いつもワイズロード福岡天神店のブログをご覧いただきありがとうございます。
スタッフの古閑森です。
年始よりご案内しております私のバイクカスタム
【2023年カスタム始め】今年はマイBIKEをカスタムして色々実験してみようと思います。
第一弾
【スタッフバイクカスタム】デダ アラネラ DCRをRIDLEY Noah Fast Discにインストール!!
今回は第二弾です!!
新型R8170ブレーキキャリパーのクリアランス10%拡大は旧式R8070STIレバーでも成立するのか?
【スタッフ古閑森の愛車コンポーネントの仕様紹介】
私が現在使用しておりますコンポーネントはR8070。
いわゆる旧11S ULTEGRA Di2(油圧ディスクブレーキモデル)です。
今回私が実験した内容はタイトルにもあります通り
R8070のSTIレバーで新型R8170(新型12S ULTEGRA Di2)のディスクブレーキキャリパーの10%クリアランス拡大は成立するのか?という事です。
レバーはR8070(旧アルテグラ)です。
ブレーキキャリパーとローターは新型をインストール!
ブレーキキャリパーは新型R8170を使用します。
[ysid 4550170889517]
[ysid 4550170889531]
せっかくなので、ディスクローターも新型のRT-CL800を使用します。
[ysid 4550170232771]
取り付け&ブリーディング
SHIMANOの新型コンポーネントは12S化が話題でしたが、整備を行うとブリーディングのしやすさに驚きます。
ホースの接続は外向きになったのでアプローチも楽ですし、エアーの抜けもスムーズな気がします(気分は大切♪)。
気になるクリアランスは?
ジャン!!
ジャジャン!!
【大成功です!!】
実走で確認します!っとその前に…
実は予告していなかったもう一つのカスタムがあります!
【RD-R8050-GS】
そう、MAX34Tの乙女ギアで登りを楽にしたい私にとっては夢のアイテム【GSケージ】を実装します!!
※実は今まではSSケージで無理やり32Tを使用しておりました(非推奨です)
ケージの長さそこ正義!!(←絶対違いますw)
↓そう言えば以前こんな検証もしております↓
【リアディレーラーについて考える】SSケージにGS用プーリー付ければ、それってGSケージになるの?検証してみました。
34T…素敵♪
産まれて初めて登りを走りたくてワクワクしてます!(たぶん最初だけw)
お待たせしました。それでは、実走テストです!
実走コースは我がホームコース【片江展望台】(通称:油山)です。
【往路】(34Tのテスト)
スタートは浄水場側(通称:裏)から登りましたが、登りに入る前の[自宅~麓]までの平坦区間で“明らかな違和感”がありまして…
年末からロードカスタムしてて1月半ぶりにロードに乗るので気のせいかな?と思っていたのですが、後日理由が判明しました。
ギア比がぁぁぁぁ問題
今まで:11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32T
現在 :11-13-15-17-19-21-23-25-27-30-34T
うん、ギア比全然違うやんww
まぁこれはもう慣れるしかないのでしょうがないっすね(^_^;)
「見せてもらおうか34Tの実力とやらを」
さて、登りに入ると今まではラスト2枚の28T以下を使用することがほとんどないのですが、今回は3枚目の27Tをメインの登坂できました。
登りにおいて“あと1枚”か“まだ2枚あるか”は精神的余裕が随分と違います!(分かりますよね?w)
試しに34Tも使ってみたのですが、私の8年のロード人生において初めて【軽いギアでクルクル回して楽に登る】を体験しました!
32Tでも全然【楽】と感じた事が無かったので歯数2個の違いの偉大さを身にしみて感じましたよ(切実)
どこからか「34Tなんて全然進まないじゃん」と聞こえてきそうですが、私には聞こえません!!!!
【復路】(クリアランス10%確認ライド)
帰りは高校前の激坂(私にとっては)を下るコースです。(通称:表)
ブレーキのクリアランスを確認する方法として、今回私が行うのは【激しいブレーキング後にローター熱変形して擦る問題】と【スプリントでローター擦る問題】の2点です。
【激しいブレーキング後にローター熱変形して擦る問題】
皆様もご経験があるかもしれませんが、長い下りや急な下りでブレーキングをした直後に「シャンッ…シャンッ…シャンッ」と音鳴り(擦過音)が発生する事があります。
これはローターがブレーキングで発生した熱で変形して起こる現象で、ほとんどの場合はローターが冷えると音は鳴らなくなります。
※まれに変形が戻らず擦り続けます(私は結構頻繁に経験しましたw)
さて、今回の検証結果ですが…
【全く音鳴りしませんでした!!!】
ちなみに、従来のブレーキだったら、私の場合はこのコースは100%下りきった後「シャンッ…シャンッ…シャンッ」と音鳴り(擦過音)が発生してました。
【スプリントでローター擦る問題】
こちらの方が経験した方が多いと思います。
スプリントやダンシングで左右のどちらか(もしくは両方)が「シャンッ…シャンッ…シャンッ」と音鳴り(擦過音)が発生する現象です。
キャンパーのセンター出しがイマイチだと頻繁に発生したりもするので自転車屋泣かせな問題でした。
下りきったあとの平坦路でもちろんダンシングも試しましたところ…
【全く音鳴りしませんでした!!!】
ちなみに、私の場合は右にバイクを振った時によく鳴ってましたが、今回はオーバーにバイクを振っても全く鳴りませんでした!!
今回の検証結果をふまえて
新型コンポーネント発表時には、「旧型との相互性は無い」と公表しておりましたが
数日後に「相互性有り」に変更になった今回の組み合わせ。
【相互性あるのは分かったけどクリアランス10%は?】と多くの方が疑問に思った事でしょう。私も同じでした。
新型コンポーネントに全て載せ替えるお客様もスタッフもいましたが、中々今回の組み合わせには出会えず悶々としておりました。
ハンドル交換をキッカケに、レバーを外してホースも交換になるというタイミングでしたので、今回思い切ってキャリパーのみ新型という試みが実現しました!
たった10%ですが、その恩恵は大きいと思います。
もちろん全てのコンポーネントを入れ替えた方が12S化だったり、色々最適化もされると思いますが、「まだ使えるのにわざわざ買い換えるのもなぁ…」というお客様も多いと思います。
※ちなみに、R8070のレバーは近い将来生産終了になりますので、レバーの調子がイマイチな方や予備が欲しい方はお早めにどうぞ!
何かの機会に【キャリパーだけ新型】オススメですよ!!