シマノ、カンパニョーロ、スラムに続く第4のロードコンポーネントとして2016年に発表されたスペインROTOR社「UNO」コンポーネントの国内販売がついに決定しました。これで先に国内販売が決定していたFSAも加え5強時代に突入、コンポーネント選びの幅が一気に広がりました。
「UNO」最大の特徴は、絶対の優位性があるディスクブレーキに加え、ギア変速も油圧で制御してしまった点にあります。
油圧制御は多くの産業で使用され、すでに完成された技術なのですが、現状はモーター駆動の電気自動車を筆頭に、電気制御による「流体ブレーキ」なるものも実用化されつつある昨今、自動車産業のみならず日常のあらゆるものが電化に向かっています。
特にロードバイクの変速では無線式電気制御などの技術が評価されつつある中、なぜ今?油圧制御なのでしょうか。
ROTOR社いわく、軽量で高いメンテナンス性を実現する「シンプルな構造」と、スムーズで確実な変速を可能とする「効率的なシステム」を具体化する為に油圧制御が必要であり、現存する機械式(ワイヤー)と電気式(モーター)の良い特性を併せ持った理想の選択であるとの事です。
とは言え、油圧制御の特徴や利点を幾らあげても、自転車はいずれ変速のみならず制動から駆動系まで全てが電化される時代に突入します。
では私たちが油圧制御を選択する理由が何処にあるのでしょうか?
それは
創業がわずか二十数年前、ベンチャー精神溢れる「ブラントステータス」と
機械好きの心をくすぐる油圧制御の「響き」と、単に使ってみたい「好奇心」。
これだけで十分だと思います。
私自身もまだ実物を確認した事がないので、頭の中が妄想で膨らむばかりです。
UNO DISCグループセット
〇販売価格/380,000円(税別)
〇店頭入荷/17年12月(予定)
その他、詳細情報は11月下旬に開催される専門店向けのテクニカルセミナー後に更新しますので、しばらくお待ちください。