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B.B.BASE乗車レポート その1

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二子玉川店【閉店しました】】長山 靖 18年01月19日

 

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こんにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。

 

 

 

2018年1月6日(土)、B.B.BASEが運行を開始しました。

Boso Bicycle Base、略してB.B.BASEです。

両国駅始発にて、自転車をそのまま持ち込んで乗車することが出来、

千葉の名所へ人車共々運んでくれる列車です。

(週替わりで、内房、外房、佐原、銚子の四方面設定)

 

今までにもサイクルトレインは各地で試みがありましたが、

既存の車両に持ち込むというスタイルでした。

それが、B.B.BASEは専用車両を拵えるという気合の入りよう!

JR東日本 千葉支社の熱い意気込みを感じます。

 

その一番列車(内房)に、A様とT様から猛烈な巻き込みを受け、

A様は切符まで取って下さり、乗車する好機を得ました!

同じく巻き込まれたS様も加わり、四人での道中。

話題の自転車基地列車、一体どんな感じだったのか!?

レポートしていきます。

 

 

※本記事をポータルサイトでご覧の場合、表示が途中で切れることがあります。

その際は、誠に恐れ入りますが二子玉川店ページでご覧下さい。

 

 

 

両国駅からは、自転車はそのままで乗車出来ます。

そこまでは、自走か、輪行か、車載か。

 

私は、自宅から21km程度だったので、

早朝の東京クルージングしつつ自走しました。

 

 

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朝焼けの東京タワー良いなあ!とか

 

 

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両国っぽい!とか

何とかやっているうちに時間が押してしまい、

両国駅に着いたのは7時過ぎ。

 

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輪行の袋詰めが必要ないので、列車の発車7時39分までは余裕ですが、

この日は一番列車ということで、7時から記念の出発イベントがありました。

なるべくイベントを多く見届けたいので、急ぎ足でホームへ。

 

 

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と言っても、通常の駅の改札から入るホームではなく、床にペイントされた

道しるべに従って裏から入る特別ホームです。

 

 

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両国駅には昔から臨時のホームがあり、B.B.BASE始発駅の

白羽の矢が立ったのだとか。

これなら、一般乗客と、自転車押したサイクリストと

棲み分けが出来て良いですね。

 

 

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おー!いたいた、B.B.BASE!!

 

 

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かっちょえー!

 

 

 

 

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特別ホームとは言っても、ホームであることに違いはありません。

ホームを自転車押して歩いているという感覚が、新鮮!

 

 

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そのまま、何食わぬ顔して自転車と共に乗り込み、

 

 

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新規開発されたという専用のラックを開き、

 

 

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バッチリ収まりました!

収まりが良過ぎて、絵になります。

 

 

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輪行は恐怖でしかない超高級車F10様も、これなら安心。

・・・と、90度向きを変えた画像でも数秒は違和感が無い位、

シャキッと出来の良いラックです!

(ラックの詳細や適合はこちらの公式サイトに出ています)

 

 

 

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なんか、扉横の手すりに、人が陣取っている図。みたい。

 

 

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そう!まるで乗客みたいなんです、自転車が。

普段の輪行では、輪行袋を「手荷物」として、気を付けて取り回します。それが、

B.B.BASEでは、「相棒」として、大手を振って一緒に乗れる!

これは、愛車と多くの苦楽を共にした方ほど、伝わる感覚かも知れません。

 

 

 

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 自転車を置いて落ち着いたら、出発イベントを見物。

いろいろな方がご挨拶されました。

 

森田 健作 様 (千葉県知事)

飯沼 喜市郎 様 (千葉県観光物産協会会長)

B.B.BASEサイトより)

 

と、千葉県の熱い期待を感じる来賓。

 

そして、同乗スペシャルゲストとして

 

団長安田氏/安田大サーカス(タレント、趣味ロードバイク・トライアスロン)
白戸太朗氏(スポーツナビゲーター)
岩田淳雄氏(枻出版社BiCYCLECLUB 編集長)
片岡由衣氏(ラジオDJ)

B.B.BASEサイトより)

 

という豪華な顔ぶれがご挨拶。

こんな愉快な方々と一緒にスペシャルな列車に乗れるとは、

うーむ、一番列車、かなりオイシイ!!

とりあえず、掛け声は「ビー!ビー!ベース!!」だそうです(笑)

 

 

 

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イベント後も、出発までの数分、あちこち見物したり、

写真を撮ったり、出たり入ったりで大忙し!

乗り遅れには、くれぐれも注意!!

・・・これ、本当に注意です。

このスペシャルな感じが出発前から楽し過ぎて、じっとしていられない!

 

 

 

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尚、余談ですが、この車両、2017年春頃まで南武線で走っていました。

 

 

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私は南武線沿線住民なので、当時、お世話になりました。

 

 

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新型車両に置き換えられて、ひっそりと姿を消し、

もう廃車になったんだろうな・・・

と寂しく思っていたら、

 

 

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こんな形で再会することになるとは!

よりによって、世界的にも稀有な自転車専用列車

として生まれ変わりやがって!!

聞いた噂では、廃車になる予定だったのを、

JR東日本 千葉支社がB.B.BASEのために引き取ったのだとか。

廃車の運命にあった車両が、こんなピカピカでかっちょ良い

車両に生まれ変わりました。

千葉支社の熱い意気込みを感じずにはいられません!!

(興奮して、LED切れるシャッタースピードで撮っていても気付きませんでした!)

 

 

 

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7時39分。

いよいよ、記念すべき初陣の時。

内房目指して出発進行!!

 

 

 

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出発した列車は、独特の配線ルートを、独特のリズムで駆けていきます。

通常運行列車の合間をくぐり抜けるため、不思議なリズム感。

乗客にやたら詳しい方がいて、あれこれ解説して下さり、面白さが倍増!

 

 

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気が付けば、大挙して先頭かぶりつきの嵐!!

日常の中をするりと抜け行く非日常の車窓。

 

「普段通らない線を通ってるー!」

「駅にカメラ構えてる人がいっぱいいたー!」

「手ぇ振ってみようぜー!」

 

などと、皆で大はしゃぎ!!

スペシャルゲストの方々も、気さくに会話して下さり、

写真にも積極的に収まってくれました。

 

 

それが少し落ち着き、周囲を見渡すと、

 

 

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よくある扉窓の広告が、しれっと注意書きに変わっとる!

 

 

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こういうユーモア交じりで出されると、不思議と説得力が増しますね。

 

 

 

列車は、時にはダッシュ、時にはのんびり、

時には運転停車(駅には止まるけど扉は開かない)を繰り返しながら、

徐々に内房の懐へ入っていきます。

 

 

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変わりゆく車窓を堪能するのが、また楽しい。

 

 

 

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「海だ!!」

「あートンネル入ったー!」

「出た!」

「富士山が見えた!!」

「どれどれ!あーまたトンネルー!」

 

と、車内中で大騒ぎ。

こんなにぎやかな展開になるのも、観光サイクリストだけが

乗っている列車だからこそ。

自然と、居合わせた方々に親近感が湧いていきます。

 

 

 

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途中、フリースペース車となっている4号車にて、

スペシャルゲストの皆様のトークショーと、

常設モニターでのB.B.BASE旅の魅力映像視聴がありました。

トークショーは、軽妙トーク冴えわたり、にぎやか列車が更に陽気に。

これは今回だけなので、初回限定版てやつですな。

 

 

こんな具合で、あちこち物珍しいので、皆、

あっちへうろうろ、こっちへうろうろ。

先頭6号車まで探索したら、次は1号車だ!と、ドタバタ。

もちろん、我々もそうでした(笑)

座席に落ち着いて座っている人の、実に少ないこと!

 

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幸い、床は、SLシューズでドタバタしても大丈夫な仕様でした。

さすが、よくわかってらっしゃる?

 

※廊下は走っちゃいけません。

 

 

 

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せっかくの指定席なので、ちょっとは座ってみて、鉄旅の演技写真。

 

 

 

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その傍らに、妖怪が潜んでいたとは、つゆ知らず・・・。

 

 

 

 

こんな具合に、楽しいことが多過ぎて忙しいという不思議な感覚を

味わっているうちに、あっという間に館山に到着。

2時間16分の旅でした。

(内房列車は、行きのみ和田浦まで乗車可能)

 

この所要時間、特急並みの速さです。

しかも、両国からは乗り換え無し、乗降による人の流れの気遣いも無用。

 

唯一、失敗したのは、楽し過ぎて食料飲料を持ち込むのを忘れたこと。

皆様、乗られる際はお気を付け下さい。

ご当地駅弁(withお茶)の車内販売とかあったら、

特に自走組は、嬉しいかな?と、担当の方にリクエストしておきました。

 

 

 

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館山は、温暖!

車内より、日当たり良い外の方が暖かい位。

南国に来たー!!感がたっぷりでした。

 

 

 

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ホームにサイクルラックがあるという光景がレアで、

無意味にかけてみてしまいました!

 

 

 

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館山のマスコットキャラクター「ダッペエ」をはじめ、

 

 

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地元の温かいお出迎え。

初回だということを差し引いても、たった一本の列車に、

何だかいろいろな人が動いてくれているなあと感じました。

 

そして思いました。

B.B.BASEは「有難い列車」だ、と。

 

有難い、とは、感謝の言葉として使われますが、

読んで字の如く「有るのが難しい」ということでもあります。

追々、復路レポートでも書きますが、

専用列車、専用ホーム、ラック、グッズ、土産等の準備、

例の無い列車形態による様々な配慮、など、

とても人手が掛かっていると感じました。

こういう規格外を動かすのは、なかなか労力が要ります。

 

 

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かつて秋田遠征に、今は無き寝台特急あけぼのを利用していた時、

寝台設備、夜間の保安や駅対応、特に冬場における荒天、長距離による遅延の増幅、

機関車交換、冬の夜通し走で扉が凍って開かなくなる・・・、など、素人目に見ても

普通の列車の何倍もの人々の努力と苦労が垣間見えました。

 

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その時に感じていた印象と、今回、思いがけず再会を果たしました。

 

イレギュラーは作らず、常識と定めた範囲内で、

無難に、効率優先で回す方が、ラクです。

現代の風潮では、尚更そういう方に流れやすいことでしょう。

 

それを、千葉支社の方々は、敢えて、チャレンジされた。

しかも、世界でも稀な自転車基地列車という代物に!!

 

担当の方が、乗客から熱心に意見を収集して回っておられたのが、

とても印象的でした。

(担当の方々が熱く語っている動画がここで公開されています)

 

 

便利とか安いとかだけが、移動手段じゃないぜ!

粋なB.B.BASE、すっかり気に入りました!!

輪行の移動をエンターテインメントに変換した画期的な列車、

どんどん利用して、応援していこうと思います!!

 

 

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そろそろ発売の雑誌BICYCLECLUB最新刊でも、

この一番列車が紹介されそうですね。

 

 

次回は、現地でどんなライドが展開したのか、書いてみます。

 

 

その2へつづく

    

  

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