久しぶりにクロモリフレームのバラ完をご用命頂いたのでご紹介します。
やっぱりクロモリは良いですね!時代の流れに影響されない普遍的なカッコ良さがあります。
お値段はしますが、手を掛けて上げれば一生物だと思えばアリではないでしょうか。
CAMPIONISSIMO 80s STORIA
CASATI
CAMPIONISSIMO
80s
STORIA
CASATIはイタリアのモンツァにあるイタリアでも指折りの歴史のあるブランドです。 1920年の創業以来、イタリアでの生産にこだわり続け、現在でも溶接をはじめとした重要な工程はすべて自社工場で行います。現代では希少なMADE in ITARYです。
CASATIのフレームは現在基本的にフレーム販売、受注生産になります。
今回ご注文頂きましたお客様も7月にオーダーして、工房の夏休みを挟んだ事もありお店に届いたのは12月。長いですが、受注生産の割には早い…のでは??
CAMPIONISSIMO
CAMPIONISSIMOの歴史は古く50年以上前から作られているそうです。
フレームに使われるパイプはコロンバスSL
CINELIのスーパーコルサなどにも使われるハイエンドクロモリフレームではお馴染みのパイプです。
私はクロモリ好きなのでロードバイクはDEROSAのNEOPRIMATOを持っていたり、過去にコルナゴのマスターやチネリのスーパーコルサ、トマジーニのシンテシ等一通りのクロモリフレームをオーダー頂いた事がありますが、今回のCAMPIONISSIMOが一番組みやすかったです!その時々の個体差はあるのでしょうけども、今回のフレームの下処理はほぼチェック程度で済みました。
私共もついついSTORIA、LINEA等話に出してしまいますが、フレーム名称は「CAMPIONISSIMO」ラグデザインが「STORIA」「LINEA」「PIETRO」の3デザイン、80sは塗装デザインになります。
STORIA
3つあるラグデザインの中では恐らく日本人好みNo.1ではないでしょうか。
複雑な形状、肉抜きされたデザインは見ているだけで所有欲を満たしてくれます。
ちなみに3つあるデザインの中でSTORIAのみBB規格がBSAです。
80s
特に特徴的なのはシートチューブの胴抜きデザイン。
(とか言っておきながらピントが手前ですみません。)
CASATIのロゴの金淵と合わせて高級感が増します。
ベースのホワイトはCASATIの標準カラーの内、光が当たると青白く光る方の白にしました。
差し色のレッドは標準色ではちょっとオレンジがかっていて、もう少しダークなレッドがご希望だったのでアップチャージでオーダーしました。色は仕上がってみないとなかなか難しいですが今回はお客様にもご満足頂けました。
CAMPAGNOLO CENTAUR
お客様の要望で出来るだけシルバーパーツと言うのは決まっていましたが、フレームの価格が変動的だったので、ご予算に合わせてSHIMANOの105のSILとCENTAURと見積もり最終的にCENTAURを選択して頂きました。
イタリアンフレームにSHIMANOのコンポーネントを毛嫌いされる方もいますが、乗るのは自分です。価格やアフターメンテナンス等含めて考え、ご自身の好きな物で組めるのがバラ完の魅力ですね。
DEDA ELEMENTI
CAMPIONISSIMOはスレッドステムを採用してますので、ステムの選択肢は限られます。
ただ今回はポジションもちょうど出せた事もあり同じイタリアンブランドのDEDAでハンドル、ステム、シートポストは統一。
ここまで来たらイタリアンブランドで統一
サドルはselleITALIAの名品FLITE。
私は残念ながら使用したことはありませんが、当店のスタッフで使用した事のあるスタッフ曰くやはり良いようです。ロングセラーには時間という条件に裏付けされた確かな実績があります。
色はフレームが入荷してから決めましたが、個人的なオススメでブラウンに。バーテープも合わせてselleITARIAのレザーテープにしてあります。
ホイールは手組も考えましたがカンパフリーのシルバーのハブは中々選択肢が限られるので今回は性能面も考えてZONDA。
取り付けたタイヤは個人的なオススメのVITTORIA CORSA。その中でもお客様のご要望でタフに使用できるCONTROLを選択しております。スキンサイドもフレームにバッチリ合ってます。
こんな感じで全てイタリアンブランドで統一されてるかに見える今回のバイクですが実は数点イタリアンではないパーツが混じってます。あんまりこだわり過ぎてもパーツ交換の時に選択肢が限られるのも嫌ですからね。
今、この辺りのイタリアンクロモリフレームは納期が掛かる場合が殆んどですが、気長にお待ちいただける方は是非お気軽にご相談ください。お待ちしております。