こんにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。
すっかり間があいてしまいましたが、
昨年10月31日~11月1日(火水)、会津喜多方方面へ
サイクリング旅に行ったレポートその3、二日目をお届けします。
11月1日(水)
8時頃起床。
と言うより、友人に叩き起こされました。
眠い!
昨晩は、友人との久々の落ち着いた語らいの場ということもあり、
2時半過ぎまで語らっていました。
それでも、早起きのT様は、5時頃に友人の朝のお勤め、
木魚の音を聞いたそうです。
そのリズムが早かったことに驚いたとのこと。
修行 其の十五、旅の就寝は遅くても、早起き!!
私は、まだまだ修行不足!
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ありあわせの怪しい朝食(ハロウィンの売れ残りデザート)を食べて起動。
旅の朝食の鉄板・白米も味噌汁も、無し。
これぞ質素倹約。ウンウン。 ・・・ウソウソ。
やっつけチャージしたら、本堂へ行って、坐禅や文化財のお勉強!
友人の解説が、冴え渡る。
修行 其の十六、体だけでなく、頭も感性もフル稼働!!
数百年の歴史を持つ像の、静かな存在感に、圧倒されました。
ケイデンス?の早い木魚は、叩くというより、反動を利用するらしいです!
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友人とは後ほどの合流を約して、お寺を出発。
出てすぐ、道は広く、車少なく、実に走りやすい。
快走し過ぎて、道の写真撮るの忘れました!
朝練やるのに最高の環境。
ただし冬季を除く!
冬は、雪寄せが朝練の如し、でしょうか。
数キロ走ったところで、喜多方名物の坂、恋人坂へ。
カーブ無し一直線の直登で約1km。
勾配は、8~10%くらい?
私には「変人坂」という字に見えなくもない・・・。
寝不足気味の寒い朝で、身体のキレが悪い中、クライム開始!
視覚的にも、容赦無い登坂!
修行 其の十七、モーニング登坂も楽しく味わう!!
人生は、見通し良いのが好まれがちですが、
見通し良過ぎるのも、どうよ?
と、坂が諭してくれているような気も、しなくはない?
坂嫌いな人だったら、修行と言うより拷問でしょうね。
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恋人坂の頂上は霧の中。
坂の途中に境目があったようです。
と言うわけで、ちょっと下って境目を探索にGO。
おー、ちゃんと下界が見える。
こりゃ、霞んでいるとは言え、大パノラマだ!
よし、カメラのパノラマ機能で撮影。
どーーーーん。
北海道に匹敵するような広さだぜ・・・。
パノラマモード楽しい~、と、調子に乗って連写していたら、
多芸なT様がファインダーに飛び込んで来て・・・、
ぶはははははは!!!
なにこれ!分身の術。
一発でこれをやってのけるT様のセンス、さすがです。
さて、あとは喜多方の町へ下って
朝ラー(朝ラーメン)だー!
・・・と思いきや、T様が「もうちょっと」と、坂の前進を希望。
どうやら、霧が立ち込める、その先が気になるようです。
ということで、
もうちょっと・・・
もうちょっと・・・
と、思いながら登るうちに、
山の中腹くらいまで行ってしまいました。
そうしたら、せっかくここまで登って引き返すのも勿体無い、ということになり、
「じゃあ、上まで行っちゃいますか!」
道の頂上は金沢峠(かねざわとうげ)、ここは16年前に登ったことがありますが、
記憶が確かなら標高1000m位だったか?
それなら、恋人坂の下からだと標高差800m位かな?
修行 其の十八、成り行きでヒルクライム!!
わーい、坂だ、山だ!
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景色は狭まり、林道へと分け入って行きます。
勾配は、概ね10%前後。
登り応え充分。
丁度、黄葉が美しい。
それゆえ、落ち葉がいっぱい。
それが、しっとり濡れています。
それはつまり、うかつに強くペダルを踏み込もうものなら、
タイヤが空転してツルッ!
登坂にあくせくしつつ、
落ち葉の少ないライン取りしつつ、
トルク変動の少ないペダリングが求められる!
修行 其の十九、濡れ落ち葉坂との闘い!
ロードでこれは、怖い!
しかも、700x20Cタイヤで来ちゃったし!
ブレーキキャリパーに、容赦なく落ち葉が溜まります。
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何とか慎重に潜り抜けている最中、背後から、
とつぜんバキバキバキッと大型の何かが迫ってきました!!
森の静寂の中、突然のバキバキ音、ま、まさか、大型獣の接近か!?
・・・と、肝を冷やしたと思ったら、車でした。
最近の車は、走行音が静かなんですよね。
そして、我々に気を使って、クラクション鳴らさずにそーっと近づいてくれたので、
突然、背後に現れた感じとなったのでした。
旅先のドライバーさんは、総じて運転が穏やかで、有り難いです。
修行 其の二十、獣の出没を警戒する緊張感を味わう!!
前振れなく突然背後でバキバキ音したので、
二人でめちゃめちゃビビりました・・・。
既に、山の黒い親父どんの、テリトリーに入ってますからね。
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濡れ落ち葉坂と、獣の気配の緊張感と闘いながら前進しているうちに、
いつの間にか霧が晴れていました。
おー、晴れて来たか、と思って後ろを振り返ったら、
水面が見えました。
あー、猪苗代湖が見えてきたのか。
と、一瞬思いましたが、待てまて!
ここから猪苗代湖が見えるはずない!
じゃあ、あの水面は一体なんだ!?
少しして、あれは雲海だ!と理解しました。
霧が晴れたのではなく、我々が霧の上まで登って来たのでした。
それもそのはず、見上げれば、容赦ないガードレールの嵐!
こんな調子で登っていれば、一気に高度が上がるってもんです。
(ちなみに、この写真にT様が潜んでいます)
修行 其の二十一、只管、登る!!
只管=ひたすら、と読みます。
坐禅で「只管打坐」(しかんたざ)と言ったりしますが、
これは正に、サドル上の只管打坐!!
(ダンシングもしますけどね!)
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狭い谷筋を抜け、少しずつ、景色が開けていきます。
この瞬間が、また、楽しいんですなあ。
ふと足元を見ると、コオロギがいました。
極寒豪雪が迫る会津の山中、特に夜は寒いだろうに、
いったい、どうやって過ごしているんだい?
来る冬は、どうやって凌いでいるんだい?
修行 其の二十二、虫とコミュニケーションを図る!!
・・・問いかけの答えが得られないまま、逃げられてしまいました。
変な奴と思われてしまったようです。
ハイ!修行不足~。
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だんだん、雲海が切れてきました。
空も、爽やかに晴れてきました。
こりゃ~、爽快!
この山を、登って来たんだ~。
と、成果を可視化できるのが、絶景ヒルクライムの醍醐味です。
また、似たような構図でパチリ。
実は、16年前の登坂の記憶を思い起こしながら、撮影していました。
当時は、まだフィルムカメラでした。
こういう絶景ヒルクライムは、景色が広がると 「おお!」
と感動して写真を撮るのですが、もう少し登ると、もっときれいに見え、
あー、こっちで撮