こんにちは。二子玉川店BROMPTON乗りの長山です。
先日、BROMPTONで一泊二日の山梨紅葉狩りツーリングに
行ってきましたので、レポートします。
今回は二日目のレポートです。
二日目は石和~愛宕山~昇仙峡~甲府 40km、獲得標高750m位。
宿のおはよう飯は、キノコ雑炊。
山の幸を使った、お腹も心もホッとするメニューが嬉しい。
これで走りのエネルギーチャージ OK 。
出立してコンビニに寄ったら、信玄餅アイスがありました。
山梨らしい光景。
寒いので食べませんでしたが、お味や如何に!?
甲府、甲州、山梨、どれが何処か、知らない人は混乱しそうですね。
この他に甲斐市もあって、判別の難易度高し。
この看板の「甲府」方面が教わった抜け道で、行ってみると・・・、
串かつロードが現れた!
更に、進むほどに串揚げロードに転化!
こういう出会いは、想像の外側からやってくるので、実に楽しいですね。
昨晩、宿のスタッフに教わった抜け道をベースにして選んだ愛宕山方面。
甲府の中心部をパスして昇仙峡方面へ抜けられる、はず。
ここが、木漏れ日が爽やかな道のり。
車も少なく、これは当たり!な抜け道。
なれど・・・、
ぐいぐい登り!
途中、練習中と思しきロード乗りがいました。
坂好きでないBROMPTON乗りにはオススメしません・・・。
登るほど開ける景色がご褒美。
あの山はナニヤマ?あのマチはどこだろう?
なんて思いを馳せる、楽しいひと時。
西の方には特徴ある迫力の山。
甲府出身の友人が、山の位置関係、方角を見れば、
甲府盆地のどの辺にいるか大体わかる、と言っていましたが、
なるほど、ちょっと慣れれば確かにそうかも知れません。
なにこれ。
「変自転車の利用方法」???
何か変わった自転車が揃っているらしい、
も、閉まっていてよく見えず。
webページを見てみたら、ナルホド、楽しそう~!
たまに現れる紅葉が見事。
昇仙峡方面の紅葉狩りにも期待が高まります。
武田神社付近から昇仙峡へ向かう道筋を目指していたら、
途中に良い感じの民家カフェを発見。
天然酵母と国産小麦のパン CAFE Pied nuというお店。
ちょうど昼時なので寄っていくことにしました。
カレーとコーヒーでチャージ!
カレーが、美味しかったのですが
美味しそうに撮れなかったので写真は割愛・・・。
途中のおやつ用に天然酵母パンも買い込みました。
BROMPTONバスケットのおかげで、
気兼ねなくこういう買物が出来る。実に便利!!
ちなみに天然酵母パンも後で食べて、もちろん美味でした。
補充が済んだら、本格的な山道へ突入。
県道104号、和田峠越えの道を行きます。
ここがまた、グイグイ登る道。
BROMPTON三段変速だと、クリア出来るか!?
的なゲーム性があって楽しいです。
(このライドで得た練習的な刺激は、別にレポート書きました)
この和田峠みちは、「和田山もみじ街道」と名付けられていました。
その名に違わぬ、鮮やかな紅葉。
見事に燃えていました。これは萌える。
下界は暗く日が差さず、上に登るほど日が差すという不思議。
雲の展開加減でこうなっていたようですが、地形的にそうなりやすいのかな?
逆パターンでなくて良かったです。
山の上で日が差さなかったら寒かった!
千代田湖の近くで遭遇した、すずめの群れ。
トリミングで拡大。
雀は身近過ぎて顧みられませんが、よく見ると面白いですね。
和風な風貌が、和の建築によく似合っています。
昇仙峡の核心部への入口。わくわく。
実は12年前に甲府の友人に案内されて走っている、
はずなのですが、ほとんど記憶に無し。
カメラはまだフィルム、携帯は無線機みたいなやつ(withoutカメラ)
の頃だったので、写真もほとんど残っておらず。
そう思うと、人は忘れるモノだな、デジカメになって
メモ的にパカパカ撮っておけば、後々になって
記憶を呼び覚ます鍵となる効用があるかも知れない、
と改めて思いました。
デキの悪い写真でも、時間が経つと発酵する場合もありますしね。
(無くなって見られなくなった光景が写っているとか)
この地域は岩がゴロゴロ。
水晶の産地として有名で、甲府出身の友人のお兄さんが
水晶磨きの仕事をしていましたが、その光景を見たのも12年前の話。
宿のスタッフさんによると、不景気で贅沢モノは動かず、
水晶の仕事は減っているそうです。お兄さん、どうされているかな~?
続くガードレールを伝って、どんどん奥へ分け入っていきます。
その先にどんな景色があるのか?とてもワクワクする瞬間。
そんなワクワク感とは裏腹に、日はどんどん傾いていく。
暑い夏こそ夜が長ければ良いのに、などと思うのは我儘が過ぎるか!
自分のいる標高が上がるほど、周囲の山の迫力も増します。
これも、登坂の達成感を感じる瞬間の一つ。
昇仙峡とはよく言ったものですね。
雲に乗った仙人がフワフワと岩にいそうなイメージが湧きます。
「仙」人が「昇」る「峡」谷、と勝手に訳してみました!
そもそも「仙」という漢字自体「にんべん」に「山」です。
紅葉と岩、と、BROMPTON。
鉄フレームと泥除け装備の渋い佇まい、なかなか風景に合います。
更なる迫力の景観が展開。
ちょうど駐車場、店、トイレあり、休憩しながら堪能。
ここで、観光客の一人から「BROMPTONの調子はどうですか?」
と声が掛かりました。この方もBROMPTONオーナーらしく、
山の上まで登ってきたのに興味があったようでした。
調子は良いですよ!! (一般的にはオススメしませんが!)
素人のお連れの方が、畳む姿を見せて貰ったことがない、と仰るので、
その場で10秒ほどでスパッと折り畳んで見せたら、目を丸くされていました。
こうやって、さりげなく宣伝!
そんな出会いを経て、さらに奥へと前進。
山の色付きに、夕焼けが加勢します。
仙娥滝エリアに到達し、まずは目を引いた夫婦木神社姫の宮に参詣。
その名の通り男女関係の祈願が主ですが、
意外にも「運転神社」として全国の始祖、だそうで、
陸海空、全ての乗り物の運転、操縦、交通安全の
祈願所となっているようです。
自転車旅の参詣にぴったりでした。
立派な白髭を蓄えられた宮司さんと思しき方が、
「夕方は下山の車が増えるから気を付けて」と声をかけて下さいました。
その風貌や厳かな語り口に、ただならぬ、
神様の力強いパワーのようなものを感じました。
時間が足りず今回は行けませんでしたが、峡谷のもっと奥に
夫婦木神社上社があり、何かの力を感じに再訪したい所です。
仙娥滝ロープウェイが気になって、
片道5分ということなので乗ってみることにしました。
能書きによると、何か凄い場所らしい。
さきほどの宮司さんの雰囲気を思い出すと、
さもありなん、と思えてきます。
ロープウェイの待ち時間中に相撲中継。
ニッポンの夕方。
私の父もよく観ているのを思い出しました。
出発進行。ういーん。
車窓からも紅葉狩り。赤く燃える山。
赤いだけに通常の三倍の速さ、かどうかはわかりませんが、
標高差およそ300mを一気に上がりました。
さっきまで狭い峡谷を遡ってきたので、空が広い。
太陽は遠い西の国を照らしに行ったようで、残照がうっすら残るのみ。
日が落ちると、漂い始める山の静謐さ。
少しの間に、どんどん闇に染まる。
明かりがほとんど見えないのが、山深さを物語ります。
甲府盆地側に目を転じると、夜景が見事。
こうして見ると、空まで照らしています。
かつて闇に跋扈した妖怪、物の怪がいたとしたら、
現代は皆、人気を避けて(明かりを避けて)山に集っているかも?
山の不思議話的な本を読むと、そんな気がしてきます。
昔は、きつねにだまされた話が少なくなかったようですね。
こんな、都会では一片も脳裏をよぎらない思索も、
実地で、肌で何かを感じるからこそ湧いてくるもの。
旅は理屈ではありませんね。
暗闇に佇む木が、ド○ゴンボールの元気玉の如く
天からパワーを受け取っているように見えました。
最終17時半発のロープウェイで下山したら、真っ暗。
自転車は暗闇の中、静かに待っていてくれました。
こういう様を見ると、サドルをポンポン撫でたくなります。
ここで気付きましたが、肝心の仙娥滝を見るのを忘れました。
もう暗くてどこかもわからないので、これも次回の課題。
!!!
出たー、星の群れ。
雲の切れ間から、さりげなく現れました。
星に見とれる体をセルフタイマーで撮影。
今ひとつうまく撮れず、もっと色々
撮り試してみたかったですが、時間が無くて断念。
これまで来た道を引き返します。
気温表示は7℃。
暑くなる登りと打って変わって寒い、はずですが、
それなりに着込んでいたので割と大丈夫でした。
上下とも重ね着を調整したのが過不足なく決まったようです。
この辺のコントロールは個人差もあり、難しいところですね。
夜道の下りは特に慎重に。
最初の頃は昇仙峡の従業員と思しき車の列が賑やかでしたが、
それが過ぎるとシーンという音が聞こえます。
視界悪いので、下りでもゆっくり。
ただ、小径でリムがブレーキ摩擦熱を持ちやすいため、
ブレーキは駆けすぎないよう気を付けました。
やり過ぎると、熱でタイヤチューブバーストの心配あり。
先程通った展望所まで戻れば、街は近い。
夜の山道の緊張感がフワッと和らぐ瞬間です。
道の先に甲府駅が見えて、安堵。
駅前蕎麦を食べる時間の余裕はあり、体内からヌクヌク。
その間、BROMPTONはテーブルの下に鎮座。
コンパクトさが活きる瞬間です。
こうすれば駐輪場所や盗難の心配はご無用。
甲府駅で運賃表を見たら、家に帰るより静岡の富士に出る方が運賃が安い。
静岡と並ぶ富士山の県・甲府の位置を実感。
山梨は距離的な気軽さの割に、山に囲まれた風光明媚な諸々が深いのが魅力。
日帰りでも、また時々行きたいところです。
車両を世代交代した中央線で帰路へ。
特急も快適ですが、空いている各駅停車も
のんびりウトウトしながら帰るのに良いものです。
そんな車内は何故か広告無し。
こういう何気無いローカル色が、面白い。
以前、この区間で
「後から参ります特急列車に道を譲ります」
というアナウンスを聞いたことがあり、その表現が印象に残りました。
幾度となく乗った中央線も毎回、新鮮な発見があります。
高尾で電車交代、銀にオレンジ帯のお馴染みな車両で、
愛車共々、日常圏へと連れ戻してくれました。
こうして一泊二日の山梨自転車旅は無事に幕を下ろしました。
新鮮な出会い、発見、感動が連続する、輪行で行く異郷自転車旅。
そんな楽しみに高次元で応えてくれるBROMPTON。
本当に便利な自転車です。
旅の大小問わず、BROMPTONに限らず、是非
輪行で異郷ライドに出かけてみてください。
本当に、楽しいですよ!!
(いつもレポートが長くなるのが、その証です!!)
〇〇 BROMPTONとは 〇〇
英国発の可愛い折り畳み自転車です。
簡単な手順で折り畳むことが出来、畳むと
大型コインロッカーに収まるほどコンパクトになります。
ご自宅や職場での収納を始め、鉄道や車への積載も容易です。
折り畳み自転車は耐久性が心配されがちですが、ロンドンの工場で
一台一台こだわって製造される車