フルクラムの「レーシング3」とマヴィックの「キシリウムエリート」。
どちらも「アルミリムホイールの頂点」と言うべきモデルをベースにしつつ
価格と性能のバランスを突き詰めていった優秀なセカンドグレード。
価格も大体似たようなところにいるので・・・この2モデルは正直迷います。
というわけで。
乗り比べによる直接対決を実行!!
〇FULCRUM RACING 3 C17 ¥75,600-+TAX
最近フルモデルチェンジが行われたレーシング3。
ワイドリム(C17)化された新型の走りはいかに。
加速:若干のタメを残しながら、ジェントルにスルスルと加速する。
乗り心地:レーゼロのような硬質感は薄いが、路面の微振動は結構伝えてくる。
巡行:厚くてそれなりに重いリムのおかげで、上がった速度を維持する力は強い。
空力:残念ながらチョイ乗り程度ではR2切削の効果は体感できず。
総合的に見て:「レーゼロ」というより「クワトロカーボン」に走りは近い。
〇MAVIC KSYRIUM ELITE UST ¥76,500-TAX (私物)
個人適には「最強のミドルグレード」と考えているキシエリUST。
比較のために同じコースで同じように乗ってみました。
加速:リムが軽い分出足は軽いが、ヒラヒラ感があるので路面によっては気を遣う。
乗り心地:チューブレス効果で良好。6気圧で走ったがもう少し落とせそう。
巡行:軽量リムのため慣性力は弱め。流して乗るには少々せわしない。
空力:4Dリムはハイトが低いものの空力効果は高く上がった速度の落ちは少ない。
総合的に見て:スポークの素材の違いがあるが、走りはきちんと「キシリウム」。
この2本、個人的に勝手にライバル視していましたが
実際に乗ってみたらそのキャラクターは見事に対照的でした。
リムの重さを安定感に繋げつつ、ホイール剛性とハブの回転の良さで進ませる
フルクラムっぽさを手堅くまとめ、初心者でも扱いやすい「レーシング3」
チーブレスタイヤのメンテも含めて、軽さを全面的に押し出している乗り味で
クセも込みで扱いきれる、ある程度の経験者向けな「キシエリUST」。
使い方で言えば
平坦の巡行が多い・もしくはスピード感が好きならば「レーシング3」。
坂の登りが多い・もしくはヒルクライムが好きならば「キシエリUST」。
と、なんとも普通な着地地点となりましたが・・・
どちらも「そのメーカーらしさ」が濃厚に感じられる魅力的なホイールです。
上記インプレはあくまでも個人の感想なので。
気になる方は実際に乗っていただくほうがてっとり早いかと。
「フルクラム・デダホイール試乗会」は本日の17時まで行っています。
「乗ってみたい」「気になる」という方!
身分証明書を握りしめて、ぜひ横浜店にお越しください!