こんにちは！！
ワイズロード京都店の福元です。
6/29に開幕し、連日熱い戦いの繰り広げられているツールドフランス。
世界でもトップクラスに注目度の高いこのレースを見る為、
この時期は寝不足に悩まされるサイクリストも少なくはないはず。
そんなツールドフランス 2024で見事ステージ優勝を上げたバイクをご紹介します。
BIANCHI OLTRE RC
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現存する自転車ブランドとしては世界で最も古い、
歴史あるブランド「BIANCHI」
1885年に創業し、これまで約140年に渡って、
数多くの名車を世に送り出した同ブランドですが、
そんなBIANCHI初のハイパーバイクというコンセプトのもと開発されたのが
このOLTRE RCです。
TDF 2024 第2ステージ ステージ優勝！！
6月30日（日）第2ステージ、チェゼナーティコ〜ボローニャまでの199.2km。
難関な山岳はありませんが、全長1.9kmながら平均勾配が10%、最大で20％まで勾配のあがる
激坂「サンルーカ」を2回登る丘陵ステージでした。
BIANCHIのサポートするアルケアB＆Bホテルズ所属のケヴィン・ヴォークラン選手は
2度目にして最後のサンルーカでアタックをし、そのまま11km先のゴールまで下りと平坦を独走。
見事初めてのツールドフランス出場でステージ優勝を果たしました。
独走勝利を支えた空力性能
OLTRE RCを始めとする OLTRE シリーズの大きな特徴はやはり高い空力性能。
下記は前シリーズであるOLTRE XR4と比較した空洞実験の結果です
●毎時50キロ走行において約17.1ワット節約
●横風を受けた際のCDAが約5.1％改善
●時速250ワット出力で40km走行時に約45秒短縮
「システムの一部としてのバイクを設計すること」を掲げており、
バイクとライダーが対峙する空気抵抗のうち、80%を占めるライダーへかかる空気抵抗を設計プロセスの中心に、
これまでとはまったく異なるタイプのエアロバイクを生み出しました。
フォークの下端や専用ハンドルにある突起、「ヴォーテックスジェネレーター」
乱流を発生させることで境界層剥離と呼ばれる現象により発生する圧力抵抗を減らします。
OLTRE RC発表時に話題となった「エアディフレクター」
板の内側を通る空気は風速が増し、外側に比べ低圧となり流れライダーの脚部に低圧ゾーンを作ります。
UCIルールの適応されるレースではこのエアディフレクターの使用はできないため、
今回ヴォークラン選手はエアディフレクター無しの状態でステージ優勝をしましたが、
エアディフレクターを取り外しは台座に付属カバーを装着することで
前述のヴォーテックスジェネレーターへと変化、依然として高い空力を誇ります。
過去に実際に試乗した際、平坦がそれほど得意ではない福元ですが、
まるで何かに吸い寄せられるように40km/hまで加速、そしてその速度が落ちないことに
衝撃を覚えました。
勝負の分かれ目となったポイント
個人的に注目したのは勝負の分かれ目となった激坂サンルーカ。
ヴォークラン選手がパンチ力のある選手であったことが勝利の大きな要因であることに
間違いはありませんが、実はこのOLTRE RC、完成車重量で6.85kgと見た目に反してかなり軽量。
これも試乗した際の福元の感想ですが、直線や下りが速いのはもちろん、
サンルーカ程の勾配でなくとも、短距離の峠や丘は、軽量バイクよりもむしろ速い印象を受けました。
斜度が低ければ速度が出るのでむしろ空力性能の恩恵を受けますし、
斜度が高くても、従来のエアロバイクでは考えられない軽量さと、
加速力の高さによって短距離の登坂ならむしろアドバンテージにすら感じるほどでした。
充実したパーツ構成
ホイールはフルカーボンリム、前50㎜、後65㎜のリムハイトで
チューブレスレディ対応。
ハブはSPBテック｜超精密ベアリング技術を採用。
バイクの性能もあってか、このリムハイトの高さを感じさせない
漕ぎ出しの軽さを感じたのを鮮明に覚えています。
コンポはDURA-ACE Di2、
なんとクランクはパワーメーター付き。
まとめ
新型のOLTRE RCとなってからでは初のツール ステージ優勝（だったはず）
高額なのは間違いないですが、すでに完成されたプロ級のバイク、実際に店頭で見て頂けます。
この機会をお見逃しなく！！
