こんにちは。新宿ビギナー館ロードレース担当スタッフ西澤です。
今回は世界選手権エリートロードレースについて説明していきたいと思います。
※チームHPより
①世界選手権エリートロードレースとは?
世界選手権の中でも一番の花形です。一日のレースで普段は所属しているチームごとに行うレースをここではチームの垣根を越えて国でチームを作って挑みます。チームの人数はその国の選手の活躍度合いによって異なります。人数の多いチームの方が有利ではありますが、現世界王者のペーター・サガンは少ないチームメイトの数でも去年、おととしと2度優勝しています。そしてこのレースで優勝すると、来年一年間のロードレースでマイヨアルカンシエルという虹色のジャージを着用することが許されます。このアルカンシエルを目指して選手たちは戦います。
※チームHPより
②今年のコースの特徴
最初に平たん区間を40㎞程度走った後、19.1㎞のコースを19周するというものになっています。周回コースの中間あたりにはサーモン・ヒルという丘があり、その登りは平均勾配6.4%の登りになっています。このサーモン・ヒルを19回登ることを考えると、アップダウンに強いパンチャータイプのスプリンターが有利なコースになると思います。現世界王者のサガンやノルウェーの地元の選手、ボアッソンハーゲンやクリストフに有利な地形といえるでしょう。
③注目選手
各チーム名だたるパンチャー系の選手を揃えて来ていますが、その中でも有力な候補を何人かあげていきます!
1.ペーター・サガン(スロバキア)
優勝候補筆頭といえばこの人!世界選手権、前人未到の3連覇がかかった今回の戦いを制することができるのか?
最近のカナダのレースで1勝あげているものの、その後体調を崩してチームTTを欠場しているのでそこだけが不安要素ですね。
2.グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)
昨年のリオオリンピック金メダリスト!今年は数々のレースで圧倒的な強さで勝ちまくり、今シーズンのUCIポイントランキング現在1位の座についています。
シーズン後半は目立った活躍がないが調子を合わせてこれているのか?
3.フィリップ・ジルベール(ベルギー)
2012年の世界チャンピオン。35歳とかなりベテランの域に達しているが、今年のロンド・ファン・フラーンデレン長距離独走勝利を挙げたりと結果を出している実力者です。
4.マイケル・マシューズ(オーストラリア)
今年のツールドフランスのポイント賞を獲得した選手です。サガンに似た脚質を持っているので、サガンと同じような戦い方で左岸に力勝負を挑めるかに期待です。
5.エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)
地元の代表でツールで一勝挙げており、かなり今年の世界選手権に向けて調子を合わせている模様。地元で華々しい勝利を挙げられるか?
6.アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)
地元の代表で今年ヨーロッパチャンピオンになった選手。登りに強いスプリンターですが今年の調子を見る限り世界チャンピオンは厳しいか?
7.ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド)
2014年の世界チャンピオンで今は最強軍団チームスカイのメンバー。今年はワンデーレースにツールドフランスのアシストにと大活躍で、本人も今年の世界選手権には意欲を見せているのでかなり期待の選手です。
※チームHPより
自転車レースのシーズンも残りわずかになってきました。この世界選手権がシーズン終盤の一番の見どころレースとなるの是非みんなで応援しましょう!