どのパーツが必要なんだ?
「デイスクロードが普及しました」と言って違和感を感じなくなった昨今。
ただ、いままでのリムブレーキ仕様のバイクと比べるとパーツの規格が煩雑になったように感じます。
BB規格、ブレーキの取り付け方、ヘッドパーツの規格は今まで通りに下調べする事はもちろんですが、、、
・ディスクブレーキ本体をマウントする部分のフレームの厚みやボルト挿入長
・フレームの許容できるローター径
・スルーアクスルのネジサイズとネジピッチ、ボルトの挿入長
・フレームがケーブルフル内装だった場合の対応ヘッドパーツ/ステム/ハンドル
などなど
今回は、リムブレーキのフレームを組み上げるときと比べて、「特に勝手が違う」と感じた注意点を3つ紹介します。
↑必要なパーツをリストアップした時のイメージ↑
スルーアクスルの規格
ホイールを固定するための長いボルト、スルーアクスル。
フレームにねじが切られている為、ネジピッチはもちろん、フレームの厚みによってスルーアクスル長さを選ぶ必要があります。
大きく分類するとロードバイクのスルーアクスルのネジピッチはM12の1.0、1.5、1.75、DoubleThreadの4種類があります。
長さはメーカー指定かあるいは、実測で調査していきます。
今回は私のFarna Pro Aeroを例に実測。
フレームとホイールを仮組みした時点。まだスルーアクスルは付いてません。
フレームを実測するとフロントもリアもフレームの厚みが左右で異なっていました。ネジピッチもフロントは1.5、リアは1.75でした。
フロントは貫通穴側の厚みが8.3mm,ねじ切り側が18.5mm。
エンド幅も併せて、スルーアクスルの長さは126.8mm近く必要という事になります。
126.8mmからねじ切り側の厚み18.5mmを引いて、108.3~126.8mmの範囲内にスルーアクスルの長さがあれば大丈夫そうです。
ただ、スルーアクスルのネジ山が十分な山数で噛みこんでほしいので、出来るだけ126.8mmの長さに近いスルーアクスルを選びます。
そして選んだのはRIDEAのBTA202。
M12のピッチ1.5。長さは126mmでねじ切りの長さは15mmです。
専用のワッシャー(下写真の赤いパーツ)も必要で、ねじ山の噛みこみ量を調整します。
といった具合でリアも必要な長さを調査します。
ピッタリです。
ブレーキキャリパー取付ボルトの挿入長
主にリアのブレーキキャリパーの取り付けに関してですが、フレームの厚みによってボルトの長さを調整する必要があります。
殆どがキャリパー本体に付属のボルトで事足りるのですが、分厚いアルミフレームやエアロフレームなどでは長さが足りない事も。
ローター径の限界
径が大きいほど制動力の高いディスクローターの直径ですが、ロードは140mmか160mmのどちらかです。
フレームによってどちらも選べたり、どちらかしか選べなかったりするので要注意です。
フレーム側のボルト位置や、フレーム形状のボリューム感によって変わるようです。
全て調べ終えてようやく組上げ
鬼門はスルーアクスルの調査ですが、ほとんどのバイクには最初から同梱されています。
ただ、軽量なもの、扱いやすいものにカスタムする際や、フレームから組上げる際には重要な情報になります。
バラ完、カスタムの際はお気軽にご相談下さい。