必須とするところもありますのでここも良く確認したいところ。(因みにDE ROSAは指定なし。上部の赤スペーサーはデザイン的なものとマージンを取って入れています。)
ブレーキ周りの取付け・セッティングをしよう!
ブレーキ本体の取り付けは前後でボルトの形状が違う点や、ローターサイズによってマウント向きを変える・追加するが点を注意して組み付けすればさほど難しくはありません。
それぞれボルトゆるみ止めのピンなどの装着も忘れずに。ここでは位置調整は割愛させていただきます。
最近のブレーキシステムで主流と言えばディスクブレーキ。「油圧式」・「機械式」で組付け方は多少異なりますがホース(またはケーブル)のルーティングはフレームに依存します。
今回はレバーとブレーキがパッケージ販売されているものを使用するので組み付けは比較的簡単。予めブレーキ本体に組み込まれているホースを後方からフレーム内部へ通し、ヘッドチューブ上部から引き出します。
ここで注意したいのが「フレーム内部のどこを通っているか?」の確認を怠らないこと。
下記画像はBB位置からフレーム内部を見た画像となりますが、中心をホースが通っているのがお解りになりますでしょうか?
このルートでブレーキホースを通した場合、間違いなくBBもしくはクランクシャフトと接してしまいホースが破損してしまう恐れがあります。フレーム内部の構造によっては致し方ない場合もありますが、DE ROSA 838の場合はBB内部は筒状となっており、上部ルートを通せるのでそちらを採用します。
フロントブレーキホースも同様にフォーク→コラム→ヘッドチューブ上部へとルーティングしていきます。
フレームへと組み込む前段階で片方に印をつけておくと「どっちが前だったっけ?」とならずに済みます。
STIレバーの取り付け・セッティングをしよう!
ブレーキホースを通し終えたら次に取り掛かるのがSTIレバーとの接続。ブレーキ同梱パッケージの場合あらかじめレバー内のタンクにオイルが充填されているのでホースをつなぐだけの簡単なものになっています。
しかし不用意にレバーを握り込んでしまうとオイルが吹き出してしまうので注意!!(上記画像の様に蓋はされていますが気を付けましょう)。また、レバーをハンドルに付ける際は車体に組み込む前に済ませておくと左右の高さが調整・確認しやすいのでオススメ。
レバーにホースなどを繋ぐ前に注意したいのが「ハンドルを左右に切って長さを調整」すること。
ホースにこの余白部分を設けていないとハンドル操作時にホースが突っ張ってハンドルが切れなかったり、ホースやフレームの破損に繋がりますので注意したい点。ブレーキだけでなくシフトケーブルやエレクトリックワイヤー組付け時にも同様に確認しましょう。
長さが決まればカット、ホース先端に専用金具を取り付けします。先端が斜めになってしまっていたり圧入が甘いとオイル漏れの原因となりますので気が抜けない作業です。
ここで使用する工具はシマノ油圧ディスクブレーキホース関係の作業を1つで確実に出来る「TL-BH62 」というもの。これからのスポーツバイクの作業には必須工具です。
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しっかりと圧入出来たらレバーに装着していきますが、レバー内に充填されたオイルが漏れないよう接続穴を上に向け装着していきます。
変速の取り付け・セッティングをしよう!
ブレーキの次はシフト‼・・・ということで変速周りの取付けやセッティングを行っていきますが、新型105がセミワイヤレス電動なのでケーブル類の取り付けは「バッテリー/FD/RD」の3点のみ。
バッテリーはシートポスト内に組み込み、それぞれをFD(フロント変速機)とRD(リア変速機)に繋いでいきます。
新型12sDi2のエレクトリックケーブルは旧タイプに比べ細く、単体でフレーム内に通すのは大変。シフトワイヤーに巻き付ければ楽に通すことが出来ます。
また先端も細く小さいため手で強引に組み付けると破損の恐れがあり、専用工具を使って必ず取り付けしましょう。
バッテリー/FD/RDの3点を繋いだら次はSTIレバーとのペアリング。優先接続ではなくセミワイヤレスなのでSTIを認識させ変速機を動かせるようにしていきます。
お手持ちのスマホやタブレットにアプリを入れてやPCに繋いでの方法は色々とありますが、今回はレバーと直結してペアリング作業を行っていきます。
バッテリー/RD/左右STIを直結させるので余分にエレクトリックワイヤーが必要となるショップならではの方法とも言えます。RDボタン操作でペアリング作業は完了。
「ペアリングさせたはずなのに動かない⁉」という場合はこちらを確認。
① 電動変速であるが故に内部ファームウェアのエラーなどで動かない場合も。シマノDi2接続アプリなどでエラーチェックをしてみましょう。
②意外と盲点なのがバッテリー不足。FDはRDよりもモーター動作の消費電力多くバッテリー残量が低下するとはじめにFDが動かなくなります。このような症状の場合はまず充電してみましょう。
BB・FCを取り付けよう!
フレーム内部にケーブルやホースを通し終えたらBB(ボトムブラケット)を組み込んでいきます。ブレーキホースを通す際にBB付近にホースやケーブル類がないことは確認済みですがBB取り付け前にも一度確認しておきましょう。
今回組み込んでいくBBは「スギノBB386EBO-IDS24」。 BB386規格フレームにシマノクランクシャフト24㎜対応させる組合せで性能も申し分なく比較的リーズナブル。それぞれのフレームによって対応サイズは異なりますのでご購入前に必ず確認しましょう。
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フレームに組み込む前に専用グリスを塗布。
圧入系BBは「音鳴りトラブル」も多く軽減させる処置を行って組み込んでいきます。ワイズロードオンラインでの販売は事情により不可なため使用グリスは店頭でスタッフにお尋ねください。
ここで注意したいのが「圧入は片方ずつ」行うのが失敗しないコツ!
左右のカップを圧入するのですが、両方同時に進めてしまうと斜めに入ってしまい失敗する恐れがあります。
多少でも斜めに入ってしまうと軸を受け止める位置がズレクランクの回転が渋くなってしまうどころか最悪フレームの破損に繋がります。急がば回れで左右ずつ確実に圧入していきましょう。
BBの圧入が済んだら過ぎはFC(フロントチェーンホイール/クランク)を差し込んでいきます。
・・・と装着前にチェーンリングの固定ボルトがしっかり締まっているかどうかも確認しておくと安心ですね。
クランクシャフトを差し込んだら左クランクを取り付けガタツキ調整を行います。鬼締めしてしまう方もいらっしゃいますが「ガタツキがない・回りが渋くない」を目安にしめ込みます。
左クランクの割れ目部分には脱落防止ピンが備えられており、プレートが浮いている状態が「開放」・プレートが収まった状態が安全ピン「固定」となっております。
回転調整が済み脱落防止ピンを押し込んだら固定ボルトを締め込んでいきます。このとき2つ並ぶそれぞれのボルトを片方ずつ一気に占め込むのではなく「左・右・左・右・・・」それぞれを均等にトルクを掛けながら締め込みます。
BB圧入やベアリング調整が適正に出来たのでクランクの周りはとても滑らか。
チェーンを繋いで変速調整をしよう!
ドライブトレインの土台作りは完成しそれぞれをチェーンで繋いでいきます。チェーンは駆動・変速とドライブ系の中でも一番仕事をする肝心要のパーツで組付け方を間違えると不調の元となりえます。
多段変速など変速段数が増えるにつれチェーンのプレートは薄く曲がりやすくピンも短いので変な力が掛かっています作業はご法度。工具などはしっかりと良いものを使う方がトラブルも少なく作業もスムーズです。長さの調整方法は割愛させていただきます。
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また、チェーンを繋ぐ際はリンクの向きに注意‼上記画像のようにリンク表面の矢印表記に従い「回転方向に向かって」必ず取り付けてください。
脱着が容易なクイックリンクと言ってもシマノ純正品は硬く取付け・取外しには専用工具を用います。また一度使用したクイックリンクの再利用は出来ませんのでこちらもご注意を。
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正確無比な電動変速Di2であっても初期位置やセッティングを間違えてしまえばその恩恵にはあずかれません。
変速機の固定や調整を行い、ゆっくりとクランクを回し1段1段確実に変速を行い噛み合わせを確認していきます。c調整がズレている状態・未確認状態で一気に変速操作をしてしまうと壊れる原因になりますのではじめは慎重に。
バーテープを巻こう‼
ここまで来れば完成まで間近!作業の締めくくりはやはりバーテープ巻。早い段階で巻いてしまうとケーブル長の設定が出来なかったりグリスなどで汚れてしまうので最後がマストかと。
バーテープに付属するエンドキャップを巻き終わり後に付ける方が多いかと思いますが、最後に付けた場合嵌らなかったり緩かったりする場合を避け敢えて最初に組み付け。
レバー周りの処理は好みかと思いますが「たすき掛け」にて巻いていきます。テンションの掛け方が緩いとこの辺りで浮きが生じるので表も裏もしっかり確認しながら巻いていきます。
柄入りバーテープの場合、合わせた方がカッコいいではありますがそこに意識が行き過ぎるとテンションの掛かりが甘く緩みやすかったり途中で切れてしまうこともありますので「合えばラッキー♪」くらいの気持ちで巻く方がオススメ。最後は端をビニールテープで止めて・・・、
組み上がり完成‼
様々な工程を経て1台組み上がりました。
必ずしも上記のような流れで組まなければいけない訳ではありませんが作業の流れとしては参考になりましたでしょうか?
思った以上に「DE ROSA」な相性バッチリな色合い
実際に形となってみるとフレームのシンプルなカラーリングだからこそリム・スポークまでフルレッドなホイールが活きるベストマッチングな全体像。
DE ROSAのイメージにピッタリな美麗ながらも戦闘的な印象で組みあがられたかな?
色合いだけじゃなく走行性の相性もバッチリ‼
レーシングフレームとしての特性も持ちますが尖った剛性過多なつくりではなく、ロングライドでも疲れにくい程良い快適性を持たせた乗り味は捉え方によっては加速性・俊敏性に欠ける感覚も。
そこを上手く補っているのがRACING ZERO COMPETIZIONEの足回り。極太スポークにボリューミーなリムの剛性感がフレーム特性とこれまたマッチしており、小気味良い加速感と乗り味でいつまでも乗っていたくなる走行感。
せっかくなの車体の重量測定してみました♪
ペダルレスで「8.27Kg」となかなかイイ線言ってるのでは?
ハンドル・ステムやサドル・ピラーなど軽量パーツは使っていないので8kg以下も全然余裕で組めちゃう?
近日中に試乗車として稼働開始‼
いかがでしょう?その走りを体感してみたくなりましたでしょうか?
近日中実際にお試しいただける試乗車として池袋チャーリー店頭に配備致しますので、その時にまた詳細や規約などご報告いたします。
乞うご期待!!
気になった・気に入ったなら注文もOK‼
もちろんDE ROSA838の購入を検討中の方はご注文もOK‼
上記のコンポ・ホイール以外での組合せで手配・お見積りも承りますのでスタッフまでお気軽におたずね下さい♪