ワイズロード東大和店の高橋です。
なんとなーく「そういえば東北って行ったことがないな」から始まり、なんとな~く「そうだ!青森に行こう!」となり、1週間ほどお休みをいただき、気の済むまで走り回る事にしました!
綿密な計画...なんてものは皆無。ライド初日の漠然とした計画しか立てておらず、あとは優柔不断にのらりくらりと走り回りました。
part1は準備やらただの移動だけで特におもしろくありません!
part2以降が本編ですのでせっかちな忙しい人はpart2以降からご覧ください!
準備
今回はおおよそ1週間で2,000kmを走るスケジュール。出先でトラブルがあってはせっかくの旅行が台無しです。2,000kmをほぼノーメンテで走れる万全の機材準備と、衛生用品や着替えなどを選定します。
クリンチャーorチューブレス
一番迷ったのがタイヤです。
パンクした時に対処が楽なクリンチャーか、対処は面倒だけどパンクのリスクが少ないチューブレスか。
1週間悩んだ末に選んだのは
BRIDGESTONE R1X 28c TLR
クリンチャーのR1Xを使い、感触も好みで耐久性も問題無さそうだったためリピート。ただし、同じというのもつまらないですし、リム打ちパンクのリスクを大幅に軽減できるのはありがたいのでチューブレスにしました。
実際、今回のライドで2回ほど「今のはクリンチャーだったらパンクしてたな...」というシチュエーションがありました。結果を言ってしまいますが、2,000kmパンクせず走り切れました。頑張ってくれたR1X。大満足です。
気密性もバッチリでシーラント無しでも空気の漏れもなく使えていました。流石にこのライドの前にシーラントは入れましたが。
Mac-Offのチューブレスバルブも1つ新調して既に持っていたゴールドカラーのバルブとニコイチに。
うーむ。なんだか悪趣味な配色になってしまった...。
緊急時用のエナジージェル
どこにコンビニやスーパーがあるのか、どこで補給を挟むのかも調べてませんし計画もしていません。
そもそも走る距離が長ければ長いほど風向き1つでカロリー計算は変動します。周囲に何もないところでハンガーノックで動けなくなるのは困ります。
そこで必要なのが携帯性に優れ、素早くエネルギーに変換できるもの。
選んだのは
Mag-on
こんなちっちゃいのパウチ(41g)で120kcal!
約6km動けるだけのエネルギーを摂取出来ます。
加えて発汗などで失われる必須ミネラルであるマグネシウムを配合。ナトリウムやカリウムは一般的なスポーツドリンクにも含まれていますが、マグネシウムは意外と見落としがちな栄養素。筋肉の弛緩や神経伝達に関わるミネラルなので枯渇するとパフォーマンスに悪影響を及ぼします。
そして何より
美味しい!
リンゴジュースやグレープフルーツジュースをギュギュっと凝縮した味がします。
カフェインを配合したレモン・青ミカン・ピンクグレープフルーツフレーバーはシャキッとしたい場合にもオススメです!カフェインの苦味をほんのり感じ、柑橘類を皮ごと食べたような味がします。
自転車馬鹿に付けるクスリ
今回のライドでは30万回を超えてペダルストロークをしました。ウエアの進化で昔に比べて摩擦は大幅に軽減されているとはいえ、流石に無事では済みません。
そこで!
シャモアクリーム~
(ド〇えもんボイスで再生してください)
摩擦や汗などによる肌荒れを防ぐものです。
特にサドルにどっかり座る人や、アップライトなポジションで景色を見ながら走る人等には持ってこいの商品です。
30mlのトラベルボトルに詰め込み、必要時に必要な量だけ使用できるようにしました。
その他
輪行袋やモバイルバッテリー、カメラ、着替え、タオル、シャンプーやボディソープなどを詰め込みます。
ライド中に使う可能性があるものは使用頻度順に
ハンドルバーバッグ
↓
フレームバッグ
↓
バックパック
↓
サドルバッグ
の順に詰めていきます。
走行中にサッと使いたいもの、補給食やアイウェア等はハンドルバーバッグ。
モバイルバッテリーや携帯工具、鍵、ウィンドブレーカー、日焼け止めはフレームバッグ。
カメラやタオル、財布等はバックパック。
それ以外はサドルバッグの中です。
テールライトはKNOG PLUSとOMNI3 AUTO。
フロントライトはVOLT800NEOです。
GRAND TOURING Day1
いざ!
という時に雨は降るんですよ。
しばらく時間を潰して雨雲の切れ目を狙って出発。
時刻は23:30。
ベロトーゼを買い忘れたため、SHIMANOのH2Oシューズカバーに撥水スプレーをかけて対策。この時期には暑いのと、ガッツリ雨だとどうしてもスキマから浸水します。それでも無いよりは10倍マシ。
バックパックもレインカバーで保護。
小雨の中を順調に進み、しばらくすると雨雲も過ぎ去っていきましたが、川越狭山自転車道線で大きな大きな水溜まりに何度も遭遇。
バシャー
と激しい水しぶきをたてながら通過。
心の中で小さく叫ぶ。
タスケテーーー!!!
水対策むなしく見事に浸水。
さすがにこれはたぶんベロトーゼでも多少浸水するレベル。しょうがない。
この場合、一番避けたいのは浸水足になってしまうこと。
湿潤した環境に足が長時間さらされることで引き起こされる症状ですが、こうなってしまうと足の裏がトンでもない激痛に襲われます。
一度なってしまうと厄介なことに、足を乾かせばすぐ治る。というものでもなく、数日、数週間痛みに悩まされることもあるため、なったら詰みです。
コンビニで厚手の靴下を買って履き替え、休憩しつつシューズの水分はタオルに吸わせます。
走りながら靴下が湿ってきたら即交換。贅沢ですがこの靴下は使い捨てです。正直それほどまでに浸水足は恐ろしい...。
早くも地獄を味わう
朝5時。約120km進み、宇都宮。
朝日に照らされ、視界良好に。
それとは裏腹に、ここから疲労と向かい風との闘いが始まります。
鬼怒川サイクリングロード。
景色は良いのですが、疲労によるパワーダウンと4m/sほどの向かい風で一気にペースダウンします。
時おり路肩に停めて数分仮眠しては走り、仮眠しては走りを繰り返します。
補給をすれば疲労+消化で睡魔に襲われ、補給を怠ればハンガーノックで脱力+集中力の低下。
追い討ちをかけるように容赦のない向かい風。
辛い。
ひたすたすらに辛い。
向かい風のお陰でカロリー計算も破綻。250km地点で予定時刻より既に2時間の遅れをとってしまいました。
当初の予定では猪苗代湖の方に進み、磐梯吾妻スカイラインを走る予定でしたが、雲も出てきたので中止。
代わりに「ヘタレガンダム」とバイクのツーショットを取り、ちょっぴり元気をもらいます。
あとはひたすら北上。
「不屈の精神こそロングライダーの本懐」という言葉を胸に刻み、「諦めなければいつかはたどり着く」という思いで、拠点を目指します。
ロングライドの心強い味方[ネットカフェ]
格安で利用でき、チェックインもチェックアウトも時間を気にせず行えるネットカフェは非常に有難い存在です。
ヘロヘロになりながらバイクを輪行袋に詰め、入店。
鍵付き完全個室のフラットルームがお決まりです。
鍵付き完全個室はセキュリティ面で安心できるだけでなく、部屋もそこまでの通路も広めに確保されているのが嬉しいポイント。
輪行していると狭い通路は通れませんし、一般ブースは防音でも何でもないので、音で周囲の人に迷惑がかかってしまいます。
シャワーを浴び、コインランドリーで洗濯しつつ補給して就寝しました。
Day1 終了
疲労やハンガーノックで足に力が入らず、既にお尻が崩壊一歩手前です。
こんなので大丈夫か?
次回、超回復して本来の走りを取り戻します。
part2以降ご期待ください。