どうも、こんにちは
新宿カスタム店、高野です
先日はお休みを頂きまして、東京の西は奥多摩湖へ
紅葉狩りライドへ行ってまいりました!
実のところ
予定を立てていた段階では、紅葉の季節なんて事はすっかり頭から抜けておりまして
行ってみたら、とっても綺麗な景色が広がっていたので
ちょっと得した気分でございました
と、言うのも
奥多摩へ行きたかったのには目的がございまして
まずはこちらを御覧ください
愛車であるFELT AR2の2009年モデルです
最近になってやっと7割程の完成度になってきたのですが
今回注目していただきたいのはこちら!
ROTORのQ-Ringsです
楕円チェーリングの代名詞であるところのパーツなのですが
少しだけ注意点があります
このQ-Ringsは、ただ装着しただけではその効果を完全には発揮しません
ROTORの楕円チェーンリングには
踏み込み位置の調整機能である
OPTIMUM CHAINRING POSITION(OCP)が採用されています
これは、最大のパワーを発揮する踏み込み位置に最大歯数を持ってくることで
本来の楕円チェーンリングの効果を最大にし
高い効率化を図るというもので
むしろ、それが楕円チェーンリング、並びに非真円チェーリングをつける意味そのものです
最大のパワーを発揮する踏み込み位置と
最大の歯数の位置がフィットしていなければ
楕円になっている意味が無くなってしまいます
一部、卓越した技術を持っている方の中には
最大歯数の踏み込み位置をライディング中に把握し、チェーリングの角度に自分の身体を合わせる、なんていう離れ業を持っている方も居るとか居ないとか…
しかし
その踏み込み位置を調整できるQ-Ringsなら心配ご無用です
なにせ、踏み込み位置の調整次第で、どなたにでもフィットさせることが可能だからです
さてさて
そんなQリングスさんの調整なのですが
最大歯数の位置調整に番号で「1」~「5」の調整が存在し
「3」が標準位置で、およそ時計の4時、水平よりも下の位置に最大歯数が設定されます
「1」なら、およそ3時付近で、水平近くに最大歯数が設定され
逆に「5」は、4時よりも深くなっていきます
今ならパワーメーター付きのクランク
例えばROTOR POWER等があれば、踏み込み位置はデジタル表示され
一目瞭然といったところなのですが
あいにく、僕のクランクは普通の3D24なので
走りながらの感覚で探っていくことになります
そこで、平地での感覚はいつでも取ることが出来るのですが
登りを登る感覚は、やはり何度も通っている坂へ行かないといけないと感じ
今回は、ついに楕円チェーリングでヒルクライムと相成ったわけです
ちなみにアウター調整位置は「1」としています
限りなく水平に近い、非常に浅い位置です
サドルの後ろの方に座り、足を前へ突き出す様に、ポンッと短く蹴り出してやる感覚です
それだけで、あっさりと巡航できます
踏み込む、と、いう感覚は完全に消えて、一瞬一瞬のチョンチョンと突く感覚へと変わります
真円とは全く乗り物が変わります
これもいずれ「2」へ変更したりしながら様子を見られるのもQ-Ringsの最大の利点ですよね
クリテリウム等に参加する事になれば、コレを「3」や「4」に調整してみるのも有りですから
それにしても
奥多摩の少し上がったところは今が見頃!
すっかり馴染んでしまったARさん
流石に頂上付近は散り始めてましたね
奥多摩湖のダムサイトから
風も無く、温かい一日でした
そして、そのままダムサイトの先、周遊道路へ入ります
さぁ待ちに待った登り(ダムサイトまでの登りは割愛いたします)に入りました
しかし、そうなのです
いくらカーボンフレームとは言っても
8キロ弱あるようなエアロフレームで
しかもインナー39T(最大仮想歯数41T)ともなると、ややきついはずです
リアが28Tまであるのが救いですが
そして、インナーの位置調整は「3」のど真ん中
この踏み込み位置はROTORが推奨する「水平よりも下」の
膝に優しい位置となっているのです
平地の巡航のため、アウター調整は「1」で
サドルの後ろから前に蹴り出す様に漕いでいましたが
登りでの効率を考えると、当然やや前乗りになり、踏み込み位置はぐっと下がってきます
と、なるほど!
気が付きました
登り始めてしばらくし、ちょいとダンシングを入れたその時です
無風の環境の中で顔に風を感じる程の加速を生み出したのです
いつも通り、淡々と登っている途中、工事現場での片側通行を抜ける時でした
一瞬の加速が軽い
思った以上に進む!
シッティングよりも体を前に出すダンシングでは、踏み込み位置がさらに深くなりますから
ここでビビッと来たわけですね
あ、「2」で良いんだな、と
つまりシッティングに合わせるなら「3」でも深すぎたのです
そして、このセッティングでダンシングをする時は、なるべくサドルの前に出ず
その場で腰を上げ、車体を振るイメージを作ると
踏み込み位置も大きく変わらず、丁度いいのではないか
と、いう結果が、今回の奥多摩では出たのです
僕の踏み込み位置は、比較的浅めなんですね
う~む
なんだか、つらつらと書いていたら長くなってしまいましたが
ここのところ、非真円系のチェーンリングへの問い合わせやご質問をいただく機会が多くなってまして
特にQ-Ringsでは
ダイアテックさんの営業の方とのお話もお聞きするなどして、自分なりに研究を進めている次第でございます
ポジショニングや体型、使用目的によっても異なってしまう踏み込み位置
そこへ最大歯数を持っていき易いROTORのQ-Ringsは
やはり王道であり、スタンダードなんですね!
チェーンリング、クランク共に取り扱い、在庫もございます!
ご不明な点などのご質問もお待ちしておりますので
よろしく、お願い致します!
[おまけ]
ちなみにこのAR2は、本来
本来このカラーリングなのですが
大好きなGARMIN・FELT時代のカラーリングにしてしまったんですね
フレームにカッティングシートとビニールテープ、ペンを使い
ホイールにはオレンジの反射テープを貼り
タイヤは「ロゴがオレンジだったから」を理由にコンチネンタルを採用しています
もっと言うと
ヘルメットの蛍光オレンジもイメージと違うので
こちらにもカッティングシートです
乗りたい車体に乗って
乗りたい色にする
「そういう」カスタム店って意味も
僕の中では、あるとかないとか…?
ではまた