【TDO】ツール・ド・おきなわ2017<市民210㎞>~運に助けられ重い体重で完走②~
*①の続きです。まだ読んでない方はそちらからどうぞ!
【ツール・ド・おきなわ】とは?
沖縄北部で行われる日本最大級のサイクルロードレース&サイクルイベント。
UCI(国際自転車競技連盟)管轄のプロレースをはじめとして、距離及び年齢ごとのカテゴリに分けた市民レース部門と離島や本島1周など様々なコース設定がされたサイクリング部門が行われる。
沖縄の綺麗な海岸や亜熱帯の森ヤンバル路などを走り普段と違う世界を味わえるのできつさも楽しめるリピーターの多いイベント。
<市民レース>
市民レース部門はプロと同じコースを走るサバイバルレース210㎞クラス、210㎞から序盤の平坦コースを抜いた実力が試される140㎞クラス、沖縄最北端からスタートしチャレンジしがいのある100㎞クラス、名護半島を回る平坦メインのスプリントレース50㎞クラスの距離別に分かれ50㎞と100㎞はさらに年齢別に分けられる。
<210㎞クラス>
「ホビーレーサーの甲子園」と呼ばれ、プロと同じコースを走るサバイバルレース。ハードな練習はもちろん事前の準備や直前の過ごし方、レース中の走り方や補給の仕方など、フィジカル・テクニック・メンタルすべてを高めて挑戦する必要がある。
①からの続きです。
*無駄に長いです。
*基本遅れてのグダグダ走行です。
*先頭集団の緊張感を知りたい方『記録か、記憶か。』へ!
【レース】
1回目の普久川をこなして左折して北上、登りで同じ位置当たりにいた少人数の集団(先程のH氏もいる)に吸収されローテーションを回していく。
しかしすでに脚が攣りかけで上りでは遅れ気味、何とかこなして下りで先頭へ。下りだけは相変わらず速いようで後ろと少し空くくらい。で登り返しで先頭交代して下がっていくが集団の登りのペースにすでについていけない。
少し離された状態でアップダウンを数個こなすが徐々に離されていき少し長い上りで完全に置いていかれあっという間に集団は見えなくなる。しばらく単独で走るも向かい風で非常に効率が悪く脚だけ削れて行く。
少し離れた後ろに一人見えたのでペースを落として待つ。ローテーションできるか声かけるが機材トラブルでアウター固定になっているとのこと。自分も脚が攣っていたので「ペース遅くていいです」と話してローテーションするもやはり登り区間で辛そうで先に行かせてもらう。
再度単独走していると後ろから少人数の集団、登りのペースが最初の集団よりは緩めなので乗っからせてもらう。例年通りであればこのあたりが最終便に近い当たりなのでなるべく乗っかる必要がある。
その集団で100㎞コースの スタート地点を通過、100㎞クラスは市民はアンダー39とオーバー40に分かれていて片方がまだスタート前、これも完走への追い風となる。
奥の上りに入ってすぐに号砲がなり先程のクラスがスタートしたのが分かる。左に寄って走行しているとすごい勢いで1名通過、さらに集団が続きばらばらとそのクラスが追い越していく。その際に今までの集団は分裂してしまい後方に取り残される方に。
登り切って下り、更に登り返すころには100㎞クラスもバラバラになっていて混成列車が出来始める。海岸線沿いはさらに100㎞の先にスタートしたクラスとも混走になり完走へ向けた協力?体勢で走る。
*先頭集団あるいは順位を争う位置にいる集団の混走は避けましょう。完走を目指す人たちの暗黙の了解的な行為です。逆に言うとそれだけ過酷なレースでもあります。
しばらく少人数混成列車で走るが100㎞クラスはまだまだ元気で千切れる。少ししてから140㎞の先頭集団が追い越していったので邪魔にならないように集団最後方、色んなカテゴリ混じってるところにさらっとついてく。
2回目の普久川ダムへ突入。脚はずっと攣りと一時回復を繰り返しており完全に駄目にならない範囲でパワーを掛けて登っていく。ダンシングを使いたいが脚が攣るので使えず、ペースを上げれない。事前の走りではダンシングを多めにしたほうが効率よく走れていたので痛い所。
・普久川2本目 7.5㎞ 29分38秒 Av.14km NP:188w
なんとか登り切り下り、ここだけ頑張ってごぼう抜き!ほとんど漕いでないので少しでもタイム稼ぐのには良い。しかし下りはかなり落車が多い、事前に自分の下りの限界値を知っておくとムリなく攻めれる。逆に脚があるなら安全に下るほうが落車するよりは順位やタイムを伸ばせるでしょう。
補給所で水をもらって登り返し右折して南下。ここの下りも攻めて学校坂へ突入。勾配的にはここが一番きつく20%弱あり攣ってる脚ではつらいが軽く蛇行(周りの邪魔でないこと確認して)しながらペダルを止めないよう漕いで行く。
勾配がきつい箇所でダンシングが出来ないのはかなりの負担で何回も試すも1~2漕ぎすると完全に攣る兆候ですぐに腰を下ろせざるを得ない。
その後のアップダウンも脚と気持ちを挫いてくる。普久川や奥の上りよりこちらのほうが「ツールドおきなわ」の厳しさを表している気がする。
登り下りで差があるものの概ねペースが同じくらいの人間が付かづ離れずな感じで走行、その途中大宮の前田店長に合流する。喘息が出てしんどい模様、東大和店川原副店長が7位の好成績だったとか少し話ながら走行。
元気をもらえたからか少し頑張れる状況になったので先行させてもらう。しばらくすると100㎞クラスメインの10人程度の集団が通過していったので乗っけてもらう。
しばらくついてくが宮城関門の手間の登りで離されかける。そこで「30秒頑張って付こう」と声を掛けて頂きなんとか追走して復帰。その場でお礼を伝えましたが改めてありがとうございました。気持ちが切れかかってところで助かりました。
宮城の関門クリア、このあたりから脚の状態見つつも関門タイムを気にしながら走り始める。宮城は旧関門タイムで-10分、現行関門タイムで-20分。旧があるのは少しでも余裕持たせるために旧関門タイム表をステムに付けていたから。
そこから下り基調、そして海岸沿いの平坦路、少し大きめの集団も吸収して20人前後くらいの集団になる。前でローテーションしていていいペース(32km前後)で走っていて、これに羽地のダム(最後の登り)手前まで行ければ完走できると考え食らいつく。
③へ続く