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バイオレーサー5000施工者の大元です。
今日のお客様は事故以降ブランクが空いてしまったU様。
約2年ぶりに乗るようになり、新たにフィッティングを
しなおす為にブログをご覧になってご来店を頂きました。
走行中に腕が疲れて痛くなるというのがお悩みとの事。
車体は2010年頃のCANNONDALE SUPER SIX。
プロチームのリクイガスが使用していた頃のモデルですね。
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176cmの長身で足が平均よりも長いU様の体格からすると、
最初のポジションは落差が浅く、サドルの後退量が
足の長さに対して足りないように見受けられます。
この辺りの答え合わせをするように計測し計算してみると・・・
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サドル高:プラス8mm
サドル後退:プラス17mm
サドル~ハンドル距離:プラス19mm
サドル~ハンドル落差:プラス22mm
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サドルの高さが上り、やはり後退量が増えました。
お尻を後ろに持っていく事で骨盤が寝かしやすくなり、
また膝と太ももが上り過ぎて動きを阻害する窮屈さが解消され、
足の可動域をより広くして楽にパワフルに踏み込みやすく変更。
落差も22mm増え、お腹の筋肉を意識して使いやすくなります。
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フォームを横から見た時背中と腕の角度が狭かったのが解消され、
腕で体重を支えていたのを全身で支えられるようになるはずです。
腕に出ていた疲労感や痛みを解決できるのではないかと思います。
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新ポジションをお試し頂いた感想は・・・
「前よりもクランクを大きく回している感じがする!」
ペダリングの感覚が大きく変化した事に驚かれていました。
今までポジションは足の長さに対して小さく回していました。
新ポジションは足の長さに合ったより大きな円弧で回しやすく
なったので、クランクが持つ最大円弧を活かしたペダリングを
感覚的にやりやすくなりその変化を感じ取られたようですね。
腕の疲労感が解消されているかは距離を乗ってみてですが、
きっと改善されているのではないかと思います!
足の長さはロードレーサーにおいて重要な武器です。
その武器を100%活かすフォームで乗れなければ
とてももったいないですからね。
ぜひペダリングを意識してブランクをはねのけてください!