今年衝撃をもってダブルデビューした新型コンポーネント
『DURA-ACE R9250』『ULTEGRA R8150』
12速化に伴い完全電動化を果たした今作は
既にお客様から多数のご予約を頂いています。
そこで今回は『Di2って何が出来るの?』という
ポイントを掘り下げていきたいと思います。
電動コンポーネント『Di2』で出来ること
電動コンポーネント『SHIMANO Di2』も気が付けば第4世代。
第3世代(R9150/R8050)でほぼ完成された感はありましたが、
今回は更にブラッシュアップし変速性能が強化されました。
・変速スピードがフロント45%/リア58%アップ
特に変化を感じやすいのはフロント変速スピード。
駆動部を同軸にする事でよりスムーズな変速となり、
『シンクロナイズドシフト』の性能が向上したと言えます。
シンクロナイズドシフトとは
リアを変速し指定したギア比に到達した時、
自動でフロントを変速しギア比を最適化するシステムです。
これを活用する事でギア比を約連続16段で使用でき、
緩急のあるヒルクライムコースなので効率的に走れます。
また『セミシンクロナイズドシフト』という機能もあり、
フロントを変速した時にリアディレイラーを動かして
スムーズに踏めるギア比へ自動変速してくれます。
上手く活用すれば変速の組み合わせを考える必要がなく、
メカニカルよりも集中してライドする事が可能です。
専用アプリからカスタマイズが可能
専用のアプリ『E-TUBE』を使えば電子的なカスタムが可能!
前述のシンクロナイズドシフトのギア設定をはじめ、
各ボタンにどの変速機能を割り振るかのボタン設定、
ライドスタイルに合わせた変速スピードの変更など、
電動ならではのカスタマイズをすることが出来ます。
Di2レバーの先端にある『D-FRY』スイッチの設定も
このアプリから簡単にセッティングが行えますよ。
サイクルコンピューターのページ変更や
トランスミッター搭載ライトの遠隔オンオフ、
もしくは変速操作を割り当てる事も可能です。
レバーの頭を持つエアロポジションを活用する人は
先端に変速操作を割り当てる方が多いですね。
シングルクリック・ダブルクリック・ロングタッチと
押し方によって機能を割り当てられ非常に便利です。
軽いタッチで即変速、だからストレスフリー
ケーブルを引っ張って操作するメカニカルレバーは
疲労が蓄積するロングライドなどで変速が負担となり、
手首を痛めたり腕が疲れるなどネガ面があります。
しかしDi2のボタン操作はマウスのクリック感覚で
ボタンを押すだけなので疲労感は全くありません。
また長押しで無段階変速が可能になっている為、
例えば信号で停車時にトップギアに入っていても
長押しするだけでローへ一気に変速が可能です。
メカニカルの場合はレバーを5回も操作が必要で
信号が多い所だと地味に負担となりますよね。
細かな所ですが電動のメリットを最も感じられます。
またディスクブレーキのロードバイクに限って言えば、
機械式変速機構を省略できる為、レバーが細く出来ます。
太くて握りにくいと感じられる方が多く、
メカニカル油圧ブレーキレバーの欠点です。
レバー重量も大幅に軽量になるのも良いですね。
参考重量値
ST-R8020 554g ST-R8150 391g
新型Di2なら油圧レバーは無線で使用可能です。
完全内装フレームのカーボンフレームには
ケーブルの取り回しの苦労がありますが、
そこが無くなるのは喜ばしい変化ですね。
機械変速から電動変速は格段の性能アップ
機械変速の場合グレードごとの変化は大きくありません。
ですが機械変速から電動変速にした場合の変化は劇的です。
『機械変速のDURA-ACE』よりも
『電動変速のULTEGRA』が勝ります。
完全に別次元の変速機構という認識で大丈夫です。
電動化を考えていた方の参考になれば幸いです。
導入のご相談はスタッフまで!