こんにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。
今回は、頭がスッキリする走り方について、
どうしたらそうなるのかの一考察です。
脳科学者・茂木健一郎氏の「走り方で脳が変わる!」
という本を読みました。
このタイトルの「走り」はランニングを指しますが、
自転車にも通じると思いました。
同書によると、脳には「デフォルト・モード・ネットワーク」
という、頭をスッキリさせる回路があるのだそうです。
これは、いわば脳内メンテナンス回路で、
情報の整理や、感情のバランス調整の役割も担っているようです。
その回路が活発になるのは、 睡眠時と、
何も課題がなく、ボーッとするとき。いわば瞑想の状態です。
適度な強度があり、運動に没入しやすいランニングは、
まさにその状態である、と同書にありました。
ただし、ランニングの取り組み方次第で回路の働き方が変わってくるそうで、
慣れた定番コースを何も考えず走る「瞑想ラン」が、ポイントだとのこと。
これと併せて、見知らぬ土地をランニングする
「旅ラン」という愉しみも紹介されていますが、
こちらは脳の働き方が違ってきて、発見、刺激系の効果があるそうです。
現代はスマホがあり、ボーッと出来そうなちょっとした合間の
時間にもスマホいじりで、デフォルト・モード・ネットワークが働かない。
一日のうちどれだけその時間が取れているのか・・・、
瞑想系のランニングで、その時間を作ろう・・・。
といったことも書いてありました。
(詳しくは同書を参照)
これを読み、思い半ばにすぎるものがありました。
サイクリング、ランニングなどのリズム運動は、瞑想的な効果がある、
とか、歩禅、走禅のススメ、いう類の話を時々耳にして、
そういう効果があるのかも知れないな、と漠然と思い、
私が好きな旅ライドに何となくそういう効果を期待していました。
私は、旅好きが高じて写真を撮るのに近年はまっており、
サイクリングの時も、ランニングの時も、常に
被写体を探すハンターのようになっています。
また、仕事柄それをレポートにして情報をお届けしよう
という思考が働き、常にアンテナを張っています。
それは、常に課題がある状態。
デフォルト・モード・ネットワークが働きにくい状態です。
同書で言うところの「旅ラン」として
いろいろ発見や刺激を受けるのには良いでしょうが、
瞑想系の走りは出来ていなかったのですね。
その分、他でリフレッシュ時間を取っていれば良いのですが、
私もご多分に漏れず、正に合間合間にスマホをいじります。
ネットで調べものや、色々なメールに対応したり、間断ありません。
すると、ぼーっとしないので、
デフォルト・モード・ネットワークがなかなか働きません。
そうなると、そのモードがしっかり働くのは睡眠時のみ。
何かでその睡眠が削られると、いよいよスッキリしないことに・・・。
形問わず、サイクリングさえ取り入れていれば
リフレッシュ効果は押さえていると思っていましたが、
私のように常にアンテナを張っているスタンスの旅ライドだけでは
刺激を得る方に偏重して、リフレッシュ効果は薄かったのです。
(旅ライドでも、ボーッと走るスタンスなら、変わってくるかも知れません)
そのせいか、近年はリフレッシュ効果よりも疲労感の方が勝ることが増え、
旅ライドへ出かける頻度が減り気味でした。
私は基本、のんびり系旅ライダーですが、
時々、無性にダーッと突っ走りたくなります。
昼夜問わず自走で秋田・青森を目指した自走de秋田、
夜通し300km走った桜前線追っかけライド、坂三昧、など。
それぐらい走らないと、仕事のことやらなにやらの雑念、
余計なものが飛んでいかない、という感覚があったのです。
その、余計なものが飛んでいく、という感覚が、
デフォルト・モード・ネットワークの発動だったのか!
と、合点がいきました。
長丁場で疲れて来れば、ボーっとした走りも出て来ます。
特に夜ライドでは暗くて景色が変わりづらく、そうなりやすかったのでしょう。
坐禅などで言うところの三昧境でしょうか。
心の欲するままにやっていたことが、理に適っていたんですね。
でも、そういう突っ走りライドばかりでは、体に堪えます。
結局くたびれて、足が遠のくことに・・・。
実にバランスが悪いサイクルライフ!
とは言え、旅ライドが楽しくてたまらないことに変わりはなく・・・。
これらを踏まえ、私は近所で瞑想ランニングを
取り入れて、補おうと思い立ちました。
ランニングなら、体力作りの一助ともなり得ます。
早速、昨晩、近所で瞑想ランニングにトライしてみましたが、
つい仕事のことやら飯のことやら、思考が湧いて来ました。
同書にもありましたが、ある程度、意識的にカットしないといけないようですね。
引き続き取り組んでみます。
もし、こんな生活リズムに思い当たる節がおありな方がいらしたら、
自転車の滑空感に慣れた身に、ランニングなんて言われても・・・、
とも思われるかも知れません。
そこで、サイクリングにおいて、瞑想に入りやすい走りを考えてみたところ、
余計なことを考えずに淡々と登る、適度なヒルクライムなのかな、と。
ランニングのように、ある程度の強度があるので、
走りに没入し易く、雑念が飛びやすくなります。
それに加え、坂はスピードがゆっくりなので、
周囲の交通状況に気を遣うのが最小限で済みます。
デフォルト・モード・ネットワークが働きやすそうですね!
とにかく余計なことを考えないのがコツのようです。
ヒルクライムが隆盛なのも、こういう背景が潜んでいる、
かも知れません?
自転車は現代における健康器具、うまく活用していきましょう!
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