シマノの105が2022年夏に電動化されて電動ギアがだいぶ一般化してきたと思います。
誰もが憧れる電動ギアコンポですが、果たしてどのくらいのチューンナップになるのでしょうか。
完成車を買って最初からアップグレードは現実的なのでしょうか。電動化するには最低限どの程度の金額になるのか?
そこを解説してみたいと思います。
電動化のススメ
最初にメリット、デメリットをあげたいと思います。
電動化のメリット
軽いタッチで変速できる
確実で素早い変速
自動トリムがある
ワイヤー馴じみがない
サイクルコンピュータと連携できる
電動化のデメリット
値段が高い
充電が必要
充電が切れると動かなくなる
後で金額は出しますが、20万近くのかなり高額なカスタムになります。
電動化は大きなメリットではありますが、自転車を速くしたいのであれば、同じ金額でホイールやタイヤをアップグレードした方が自転車の動的性能は確実にアップします。すでにホイール周りのアップグレードが済んでいるのであれば、メリットでメリットを天秤にかけてご自身に合うチューニングをしてみてください。
以下の記事も是非ご参照ください。
ロードバイクカスタムのススメ 〜ロードバイクはパーツ交換で進化します〜 |
カスタム詳細
現在使用しているリアの速数により、使用する部品点数が変わってきます。
この部品にプラスして工賃とバーテープ代などが発生します。
2x12速で一番安く電動化するため、R7100Di2をベースに金額を出してみました。
工賃は車体のワイヤーの内外装により変化しますので、詳しくは店頭にてご相談ください。
載せ替えの工賃は大体16500円〜となります。
バーテープは4000円前後になります。
※価格は2024年6月現在
2x11速機械式ギア,DISCブレーキユーザー
今まで気に入って乗っているけれど、電動化が気になっている方は多くいると思います。
12速の電動と、11速ギアは、ローター、ブレーキホース(互換性要確認)以外は全く互換性がありません。
ということは、それ以外は全て変更が必要となります。
DISCブレーキ 約21万円+α
2x11速機械式ギア,リムブレーキユーザー
現在、12速電動でリムブレーキにできるのはアルテグラとデュラエースのみとなっています。
でも、12速電動105とアルテグラのリムブレーキ用のレバーを組み合わせることで、フルアルテグラで組むより安く仕上げることができます。
ブレーキキャリパーを現在使用しているものを流用することでこちらの値速になります。
リムブレーキ 約19万円+α
2x12速機械式ギアユーザー(DISCブレーキのみ)
24年現在、12速の機械式のロード用ギアはR7100の105しか出ていませんので、これを同グレードの電動105にします。
12速同士は機械式と電動式ギアの互換性があるので、クランク、チェーン、スプロケット、ローターなどの電動にする必要のある部分だけ変更することになります。
現在発売されている12速完成車ユーザーがアップグレードするための参考になると思います。
ただ、個人的には新型機械式105はかなりの変速性能を持っていると思いますので、先に挙げたアップグレードの順番を一度検討していただくといいかもしれません。
約18万円+α
その他の機械式速数ユーザー
機械式の7速、8速、9速、10速、そして11速。これらの速数を使っているけれど最低限の出費で電動化したい!
という方もいらっしゃいますよね。
最近発売された中国の老舗コンポーネントメーカーWHEELTOP社から出ているEDSというコンポーネントです。
なんと対応速数はフロント2速、リアが7から13速に対応しています。
今使用しているクランク、チェーン、スプロケット、ローターを流用しつつ、電動化することができちゃいます。もちろん機械式12速ユーザーにももちろん対応します。
変速性能はシマノには及びませんが、一般ユーザーであれば十分満足することができます。
※特にフロント変速の確実性とスピードはシマノ純正が異常にいいと思います。
DISCレーキ 約12万円+α
[ysid 4977323097696]
[ysid 4977323097689]
リムブレーキ 約11万円+α
[ysid 4977323097672]
[ysid 4977323097665]
まとめ
いかがだったでしょうか。
ご自身の車体にどのような機能を追加してアップグレードしたいのかを再検討していただき、ご予算と合わせてご検討ください。
詳しくは店頭にてご相談ください。