やたらと安く思わず購入してしまったAgfaのISOLA。
1960年前後のカメラですね。
シャッター不動でジャンク扱いでした。
Agfaは現像液のロジナールで有名なブランドでフィルムやカメラも製造していました。
1867年にベルリンに染料製造メーカーとして創業し、当初の社名『Actien Gesellschaft Fur Anilin Fabrikation』の頭文字をとってAGFAと呼ばれるようになったといいます。
フィルムメーカーがカメラの製造を行うことは珍しくなく、Agfaもかつては非常に多くのカメラを製造していたそうです。
シャターユニット不動の原因を見るために分解清掃。
シャッターユニットを外します。
シャッター速度が遅く少なくタイマーもないためとてもシンプルです。
シャッター羽に油が付着し動きが渋くなっていました。
絞りは単なる〇穴。
ファインダー清掃のために軍艦部を分解清掃しました。
二重露光防止機構がついています。
ファインダーはシンプルそのもの。
巻き止めはないので フィルムの巻上げは赤窓で確認します。
遮光シャッターはないので強い直射日光は禁物。
フィルムは6×6。
構造はすごくシンプルです。
おまけに軽い。
ボディサイズは大きめですが持ち歩くのが苦にならない重量です。
レンズは沈胴式で撮影時には大きく引き出します。
絞りは2段階。
シャッター速度はB、1/30、1/100と低速。
距離はフィート表記です。
レンズはAGFA AGNAR f:6.5、75mm
修理が完了したので試し撮りに出かけました。
アグファのフィルムを使いたいところですが35mmならともかく120mmなのでACROSを使います。
夜は綺麗なイルミネーションも昼間はジャンクめいた醜悪さが有ります。
なおこの後パンクしました。
最近静止現像を試しているのですが試行とセンスが足らず、なかなか思うように現像できません。
このカメラは軽いのでトイカメラ感覚で持ち出せます。
ブローニーをこの軽さで使えるのは嬉しいですね。
ただし絞りが2段階のシャッター速度が2段階、計4つしか露出を選べないのが難点では有ります。
現像で調整したいところですが一気に撮りきらないとどんな風に撮ったか忘れがちです
前回の記事⇒http://ysroad.co.jp/omiya/2017/07/15/17843