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【スタッフインプレッション】GHISALLO GE-110に1カ月乗ってみて。【石川ライド】

2017
上野アサゾー店】石川 康輔 24年02月11日

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このGHISALLO GE-110エンデュランスロードというバイクですが、正直言ってとてもいいです!程々の剛性とスムーズな走りが今の私の走りにとてもマッチしておりとても気に入っております。

マイナーなバイクですが一部界隈ではとても話題になっているそんな一台!是非多くの人に知ってもらいたいバイクなのでインプレを交えた紹介をさせていただきます。

ロングライドに最適な一台

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個人的にですが、このバイクに1か月ちょっと乗ってみての感想とかインプレッションをまずはしていきます。

いくつかの項目に分けて語ります。

バイクの速さ、剛性について

まずはとにかくロードバイクなので速さについて気になるところだと思います。なんだかんだ言っても速いバイクに乗りたいですからね。

そういった面でこのバイクの速さを評価すると、、、

意外と普通に速いので、ミドルグレードの軽量なオールラウンドバイクぐらいの感じで乗れます。

私が今まで乗っていたハイエンドロードバイクとの比較すれば当然柔らかいと感じますが、単純にそれだけではなくいわゆる一般的な足回りとBBをガチガチに固めているメジャーなディスクロードと比べると異質な剛性感を感じました。

感覚としてスルスルと少ない力で加速する感じがあるものの、踏む力でグッと加速させようとするとBB周りのしなやかさから少しタメ感のある加速になります。

この感じのフレーム剛性は実は過去に経験があり、リムブレーキ全盛期のミドルグレードのカーボンフレームではこのようなBB周辺のたわみがあり、ダンシング等でゆったり加速していくのに向いている反発感がとても似ていると思いました。

ディスクロードは足回りやBB周りは固める傾向があると私自身勝手に思っているのですが、このバイクは足へのダメージに配慮してなのか結構まったり系の乗り味が特徴だと思います。

その上で、30km/h前後の速度域は勿論ですが、その少し上の速度域で実はすごく丁度いい剛性だと感じています。

ツーリング主体の使い方なので50km/hはもとより40km/hも出さない走り方では、ものすごくこのフレームのスイートスポットとかみ合うので走っていてしっくりくる感覚がとにかくあります。

走り出しはペダリングのスムーズさを意識して回すことでとても軽く走るのでストップアンドゴーが多少多くても無理な力を使うことなくスピードに乗ってくれるのでとても好印象です。

まとめると、ロングライドの常用速度域において不満のない剛性バランスがあり、踏み過ぎないでもスピードに乗ってくれるので平均速度を落とすことなく楽に走れる丁度良いバランスです。

当然ながら、剛性はコンペティションバイクの様に高くはないのでレースバイクやヒルクライムでバチバチに走る事を考えている場合はかみ合わないかもしれません。

フレームも特別エアロダイナミクスに有利な形状を取っているようには見えないので、ハイパワー高速巡行も特別速いとは思いません。(一応カムテール形状で丸パイプよりはいいと思いますが)

ですが、後ほど触れますがポジションが秀逸で、今時のブラケットを握りこんで腕を折りたたむシッティングポジションがとても取りやすくライディングポジションの面でエアロな乗車姿勢が取れるので実はトータルでは速いと思います。

軽さ、乗り心地の良さ

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重量はライトとかサイコン、ツールケースとか抜いて7.6kg程です。特別軽いパーツを使っていないのですがそれなりの重量で組めています。

【フレーム重量, 約850g(未塗装・Sサイズ) ; フォーク重量, 約400g(未塗装/コラム未カット)】というスペックなので、今時のディスクロードでも上位寄りの軽量さとなります。

軽いですが、実はボトルケージ台座等の補強もしっかりしており、無理して軽く作っているわけではありません。必要な剛性、必要な強度を備えたうえでこの重量は立派です。

乗り心地の面に関しても実は特筆するようなものは無いのですが、なんだか振動吸収が良い気がするって思うぐらいには乗り心地も良いです。

特別な素材をカーボンの間に入れているわけでも無く、あくまでもカーボンの積層とジオメトリーで乗りやすいバイクにたどり着いているのでこれに関してはすごく設計がうまくいったという事だと思います。

軽さに関しても十分ですし、乗り心地も悪い所は無く、27.2のポストを使えるのでシートポストを一工夫する事でいくらでも乗り心地を調整できる伸びしろがあるので専用設計のエアロポストにするよりずっといいと思います。

軽さを重視しすぎるとそれに伴って失われるものもあると言えばあるので、あまり重量を気にするパーツ構成にしたくないのが本音です。

そういった意味でも、無理して軽量化する必要が無い ベースの十分な軽さはありがたいと思います。

一般的なエンデュランスロードモデルは色々な機構を盛り込むので重くなりがちですが、このバイクはカーボンの積層とジオメトリーでエンデュランスに仕上げているだけで、それ以外はオールラウンドバイクその物って感じですね。

ジオメトリーと私なりの乗りこなし方

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これまでハイエンドバイクに乗っていた事もあり、あまり頑張らないで乗れる優しめのフレームのこのGE-110は思った以上に楽に走れていると思います。

その一番の要因として、このバイクのエンデュランスたるゆえんのジオメトリーにあると思っています。

単純にハンドルの高さは高いです。

その割にハンドルまでのリーチ(ハンドルの遠さ)が長い事でハンドルまでの距離はコンペティションロードとそん色なくハンドルの位置を遠くできます。

その為、前傾姿勢を取っている限りは重心の位置は前よりになるのでサドル荷重になりすぎず、ペダリングにも体重を乗せられるのでコンペティションバイクを乗っているときと走りを大きく変える事無く乗る事ができます。

ハンドルが高いけど遠い姿勢という事でSTIの頭を握りこむ今時のエアロ姿勢を取った際に、腕を折りたたんで肩とか背中がコンパクトになる事でエアロに優れる姿勢をかなり楽に維持する事ができます。

また、エンデュランスロードらしく安定性を重視したジオメトリーの為直進安定性が非常に高く、旋回も安定していいるので安心してバイクを操ることができます。

特に気に入っているのがダンシングで登る際にハンドルが安定してスムーズな体重移動がしやすいので、なんだかダンシングが上手くなった気になります。あまりダンシングを多用するタイプではないものの、このバイクだと気持ちよく行えるのでチョイチョイ坂道では試してしまいます。

 

個人的にですが、今回のバイクに関しては大きなトルクを踏んで発生させて加速させる走り方はあまり向いておらず、より効率的な回すペダリングが相性がいいかなと走っていて感じました。

具体的には上死点部分の通過をスムーズにする事で踏み足に長く荷重をかけて速度を維持する事ができる為、長い時間走り続けるのに適したペダリングが可能になります。

これ自体はこのフレームだからというよりは、全般的にやった方が良い効率的なペダリングになるのですが、踏んで加速するペダリングが思ったよりもかみ合わなかったので特に今回は意識してやっています。

 

ここからは、私の独断と偏見でまだ実証していませんが、ショートクランクの方が良いかもしれないと思っているところです。

ケイデンスを速くするという意図はないものの、スムーズに上死点を通過するペダリングというのが結局ショートクランクのメリットなので、相性がいいと単純に考えたわけです。

165のクランクへ交換済みですが、先日の雪もあってまだ走りに行っていないので来週からはショートクランクに身体を慣らして頭の中にあるイメージを具体化していきたいと思います。

ちなみに、付属品のハンドル、ステム、シートポストは個人的に使いたいものがあったので使っていません。

商品の紹介

ブランド:GHISALLO

モデル:GE-110 エンデュランスロード

【カラー】

シャイニングホワイト

長距離を夜通し走り続けた者だけが見れる「朝焼けに白く輝く入道雲」をイメージした三船雅彦氏のスペシャルシグネチャーカラー。

【付属品】

・専用カーボンステム(90~110mm)

・内装式カーボンハンドル(380~440mm)

・カーボンシートポスト(φ27.2mm×350mm)

・ヘッドパーツ(ガイド・専用コラムスペーサー付属)

・プレッシャーアンカー・トップキャップ付属

・フロント/リア・スルーアクスル(M12*P1.5mm)

価格¥264,000円(税込)

コチラの商品は限定販売カラーの為メーカー在庫一部サイズを残すのみとなっております。

通常カラーについては引き続きご注文可能となりますので是非ご相談ください。

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通常カラーは限定色と同じくカーボンのハンドル、ステム、シートポストが付属して¥253,000‐税込と圧倒的なコスパを誇ります。

ケーブルを内装する為、油圧ブレーキとDI2の組み合わせがおススメですが、機械式コンポと機械式ブレーキの組み合わせでも一応組み付けが可能です。

ハンドルを別なのに変えてもステムの下からの内装も可能ですし、ステム自体もヘッドセットの変更で標準的なステムや、場合によってはフル内装一体型のハンドルなんかも組付けが可能です。

これまでコンペティションバイクでロングライドなど走りに行っていた方は、このロングライドに向いている軽快なバイクでより長時間の走行を楽にしてたくさんの景色を見に行ける事間違いなしですよ!

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