2023年4月から始まる「ヘルメット着用努力義務化」によって今までよりも多くの方がヘルメットを着用することが予想されます。
今回は「ヘルメットの着用方法」についてご紹介します。
既に長くかぶっている方もこれを機に今一度おさらいしてみましょう。
正しくかぶっていざという時に「最大限に機能を発揮できる」ように…
ヘルメットの前後と部位の名称
ヘルメットには前後があります。
前後を見分ける主な特徴
①どちらかというと横から見て面積の多い方が後ろ
②アジャスターがついている方が後ろ※モデルによる
③帽子のつばのようなバイザーやサングラスのようなシールドがついている方が前※モデルによる
モデルによってはもっと後頭部が覆われていて見分けがつきやすいものや、帽子のように見せるためにヘルメット本体にカバーを被せてあるものなども存在します。
もし前後の見分けがつかない場合は商品の公式サイトの画像を見るのがおすすめ!
ヘルメットの部位
別名で呼ばれることもありますが一般的に知っているといい名称…
①シェル
ヘルメット本体の部分
メーカーによって素材や構造は異なりますが、転倒時の「衝撃を吸収」するように設計されています。
衝撃吸収は何度もできるものではありません。1度転倒してヘルメットが少し凹んだり、割れたり、削れたりした場合は新しいものへと交換しましょう。
②アジャスター
シェルで大まかに丁度いいサイズを見極めた後、このアジャスターを使ってさらにピッタリずれにくく調整を行います。
後頭部にアジャスターがついているのは一例で、他にも頭頂部にあるモデル・そもそもアジャスターが存在しないモデルも存在します。
③あごひも
転倒時にヘルメットが飛んでいかないようにする役目を担っています。
あごひもが切れてしまったり、ついていないヘルメットは安全の面からも使用をお勧めしません。
必ずあごひもがついているものを選びましょう。
④バックル
あごひもをカチッと「輪」にするアイテム。
モデルによってはマグネットのタイプなど片手で脱着を容易にするものがついていたりもします。
あごひもの長さを自分に合わせるために一役買っています。
ヘルメットのかぶり方
ヘルメットを購入される際はかぶり方を統一しておくと、サイズやモデルの合う・合わないを比べやすくなります。
ヘルメットは「単に、頭に乗っけてればOK!」というわけではなく、正しい位置に被ってこそしっかり効果が発揮されます。
お手持ちのヘルメットがある方はお手持ちの物でかぶり方を再チェックしてみてください(^^)/
(鏡の前でかぶってもらうとわかりやすいです)
これから買う方もサイズ選びの1つの基準として使えますので是非これを機に覚えてみてください。
汎用的にさまざまなヘルメットに応用できるのでぜひ参考にしてください◎
保護者の方はお子様のヘルメットのかぶり方チェックにも使えますよ!
①アジャスターを一番緩めた状態にする
アジャスターを締めたままかぶると、アジャスターを無理やりこじ開けてしまい破損する可能性があります。
必ず、かぶる前にアジャスターが緩まっているか確認しましょう。
ピッタリに合わせたヘルメットを都度脱着ではなく、毎回きちんとサイズ合わせすることが必要です。
②前後を確認して眉毛と同じ位置に合わせてかぶる
このときにヘルメットと眉毛のラインがだいたい同じ位置にくるようにかぶります。
まだアジャスターは締めません。
※このときヘルメットが部分的に窮屈、逆に隙間に指が何本も入っちゃうくらい全体に余裕がある方はそもそもヘルメットのサイズや形が合ってないのかも…(;^ω^)
悩まれた際はお気軽にスタッフにご相談ください。
通販でヘルメットを購入する際は、必ず頭囲を測って購入しましょう!
③ヘルメットと顔の中心を合わせ、おでこの部分を手で支えるようにおさえる
だいたいこの②と③の行程で顔に対してのヘルメットの中心が揃います。
おでこの部分を手で押さえる意味は、この後の工程でせっかく合わせた中心をずらさないためです。
④おでこ部分を手でおさえたまま、反対の手でアジャスターを触る
③で決めた位置がずれないようにおでこは手でおさえたままです!
反対の手でアジャスターに触ります。
※モデルによってアジャスターの位置は様々です。
⑤おでこ部分を手でおさえたまま、アジャスターを締める
(↑これは後頭部にアジャスターのあるタイプの一例です。)
頭が痛くならない程度に”ぴったり”になるまで締めてください。
締めすぎは頭が痛くなったりしてしまうので、適度で大丈夫です。
※このとき全く調節ができないくらい窮屈だったり、逆に最後まで締め切ったけど、まだゆるいと感じる方はヘルメットのサイズが合ってないのかも…(;^ω^)
⑥あごひもの紐と紐の間から耳が出見えるのを確認し、アゴひもを調整する
紐と紐の間から耳が出るように調整してから締めてください。
長さはバックルを締めたときに顎下に指が2本入るくらい♪
イメージは下を向いた時に紐があごに引っ掛かって前に出てこないようになっている長さ◎
完了!
どうして「おでこ」でかぶってはダメ?
メイクをしている方などはヘルメットと眉毛が近いとメイクが落ちちゃうからおでこでかぶりたい!という方を見かけますが…「おでこ」でかぶるのは危険!!
おでこでヘルメットをかぶるとヘルメットは自然と「後ろ重心」になります。
後ろ重心になると転倒などでヘルメットが脱げた時に後ろへ脱げやすくなります。
後ろに脱げるということは、あごひもで首が締まってしまうこともある危険なかぶり方。
首が締まらないように、ぜひ”OK”のかぶり方に近づくように着用しましょう!
正しい着用で効果を最大限に!
ヘルメットは頭部を守る大切なアイテム。
ぜひ、ただかぶるのではなく「適切に効果が発揮されるかぶり方」で快適なサイクリングを♪