先の豪雨で被害を受けた広島県で行われたこのレース。
そんな方たちがいる中、こんなブログをあげていいものかと思い悩みもしておりました。
正直、気持ちはのりません。
記事を書き上げてからさぁ投稿だというタイミングで豪雨があり、掲載するのをストップしておりました・・・。
興味のあるかただけ目を通して頂ければと思います。
全日本選手権から1週間御の6月30日に広島にて今季初戦となる実業団レースに参戦して参りました。
【西日本ロードクラシック】
数ある実業団レースの中でも経済産業大臣旗と並ぶ格調ある大会で
つまりはコース難易度も高い部類に入ります。
私の走るE1クラスは4周回
一周12kmのアップダウンと連続するコーナー。
総合力が必要とされます。
出場するのは
E1:私、京都店星野(ほっしー1号)
E3:大阪本館スタッフ大窪(初のロードレースです。クリテリウムではなくロードレースです。)
昨年はハプニングがあり途中でレースを降りざるをえなくなりましたが、
相性は悪くなく、好きな部類のコース。
今回E1クラスは上位10位以内で来年の全日本選手権出場資格をGETできます!
この資格を獲りにきたのです。
そう、獲りに来たのですが・・・・・
当日の雨予報の流れは変わらず。
どんどんと雨足が強くなってきておりますねぇ~。
ちらりと外を覗いてみると
・・・・
・・・・・凄まじい豪雨であーる。
ホントにこんな中走るのかしら(;^ω^)
車内にて大窪選手と「雨、止まんかなぁ~。」「めっちゃ降ってるやーん。」
という会話を何度したことでしょう。
スタート前からモチベーションを下げる有り様。
スタート地点の様子はというと
・・・
先が真っ白。
この先は下りから始まる連続コーナー。
もはや不吉な未来しかみえない・・・。
結局、雨は弱まるどころかますます激しさをましてくるではないですか。
・身体が冷えることを嫌いアップはレース中に走りながらやろうと決意。
・全日本で落車してからどうもお尻の筋肉が痛い。
・雨怖えぇよぉ~まずは安全に完走やな。
↑
言い訳の用意だけは万全です。
雨対策として使用したアイテムはこちら、
イナーメアップオイルCX
高強度用と気温が低かった関係からCXをチョイス。
そして
イナーメレインジェル。
雨のレース、雨のライドでこれを使わない手はないです。
濡れ方、冷え方が全く違います。
スタート前
降ってますが・・・・
行くぜ!
逝くぜ!?
雨凄いどーーーーーーー!!!!!
私とホッシーは
【アップしてないし、豪雨やし1周目は様子見で・・・。】
などと生ぬるい、いや。
ぬる過ぎる考えを持ってスタートをきりました。
もうこの時点で【来年の全日本選手権出場資格】云々をいう資格すらないような・・・(-_-;)
→スタートと同時に下りへ向けて加速していく集団。
そのまま連続する下りコーナーへと。
そして早速落車の匂いがプンプンと・・・。
私も実は雨を苦手としていたんですねぇ・・・・。
私とホッシーの甘すぎる考えは開始30秒程で消え去ることに。
豪雨の中の高速の下り。
当然ブレーキの制動力は落ちてます。
そして路面は川のようになっているところもあり、
水泳レースかというレベルでした。
これはプロツアーの時間帯の画像ですが、我々E1も1~2周目は同じレベルの豪雨でした。
前走者から巻き上げられる雨水をたくさん飲めたおかげで
おかげで7月のレースにも関わらず、ボトルにはたっぷり量が残っておるわい。
ゲロゲロ~
というのと、
下りコーナー超怖ぇぇぇぇよぉぉぉ!!!!
1周目は毎コーナー毎に神経すり減らして走ってました。
当然と言えば当然なのですが
1周目から先頭でアタックが連発。
そりゃ、落車するかもしれない選手と走るよりはさっさと振るいにかけて先頭を絞った方が走りやすいですもんね。
コーナーが苦手な選手、雨によるスリッピーな路面に速度を上げられない選手、そして落車してしまう選手・・・。
1周目にして集団はバラバラになるであろうことは目に見えていました。
私はというと
加速していく先頭集団に置いて行かれないように、
いきなりアゲアゲになった心拍と脚とにヒーヒー言いながら、
そしてビビりながらも豪雨のコーナーに飛び込んでいっておりました。
使用したMAVICコスミックプロカーボンSL USTの恩恵は
メチャクチャ大きかったように思います。
『低圧でも使用できるチューブレス。機材を信じる。』
このことはリスクしかない雨のレースにおいて大きなアドヴァンテージだったかと。
先頭にはマークするであろう優勝候補と表彰台常連選手が位置していることを確認。
遅れることは許されない。
そしたらですよ・・・。
コーナーで落車発生。
中切れが起こる。
それを埋める為に全力で踏むことに。
目の前が上りならよかったのですが、名物の【三段坂】に入るずっと前だった為に
上りに入るまでにひたすら全力。
何度も走っているコースなのでコースは熟知しています(熟知は言い過ぎですね(^-^;))
三段坂を上りきるまでに先頭集団に追いつけないともう望みはない。
結果。
最後の上りに入るまでに私のみが先頭集団に合流。
・・・
はい!
使い切ったー!!!
ほぼオールアウト状態ですが、なんとか首の皮一枚繋げたぜぇ~。
瀕死の状態ですが。
1周目を終えた時点で先頭は13名に絞られておりました。
この人数ならもうゴールまで決まる。
“後方で回復に努め、もう一度チャンスが来るまで粘る。”
という予定だったのですが、休む暇もなく恐怖の下りとアゲアゲの上りで死んでしまいそう。
そして2周目の三段坂にして遅れる。
集団を見送ってからのペースの落ち方は凄まじく、
アップしていない愚かさとその心構えが情けない・・・。
自分にもそうだし、他の選手に失礼やわ。
失意から、もうレースを降りようかと思ったほど。
ちんたら走っていると後方から第2集団がやってくる。
その中にはホッシーもいるではありませんか。
“レース降りる”と漏らしたものの、チームメイトを見てもうちょい頑張ろうと踏みなおす。
そこから残りは無難にレースを消化。
途中2名が集団から抜け出すが、追いつくと思い見送り。
しかし、そのまま2度と合流することはなく最後のゴールまで。
その集団内での頭はとりましたが・・・・
何と情けないことか。
それは豪雨だからといってモチベーションを下げたままレースに臨んだその姿勢。
猛省であります。
笑っちゃいるけど、この時の二人の会話の内容は反省だらけだったような・・・。
2度と今回のような過ちは繰り返さない。
E1:
私・15位/90
ホッシー18/90
ちなみに今回の3人は
全員FIZIK R1B着用でした!!!
E3・大窪編は本人のブログをお待ちください!!!
おまけ
元・全日本王者。
2018年度全日本選手権2位
マトリックスパワータグ・佐野淳也選手
と!!
後ろで戯れているのは
WAKOS営業のトヨカツさんと新・山の神と呼び声高い兼松大和選手。
それを見守るイナーメ信濃山形・中畑監督。
その佐野選手のストレッチシーンを撮る兼松選手を撮る私。
翌日の広島クリテリウムの画像ですが、
手前グリーンのアイウェアがお馴染みのシマノレーシング
入部 正太郎選手
豪雨の中での西日本ロードにおいてなんと9周も逃げ続けるいう魅せる走りをされてました。
この方の走り好きです。
しかも、全日本でわずかながら言葉を交えたことも覚えてくださっていたという(T_T)
いちホビーレーサーを覚えて下さっていたことに感激でした。
そして
是非、プロツアーに限らず実業団で走る選手の走りを見に行って頂けたらと思います!
気迫と戦略、そして時として魂の熱さを感じるようなそんなレースが毎回繰り広げられるております。
他のスポーツと違い選手との距離が近いのも魅力の1つです。
日本全国各地で行われるレースはまだまだ続き後半戦が残っております。
私はこういった自転車レースに参戦しつつ競技という面での自転車文化を今後も発信していきたく思っております。
使用機材
フレーム:LOOK785HUEZ RS
ホイール:MAVIC COSMIC PRO CARBON SL UST
タイヤ:IRC FOMURA PRO
サドル:FABRIC SCOOP FLAT PRO
ペダル:LOOK KEO BLADE CARBON
RDカスタム:CDJビッグプーリーフルセラミック(RED22)
ヘルメット:UVEX Race5,
アイウェア:UVEX Sportstyle 104v
photo by とよかな様