昨年の五月くらいに、これまでの梅林的な思考的制限を外して
投入した新機材。
GIANT カーボンチューブレスホイール SLRワン
いや、実際よかったですね。
15マソで購入できる、カーボンホイールとしては破格の性能でした。
このホイールで、5月以降のシーズンを戦い抜き・・・
時に
うなだれたり・・・
時に、アップダウンのあるタイムトライアルで4位を獲得
したりしました。
が、
よく見ると、上の画像。
7月のこの時は
バルブ付近のステッカーが白いですが
10月のこのタイミングで、青になってます。
実はこれ・・・
SLRワンからゼロに変わってます。
朝起きたら、脱皮してました。
(嘘)
ということで、
比べてみよう!
GIANT カーボンホイール SLRゼロとワン!!
(奥っかわのワンは、都合よくスタッフの中井キュンのです)
まずですね、このふたつ。
リムは一緒です。
GIANTってぇ~と、世界最大の自転車メーカーです。
多くのメーカーが、カーボン繊維を製造している会社から
「カーボンシート」の状態で買って、フレームやらホイールにしていくのに対して
GIANTはですね。「カーボンシートから自前で製造」
できます!!
その規模と技術力の面からも、世界イチぃです。
そんなGIANTが生み出したカーボンリムですから、
精度はむちゃくちゃ高いです。
このホイール、いまの時代の最先端を行く
「カーボンチューブレスレディ」
なんですが、そこで要求されるのはタイヤとのマッチングによる
精度です。
「チューブレスレディ」というからには、タイヤの中に
隙間を埋めるシーラント剤を流入させる必要が本来あるのですが
試しに、シーラント剤なしで使用してみたところ・・・
まったく問題なし。
(IRCのフォーミュラPROチューブレス使用)
朝、家を出る前に空気入れて
→翌朝チェック。
だいたい、0.5BARくらいの抜け具合。
(個体差や、環境の差はあると思います)
これなら、通常の使用に耐えらえる範囲です。
むしろ、ラテックスの高級チューブラーに比べれば
エア抜けは少ないと思います。
というかですね。
このGIANTのSLRホイールシリーズ。
すでに完成車の状態でも、チューブレスタイヤを装備。
つまり、メーカーとしてもチューブレスタイヤ使用が前提であり
むしろチューブレスでないと勿体ない!!
現に。
現在・京都店にいるホッシ―壱号こと星野マサヒロが
SLRワンを購入してしばらく経ったのち
普通のクリンチャータイヤで使用しているのを見た
梅林&ホッシ―弐号の名古屋組が
「えーチューブレスじゃないの!?
プ―クスクス、遅れてるぅ~~!!」
となり。
試しに、ホイールごと交換してみたところ。
「うわっ!!全然違う!」
と本人も驚き、その後すぐにチューブレス化してました。
つまり、
「GIANTのホイールの本気を知りたければ、チューブレスタイヤを使え」
ということです。
そんな技術力の精度を見せつけるカーボンリム。
SLRワンとゼロでの値差が、7万ほどありますが。
実際、どうよ??
このハブが違うせいなのか・・・
「ゼロ」のほうが、明らかに転がる。
ハブの中身は、定評のあるDTスイスの240Sという
他社のカーボンホイールでも
「そういえば、あそこも・・・」
な採用をされていたりします。
実は、梅林がここ数年で実際に使用してきたカーボンホイールは
ことごとく、「ハブの中身は実はDTスイス」だったりしました(笑)。
それくらい、信頼性と性能の定評のあるハブなので
普通にヌルヌル回ります。
比較対象でいえば、シマノの最高グレードの
デュラエースのホイールと比べても遜色ないくらい。
一方で、価格を抑えたSLRワンのハブはGIANTのオリジナル。
完成車メーカーのオリジナルホイールというと、
だいたい微妙な出来になっていることが多いのですが
そこは、さすがGIANT。
比較対象でいうと、シマノのアルテグラぐらいには回ります。
そして、スポーク。
よーく見ると
SLRゼロが、扁平のエアロスポークなのに対して
SLRワンは、丸形スポーク。
じゃあ、ワンのほうが安っすいスポークを使っているかというと
そうでもなくて。
スペック上は、頑丈かつ適度な伸びで有名な
SAPIM製になっております。
一方の、ゼロのほうはハブと同じ
DTスイス製のエアロライト。
組み方は同じ、「DBL」によって
スポークの力のかかる方向によって役割を分けて
「引っ張る力」と「縮んで反発する力」をそれぞれ働くように設計。
つまり、ハブとスポークの材質が違うだけで
やってることは一緒。
のハズですが、実際に乗ってみると明らかに違います。
回転体として明らかに転がる、
ことと
力をかけたときのキレが高い。
そして、速度を上げていった時の伸びも違います。
やはり、値差7まんえん分の価値はありますね。
とはいうものの、SLRワンも15まんえんのお値段を考えると
破格の性能。
他のメーカーで言えば、20万円はするでしょう。
そして、22万円のSLRゼロはお値段以上の性能。
むしろ、バーゲンセールと言ってもいい性能。
先日、別の機会に全く同じハブとスポークを採用した
カーボンクリンチャー/チューブレス
のホイールを試したのですが、
27万円以上のお値段に見合っているか?の
期待には応えることはできず・・・。
ある意味、GIATNのホイールを使用していることで
梅林の中での基準が上がってしまっている
んじゃないでしょうか?
そして、他社のカーボンチューブレスホイールと比較した時に
さらに違いがわかるのが
エア漏れの少なさ。
これは、ゼロでもワンでもリムは共通なので
GIANTのカーボンリムの精度の高さの証明と思われます。
(個体差はあると思いますが)
その、精度を実感するためにもぜひ、チューブレスタイヤでの走行をおススメします。
惜しむらくは、通常のSLRワン&ゼロ
がリムの高さが30mm。
そして、エアロモデルが
55mmとかなりのリムの高さで
間がない
ことですね。
実際、今の主流派「登って平地の速度も上げられる」
40mm前後、に各メーカー落ち着きつつあるので
ぜひ、GIANTにはマイナーチェンジでそこの
「絶妙な中途半端さ」にトライして頂きたいです。
SLRワンは、15万円でのもっとも安定した性能の
カーボンホイール。
SLRゼロは、22万円で手に入る破格の性能。
どちらも、ぜひチューブレスでの使用をおススメします。
(くどい)
特に、IRCの新型のフォーミュラPROチューブレスと組み合わさった時の
ホイールの覚醒っぷりは
「違和感を覚えるほど」(当店スタッフ)
併せて、店頭でお問合せください!!