こんばんは、古谷野です。
今回はフロアポンプの話になります。
簡単に結論を書くと高いフロアポンプは長く使えるという事です。
現在古谷野が自宅で使っているフロアポンプがこちら。2本目です。
ドイツのメーカーSKSのレンコンプレッサーと言うロングセラーポンプです。
最近は安くていいフロアポンプが続々出てきているので知らない人もいるかもしれません。
そんな古谷野が今の会社に入ってせっかくなら長く使えるものをと思って買ったのがこちらです。
会社の先輩が同じポンプを20年以上使っているという事で決めました。
レンコンプレッサーと言うとオレンジのボディが特徴的ですが、古谷野が買ったのは限定のホワイトカラーです。
限定品に弱い古谷野はこれを買いました(15,000円ぐらいだったような、現在は販売していません)。
ポンプ自体は鉄でできており正直言って最近のアルミで出来ているものと比べると重いです。
しかしその分頑丈なのと、ハンドルを押すときたわみにくいのを感じます。
重厚感はありますがその分頼りになる感じがします。
全長がそれほど長くないので空気の入りは早いとは言えませんが、ロード系のタイヤだったらそれほど気になりません。
流石にMTB系タイヤに空気を入れると大変ですが、これは他のフロアポンプも似たようなものです。
アナログメーターはシンプルで空気圧は正確です。購入時から定期的に針がずれていないかを確認していますが全くずれていません。
頑丈で正確、まさにドイツ製品と言う感じです。
メーターの表記がBARのみだったり、数字が小さくて見えづらかったり、小数点以下の気圧を正確には入れられなど細かい難点はありますが古谷野はあまり気にしていません。
それに組み合わせるのは日本を代表するポンプヘッドHIRAME。標準品から変えています。
ショップの作業用のポンプでは当たり前のようにこれが付いていますね。
これも最初は値段にビビりますが、空気の入り耐久性などを考えるとは納得です。
難点を挙げるとしたらバルブ形状を入れ替える時(フレンチ→アメリカン)は内部の部品を入れ替えなければいけない事でしょうか。
フレンチバルブのみにしか使わないという事であればこれは問題ありません。
ちなみに青いステッカーはポンプに付属するものではなく後から貼ったものです。
標準で付いてきたウッドハンドルは空気を入れるのを楽しさに変える効果があると思います。
このポンプのメリットとしてはロングセラーのモデルなのでスモールパーツの供給があるという事です。
市販されているポンプの中にはスモールパーツの販売が無く壊れたら新しい物を買うというのも少なくなりません。
けどこちらの商品が出た当時は壊れたら壊れた個所を替えて直すという時代の物でした。
ですので今でも主要なスモールパーツは販売されています(よくあるのがパッキン交換)。
一応自宅にパッキンのスペアを2つ保管していますが、自宅で使うレベルなのでまだ一度も交換したことがありません。
ヒラメも同じようにスモールパーツの販売があるのでこちらも長い間使えます。ヒラメのパッキンは一度交換しました。
なんだかんだで購入して15年ぐらいでしょうか。
古谷野自身しか使わない物なので買った当初は家族から邪魔者扱いされましたが(笑)、それもそのうち家具の一部と化しました。
たまにフロアポンプを綺麗にしたり中身を空けてメンテナンスしてあげますが、そのたびにこのポンプにしてよかったと実感します。
自宅の窓際に常に置いているので白色が変色しないか心配でしたが、問題なさそうです。
毎日のようにバリバリ活躍するアイテムではありませんが、常にそばにある心だよりになる相棒です。
もう一つ紹介させてください。
古谷野が店内で使用しているフロアポンプがこちら。
イタリアSILCAのこれまた名作ポンプPISTA。
SILCA創業100周年の限定カラー(廃盤)です。
これもまた限定品と言う名前に負けて買ってしまいました(笑)。
ちなみに本体に貼ってあるいくつかのステッカーはおしゃれ用なので気にしないでください。
このポンプも基本的な構造は何十年変わっていなくスペアパーツも発売されており修理が可能です。
このPISTAが出た当時はかなり評判が良かったようですが、残念ながら現行品のポンプと比べられると空気の入りはよろしくありません。
そこは空気を入れるという所作を楽しむというともとらえられます。
レースでの持ち運びを考慮したコンパクト設計なのでハンドルや脚の部分は最小限のサイズで店内で使うには空気入れ難いかったり安定感が良くありません。
現在古谷野は作業メインではないのであまりこのポンプの使用頻度は少ないですが、使用するたびにこのポンプの温かみを感じます。
こちらにもHIRAMEを取り付けています。こちらには横カムが付いています。
HIRAMEの良さに感動して縦カムと横カムを揃えましたが、個人的には縦カムの方が使い慣れているので余った横カムの方はこちらに付くようになりました。
ちなみにSILCAは数年前にアメリカ企業に買収されました。
現在では現代的なポンプが主流となり、PISTAはどちらかと言うと名作レプリカモデルと言う立ち位置になっています。
このポンプもアメリカンSILCA製品です。
イタリアSILCA時代のスモールパーツのラインナップは以前と比べるとだいぶ減りました。
最低限のパッキン等は販売されていますが、今後どうなるかが不透明です。
ともかくフレンチバルブはもうすでに100年以上の歴史があるようですし、革新的なバルブ形状が出ない限りロードバイクではフレンチバルブが主流になり続けるでしょう。
それまでは壊れるまでこれらのポンプを使ってあげようと思います。
2024/6/15 古谷野