先日の休みは快晴の中、スタッフ小俣と北九州にCOLNAGOの試乗に出かけました。
私はエアロロードV1-r 。
小俣は伝統のC60を試乗。
イタリア御三家、名門中の名門COLNAGO。
NBS様、こんなありがたい機会をいただきありがとうございます。
このV1-r 。
ある意味コルナゴっぽくない印象を持っていたので、以前より気になっていました。
フレーム形状は基本奇をてらわずストレートに。
カーボンラグにジルコ加工を施した、THE COLNAGOなイメージではなく、ワンピースモノコックとした現代的なフレーム形状です。
フェラーリとの共同開発と軽量エアロロードとあって、カムテール形状のダウンチューブやシートチューブにもちろん目がいきますが、細かいところも様々な工夫が。
フロントフォークは他モデルと比べてボリュームを抑え、その分ダイレクトマウントブレーキを一体デザインとしています。
ダウンチューブBB付近は分かりやすいほどに剛性を確保するため広げてあり、チェーンステーはかなり詰めてあります。
2日に分けて試乗しましたが、初日はDURA ACE C-35、2日目はRACING ZEROでのセットです。
初日は簡単に直線平坦基調で約20kmの距離。
漕ぎ出しはスッと軽いのですが、、、
ん、、、
初速からの伸びを感じず、加速にそれなりに脚を使いました。
意外です、、、
ハンドリングはなかなか機敏ですが、ギリギリの塩梅で安定感を保っている印象。
剛性に関してはやはりコルナゴ。
見た目以上に剛性は高く、踏んだ力がロスなくリアホイールに伝わるのを感じます。
が、なかなか伸びないのです。
巡航は期待通りの気持ちよさを感じましたが、初速から巡航と、そこからの伸びの良さを感じず、ミドルハイトのc-35とは高相性と見込んでいたので納得がいかず、、、
2日目はより反応性と回転に優れるRACING ZEROへ交換。
これがかっちりハマりました。
踏み込んでは反応抜群に、回しては巡航も容易に持ち前のエアロ形状を活かせます。
さらに軽さも備えています。
当然登りでもその軽さから小気味良くダンシングで登れ、何といつも登る登りでは自己ベスト更新!
ただ、ハンドリングも含めて安定感はなかなかギリギリの塩梅で調整されている印象です。
平坦ではあまり感じませんでしたが、急カーブの多い山からの下りでは、私程のテクニックでは挙動を安定させることができず、いつもよりスピードを落とさずにはいられませんでした。
アールのきつい下りではなかなかにテクニックを要すると思います。
直線の下りではしっかり安定します。
小俣が鬼漕ぎしている後ろでペダルは回さずブレーキをかけていたくらい想定以上に伸びていきます。
と、1日目と2日目のホイールの選択で全く印象が変わりました。
剛性はやはり高く、快適性は決して高いとは感じずやはりレースのために作られた機材であると感じます。
が、私程の脚でも試乗した約90kmの範囲ではしっかり終盤まで足は残せて平坦と登りではベストを尽くせました。
体の疲労具合も、不思議といわゆる硬いバイクに乗ったそれよりも感じません。
ただ、これ以上の距離や運動強度になると私程度では脚がなくなるのは間違いなさそうです。
言い換えると、私程度の貧脚でも十分に踏んで回してある程度の距離と運動強度を楽しめたということは、このレベルのフレームとしてはコンフォート性もそこそこ高いといえるのではと感じます。
ユーロップカーチームの多く選手が使用したように、ステージレースを意識した調整がされているのではと感じました。
コルナゴの考える現代ロードを、自由度の高さを活かせるモノコックフレームで表現したV1-r。
エアロロードとジャンル付けされていますが、エアロを備えたオールラウンダーという印象を受けます。
乗り込んでいくと、さらに1つ上の世界が見れるようなCOLNAGOの世界観を感じました!