こんにちは。新宿ビギナー館レース担当スタッフ西澤です。
ロードレース好きの皆さんは今はシーズン最後のモニュメント、イル・ロンバルディアに夢中である事と思いますが、こちらも捨ててはおけませんよ!
パリ~トゥール
10月8日に開催されます。
※チームHPより
どっかの局で放送があるかもしれないので!このレースを楽しみにしていらっしゃる皆さまの為にも今回記事を書かせていただきました。
①パリ~トゥールってどういうレースなの?
イル・ロンバルディアで頭がいっぱいの皆さんスプリンターたちの存在をお忘れではないですか? シーズン終盤だからと言ってスプリンターも怠けているわけではありません。このパリ~トゥールこそスプリンターたちが最後に目標にするレースなのです。
※チームHPより
コースは平坦の一言に尽きる。全長234.5㎞と比較的長い距離のレースになるのですがカテゴリーのつけられるような登りは一切ありません。よって、平坦スペシャリストたちがこのレースには集結しています。
かと言って、単純に集団スプリントになるというわけでもなく、前半からの大逃げや後半の小さな山を利用したアタック、昨年のフェルナンド・ガヴィリアのような集団スプリントでの早掛け勝利など平坦レースの醍醐味を詰め合わせたのがこのレースの見どころになります。
②優勝候補の選手たち
1.フェルナンド・ガヴィリア(コロンビア:クイックステップ・フロアーズ)
まずは、優勝候補筆頭から!昨年の優勝候補であり、今年のジロデイタリアではステージ4勝にポイント賞など平坦ステージでは無類の強さを示しました。あのツール現役最多勝の怪物マーク・カヴェンディッシュに今年のツールで「ガヴィリアが出場しなくてよかった」と言わしめるほどの実力者です。
そんでもってまだ23歳。恐ろしい選手ですね(笑)
さらに言えばチームも強い。今年のクイックステップはグランツールの平坦ステージのみで見て、ジロ4勝、ツール5勝、ブエルタ3勝とまさに無敵。平坦版チームスカイみたいな...
普通に行けば優勝するのはこのチームでしょう。
2.ディラン・フルーネヴェーヘン(オランダ:ロットNLユンボ)
※チームHPより
今年のツールドフランスで最終ステージ、シャンゼリゼの大舞台(普通のステージ3勝分の価値らしい)を制した24歳のスプリンター。クイックステップとは違ってチームが強いとは言えないが、この選手自体には勝てる力は確実にあります。
発射台はフアン・ホセロバトが務めるのかな?
3.マーク・カヴェンディッシュ(イギリス:ディメンションデータ)
今年はウイルス性の病気やツールドフランスでのけがの影響で中々レースに出れていなかったが、ツールドフランスで通算30勝しているこの選手もまた怪物です。純粋なスプリントだけならガヴィリアを倒せるのは絶好調なカヴェンディッシュだけかも?
今回はカヴェンディッシュファミリーがベルンハルト・アイゼルだけしか連れて来られていないので、頼りの発射台マーク・レンショがいない中誰が発射台を務めるのか。スプリント力だけならジロでかなり上位に付けていたライアン・ギボンズとかか?
4.アンドレ・グライペル(ドイツ:ロット・ソウダル)
今年は殆ど活躍できずここまで来てしまったが、実績的には一流のスプリンターです。年齢も35歳を迎えて、自転車選手の年齢的にはもう引退を考え始める時期でもあります。とりあえず今年はいい結果で終えたいところですね。
5.ナセル・ブアニ(フランス:コフィディス・ソリュシオンクレディ)
フランスのレースでフランス人選手が勝つこと目指して今回乗り込んできました。同世代のライバルであるアルノー・デマールが今年活躍し始めているのでこっちの方も活躍していきたいところ。やはりボクシングとの両立は難しいのかもしれない(笑)
6.フィル・バウハウス(ドイツ:サンウェブ)
ガヴィリアと同世代の23歳正直勝てるかどうかは分からないですが期待枠として入れておきました。今年はジロデイタリアでも安定したスプリント力を見せ、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネではステージ優勝も上げています。これからの成長に期待な若手スプリンターです。
この記事を見て少しでもパリ~トゥールの存在を気にかけて頂ければと思います。
※チームHPより
パリ~トゥールが歴史に残る名勝負になることを期待しましょう!