いつの日にか 祈りとどき・・・
いつの日にか 望みかない・・・
サイクルスポーツ誌面企画
2017最速店長選手権
※前回のあらすじ
練習に練習を重ね、今期最高の調子
そしてベストの機材で臨んだ梅林。
しかし、過去最高のメンバーでのレース展開に
序盤からのハイペースに蹂躙されるのを待つばかり。
一瞬のスキをついて、他力本願ながらも
先頭を目指し、待ち受けるは
今月すでに1900kmの練習を積んだ筧五郎。
果たして、梅林は思惑どおり
逃げに乗ることができるのか!!??
君は、生き延びることができるか・・・・???
レースは10/50周を越え、なかなかアタックが決まらない中
中尾店長、そして五郎さんと共に
先頭に出ることに成功した梅林。
五郎さんの、
「お前いけんの?」
という表情を察知しつつ
前へ!!
GO AHEAD!!
自身の感触として、もうずっと心拍がMAX付近で
走っているため
メッチャきつい。
しかし、なぜか脚が回る。
回る回る。
体に対して長めの170mmのクランクでありながら
500w前後の出力で、ケイデンス100rpmと
メッチャ回る。
五郎さんの勢いを殺さず、次にローテ
若手で勢いのある、中尾店長も
昨年の反省からガンガンしかけてくれるので
速度が維持されます。
呼応して、安藤店長も加速
しかし
なぜか、その後ろがついてこない・・・???
あっという間に、この差になる。
梅林の後ろになん人かいるのはわかってたので
ここはローテを回しながら、逃げを形成したかったところなんですが・・・
梅林は、五郎さんを追ったところから
ずっと全開MAXなので、さすがにあそこにつくのは
無理でんがな・・・
ここでようやく、井上和朗さんが前へ。
が、すぐさま右にキレていく和朗さん。
いや梅林、休めてませんがな。
まったく。
しかし、別アングルでのカズオさんのオンボード映像を見ると
梅林が五郎さんに追い付いて、仕掛けたあたりは
カズオさんは集団中ほど。
そこから、単独でブリッジをかけ追い付いたところで
すでに中尾店長は前にいっていたので
そこから加速するのは無理でしたね・・・・・・
見かねた五郎さんが、前へ。
いや、これキツいっす・・・。
五郎さんは
「梅さん、普段より脚が回ってるなぁ。
でも、前でもうちょっと重いギア踏んで欲しいなぁ」
と思ってたそうです。
ごもっとも。
心肺がよく動いて、脚もメッチャ回ることに
気をよくしていた梅林。
加速させるのに、重いギアをグワングワンと踏むのを忘れて?ました。
なんとか、五郎さん→和朗さん
でローテを形成してもらい
梅林は、一回飛ばし。
どうにか五郎さんの尻にしがみつき
休めてないけど、再び前へ。
五郎さんの尽力のおかげで
前の二人を捉える。
そしてまた、ローテ開始。
また前へ。
気が付くと、逃げを形成したい店長で
人数が増えておりましたが
梅林の全開できる時間はここまで。
とりあえず、休みつつ逃げにくっついていく。
ローテを回せなくなった梅林の分も埋めてくれた
中尾店長。
ホント、ありがとうございます。
この時間の負荷は
特に、15周目がかなりヤバい。
平均の心拍数が最大の98.9%ってどういうことですか・・・
ずっと全開で走ってるということですかね・・・。
結局、この動きはうまくいかず
再び集団へと。
集団に戻ってからは、
おとなしく走っているので心拍も85%くらいまで
安定。
時には、80%前後の有酸素域まで落ち着くこともあり
だいぶ休ませて貰いました。
しかし、その間も実は先頭の方では
絶えず誰かが仕掛ける→誰かが呼応して逃げになる
→また捕まる
の繰り返し。
そしてその動きに必ず絡んでいるのが
五郎さん、中尾店長、井上タイガー店長、中尾店長
そして岩島店長。
あんたら、どんだけ体力あんねん・・・
と半ば呆れる。
もう一回だけ、先頭に出るタイミングもありましたが
基本、脚を溜めることに専念。
しかし、常に誰かが仕掛け
そこに呼応し、さらに集団が活性化して
捕まえに行き、またカウンターがかかる
展開は必然的にレーススピードが速くなり
スリリングな展開。
正直、普段やっている実業団のロードレース
E2クラスとかE3クラスよりも、ちゃんと動いていた気がします。
レースも3分の1となったあたりから、
スプリントを狙う湧本店長なども動き始め
小清水店長もブリッジで単独で逃げに合流したり
逃げのグループも20秒以内で捕まったり
また逃げたりを繰り返す中。
残り5周。
先頭を逃げる 五郎さんに対して、
追走を開始したカズオさんと酒井店長の
バルバワークス二人と岩島店長。
あ、やべ。目の前で中切れ起きつつある・・・。
一瞬、「俺が追うの?」と迷うが
「詰めろ!詰めろ!!」
と複数の店長の声がかかり、ほぼ反射的に
全開!!
見る見るうちに離れていく、前の4人。
優勝候補が逃げており、
それをまた優勝候補が追っているスピード。
梅林なんかが追ったところで、追い付けるわけがない。
が
今こそ燃えろ!!
俺の小宇宙(コスモ)よ!!
黄金聖闘士の高みまで!!
レース終盤にも関わらず、ナゾの力が湧いてくる。
シッティングで踏んでる場合じゃないので、ダンシング全開。
というか、ゴール前じゃないのにスプリント。
ちらっとGARMINの表示みたら
心拍が98%とかなってたが
知ったこっちゃねぇ!!
「真剣勝負にそんなものは関係ないわーーーっ!!」
とロビンマスクも、運命の糸を自ら断ち切ったではないか!!
(またも意味不明)
この追い付くまでの周回、3周での平均心拍が
95%オーバー。出力もNPで体重比5倍。
そして平均速度が、45km/hとレース最大の負荷がかかり・・・
レース実況でも、集団が最終局面に向けて
ひとつになったところで。
プツン
き・・・切れた
ぼくの体のなかでなにかが切れた
決定的ななにかが・・・・・・
まるで最後の波紋疾走を絞り切った
ジョナサン・ジョースターのように
崩れ落ちる・・・・わけではなく。
とりあえず、酸欠で目がチカチカするものの
どうにか集団最後方で最終周回へ。
ジャンがなる手前、五郎さんがまたもやアタックをしかけ。
それを追う、津末店長。
そして、岩島店長に湧本店長、藤岡店長が
三つ巴となって追う!!
追う!追う!!
意地の張り合いの最後の着争いに参加することもなく
先頭集団の一番うしろでゴール。
リザルト
完走35人中、26位。
放心状態。
最後の数周。
集団が割れそうな局面で、全開を使いきりました。
もしあそこで温存していれば、あるいは
もうあと10番手くらい上でゴールできたかもしれませんが
しかしあれをやらなかったら、ゴール前まで面白いレースに
ならかったというお声も頂いたので
一片の悔いなし!!
なにより、最初からガンガンかけ
それでいて終盤まで冷静にチェスのように詰んでいった
五郎さんのレースを目の当たりにして、
勉強になりました!!
レース終盤のGARMINデータ
全開ふり絞った局面から負荷が、ガツンっと上がり
そこから回復できずにゴールを迎えているのが、わかります。
レーストータルでの、データ
1時間50分のレース時間としては、
TSSがやや低く170アンダー。
ほぼ平坦なコースですが、NPが体重比4.4倍で
平均のペダル回転数が90とやはり脚は回ってました。
心拍と、パワーの負荷別にみると
心肺的には、メッチャきつい時間が長く
そして、一方でパワーでは
踏んでる時と、踏んでない時のメリハリがあるのが
わかります。
表彰式
今年は、1位から3位まですべて西日本勢で占めることができました!!
(梅林はなにもしてませんが)
特に、シルベストサイクルの藤岡店長は
最後のゴール前のスプリントの伸びは尋常でなく
あわや五郎さんもギリギリでの逃げ切り。
Y's Road志木店の田中店長も
頭を使って、うまく完走。
前半で一人逃げの局面もありましたが
あとは最後まで脚を溜めてました。
やりきったか?
と言われると、やり切った感はありますが
しかしもう少し逃げに乗ったり、あるいは最終局面で
脚を残す走りをしたほうが・・・という思いもあります。
が、100の力のバケモノたちに対し
12の力の梅林。
展開に少しでも絡み、かつ完走という最低限の結果を残すことができ
まずは一歩前進です。
次は、オマケ編で
この最速店長選手権で見えた、機材のインプレをお届けします。
レースのオンボード動画はコチラ
↓ ↓ ↓ ↓
バッテリー容量の関係で、1時間20分ほどしか撮れておらず
最後の局面や
梅林が終わる瞬間もなく、尻切れトンボな感もありますが
いかにレーススピードが速く
エキジビジョンの枠を越えガチな戦いになってることが
お分かり頂けるかと思います。
また来年に向けて、
今度はもっと乗り込んで臨みます。
一緒に走ってくれた、全国の店長の皆さま。
そして、応援いただいたお客様や
「最速店長選手権への道」としてブログや
SNSでのお知らせをチェック頂いた方々。
ありがとうございました!!