こんにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。
自転車旅の愉しみを発信していくシリーズ記事、
今回は、ライドを彩った歌を、旅のエピソードと共に
ご紹介してみます。
まずご紹介するのは
CHA-LA HEAD-CHA-LA
影山ヒロノブ
(アニメ「ドラゴンボールZ」OPテーマ)
2003年か2004年頃、南アルプス、夜叉神峠に行った時の話。
竜王駅から、車道利用で標高1300m位の登山口まで自転車で行き、
そこからはハイキングで峠まで登りました。
着いた当初は晴れていて、
南アルプスの白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)
が、ババーンと見えていました。
その迫力に感動して、到達の達成感に浸りながら、まずは一休み。
後でゆっくり写真を撮ろう、と思って、眺めていました。
ところが、その間にモクモクと雲が広がり、
白根三山が全く見えなくなってしまいました。
ちゃんと写真を撮ることが出来なかったのが惜しく、
夕方まで待ってみましたが、結局、晴れず。
これ以上は山中日没になるのでいかん!
と切り上げ、急ぎ足で登山口まで降りました。
登山口に着く直前で真っ暗になり、暗い山道、怖~っ!
と思いながら、早足で車道に飛び出しました。
ここまで戻れて良かった~。
と、思ったのもつかの間。
甲府盆地の夜景は、遥か遠く眼下。
自分が今、闇の真っただ中にいるということを、
嫌でも直視させられました。
とにかく進まないと帰れないので、車道を恐る恐る下って行きますが、
樹林に覆われた道のりは、まさに漆黒の闇でした。
それに加え、当時使用のライトはCATEYEのHL-EL400、
資料を調べたら、明るさは約210カンデラ、今思うと実に頼りなし。
当時は、これでも明るい方だと思っていましたが・・・、
今ほど、良いライトは多くなかったのです。
時折、後ろが気になり、振り返ると、
黒色の壁が広がると共に「シーン・・・」という音が聞こえます。
このままでは、恐怖にやられるかも知れん、と思い、
思いつきで、歌を歌い始めました。その歌が、
CHA-LA HEAD-CHA-LA
でした。
どうせ誰も聞いていないので、大声で、歌いまくりました。
獣に、自身の存在を知らせる狙いもありました。
そうしているうちに、だんだん、怖楽しい、
わけのわからない気分になってきました。
その時、ライトが照らす道の少し先を、何かの動物が、
先行して同方向へと走っていることに気付きました。
真っ暗なので、薄っすらライトに照らされた後ろ脚以外は
ほとんど見えませんでしたが、走り方からして
それは犬の様に見え、何頭かの群れで走っていました。
それが、逃げるでもなく、先導するかのように
車道を先行して進み続けるので、あの群れは何だろう?
という好奇心が湧き始め、わけのわからないテンションも
手伝って、スピードを上げて群れに突っ込んでみました。
すると、動物は、それに呼応するかのようにペースを上げ、
左右散り散りになって、周辺の森へと姿を消しました。
けっきょく、何だったのかはっきり見えず、気にはなりましたが、
状況が状況だったので、そのまま先を急ぎました。
今になって冷静に考えると、ひとり山中の闇道で
動物の群れに突っ込むなんて、無謀の極みだと思いますが、
そういう心理的パワーをくれたのが、この歌でした。
明るくパワフルなメロディも魅力ですが、
何より、歌のタイトルにもなっている歌詞が、効きました。
某ロードレースマンガで、歌を歌うことで
力を発揮するシーンが描かれていましたが、
あれは本当です。
さすがに、勝負のシーンで威力を発揮するかどうかは
レーサーでない自分には、わかりませんが・・・。
この調子で、ライド中に印象深かった歌を、一つの記事で
まとめてご紹介するつもりでしたが、
書いてみたら長くなってしまいましたので、
他の歌は次回以降に。
尚、夜叉神峠は、数年後にリベンジ達成しました。
この時は、ちゃんと明るいうちに甲府へ降りたのですが、
なぜかそこから太良峠へ脱線、再び峠で夜を迎えましたとさ。
その2へつづく
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