〇フレーム/BH G7ディスク
〇コンポーネント/SRAM e-TapHRD
〇チェーン/KMC X11-DLC
〇ボトムブラケット/WISHBONEセラミック
〇ホイール/REYNOLDS AERO46ディスク
〇タイヤ/CONTINENTAL GP4000SII
〇ハンドル/VISION METRON 5D
〇サドル/FABRIC PRO
◯ペダル/SPEEDPLAY ZEROステンレス
〇重量/7.26kg
ロードバイクのディスクブレーキ化は、UCIがロードレースでの使用を2016シーズンに解禁して一気に広がり、来季は多くのブランドから ディスクブレーキ搭載のハイエンドモデルが登場するなど、これからのロード界を左右する活発な動きとなっている。
BHでは2016年モデルから、ディスクブレーキ仕様のピュアレーシングモデルとして、このG7ディスクがフラッグシップとして位置づけられ、ディスクロード化に積極的なブランドである。同社から18年モデルとしてG7プロが新しく登場するが、前述の経緯をふまえるとG7プロは、単にG7ディスクのリムブレーキモデルに過ぎないと言う事が出来る。
写真1:本場ヨーロッパの過酷な石畳のレースで活躍するG7ディスク。(引用元http://www.bhbikesjapan.co.jp/products/)
G7ディスクは、前作G6のエアロデザインとスローピングフレームを継承しながら、風洞実験とコンピューターによる流体力学シミュレーションによって誕生した。ディスクロードというカテゴリーながら軽さと剛性を高い次元で両立し、優れたレスポンスをも兼ね備えており、発表当時からレース設計が採用されていた数少ないモデルである。
また、ディスクブレーキ専用デザインや左右非対称ステーによってフレームの剛性バランスを最適化し、フラットマウント方式のディスクブレーキや前後輪ともスルーアクスル方式を採用することで、ディスクブレーキ化のメリットを最大限に生かすことに成功している。
シートポストはエアロ形状の専用品でシートチューブがインテグラルシートポストのようにトップチューブのはるか上の方までせり出しており、シートクランプ位置も高いのがデザイン上で一番の特長といえる。
BB386規格によるボリューム感あるBBまわりは、ダウンチューブからチェーンステーにかけてのエリアが担うパワー伝達性能の向上に大きく寄与ており、この踏力をロスなく推進力に変える構造は、ディスクブレーキの制動力に対応するため強化されたフレームエンド部との剛性バランスがよく、初めてのディスクロードとしても乗りやすい一台である。
・楕円ギアの代表ブランド「ROTOR Q-XL」。楕円ギアとディスクロードは相性が非常に良く※オススメの組合せである。
・チェーンはROTOR純正チェーンにも採用されているKMC製のダイアモンドコーティングが施された最高級仕様。
・変速ギアは無線制御のため、ハンドルからは前後ブレーキのオイルラインのみ姿を見せる。
・ハンドル周りのエアロ化は効果が大きいため、オイルラインの及ぼす影響を最小限に抑える仕様に変更している。
・プロ選手の使用率が非常に高いステム一体の最新モデル、剛性が高くディスクロードとよく似合う。
・ハンドルには専用のガーミンマウントとエアロ効果が高いスペーサーが付属する。
・コンポーネントは油圧ディスクブレーキ、無線電動シフトのe-TapHRD。
・大きく突き出たブラケット部にはマスターシリンダーが収まるが、見た目以上に握りやすい。
・ローター径は前後共に160MMで、熱膨張に強い2ピースモデルを選択している。また、SRAMの場合、使用状況によりリアは140MMも可能となる。
・スルーアクスルは標準的な142×12MM、レバー部は軽量化を意識したオリジナル品が付属する。
・足回りはディスクブレーキ専用のフルカーボンクリンチャーにラテックスチューブを選択。
・ディスクロードはタイヤやチューブの熱対策が不要なため、日ごろから気兼ねなく高性能チューブを使えるのが、大きなアドバンテージとなる。
【こだわりスタッフからのひと言】
一体成形のステアリングと踏力を最大化出来る楕円ギアの選択は、ディスクロードの剛性感に負けない非常に相性が良い組み合せ。高剛性により損なわれた快適性は、ワイドタイヤとラテックスチューブで補うというディスクロードのお手本となる一台である。