お山の中からこんにちは。
マウンテンバイクダウンヒル大好き池田です。
可変BBハイト下り系ショートリーチ
チタンハードテール
をメーカー様にお借りしたので一日山籠もりしてきました。
MONORAL BIKES AE(オールマウンテン&エンデューロ)
フレーム販売のみ(BBユニット含む) 重量 Mサイズ 2,000㌘
Sサイズ (140~160㎝)
Mサイズ (160~180㎝)
Lサイズ (170~190㎝)
販売価格 ¥ 297,000 (税込)
ジオメトリー表も置いときます。
結論から行くタイプなのでさっさと申し上げます。
欲しい
もう我慢できないくらい欲しい。すべてが良かった。どこからご説明しましょうか。。
あ、まずはブランドのご紹介ですね。
MONORAL BIKES
2010年にスタートしたアウトドアギアブランドMONORAL(モノラル)
ブランド創立者でありデザイナーの角南氏は学生時代
年間100泊以上のキャンプツーリングやトレイルライド、
今現在もハードなトレイルライドを楽しむハードユーザーです。
角南氏は、フレームのタフさは勿論、軽量性や快適性、
トレイルライドからツーリングまでをカバーする汎用性も追い求めます。
そうして生まれたのが
たどり着いたフレーム素材が3-2.5 チタン合金。
錆びず、振動吸収性に優れ、軽量。
しかし加工が非常に難しいことから安価に扱われることは有りませんが、
全てを叶える一台を求める角南氏の理想とする素材としてドンピシャ。
本気で作る
角南氏自らプロトタイプフレームで海外レースへ参戦しテストライダーの方々と国内外で広くテストを繰り返すなど、
手を尽くして拘り、至高の一本を生み出しています。
かく言う池田も試乗させて頂き感動しきりでした。目からウロコってこういう事か。。
角南氏は工業デザイナーであるためその経験とスキルを活かしフレーム設計、開発に独創的な手法を導入。
今回ご紹介しているAEフレームの
VBS:バーチカルボトムブラケットシステム (池:後で説明するヨ!!)
なども象徴的です。
フレーム設計と特徴
ザックリとメーカー様のご紹介をしました。続いて当AEのフレーム設計です。
ジオメトリーからも読み取れますが実際に乗ってみた感覚は
手の届きが良く、直感的に走れて扱いやすいバイク
でした。リーチが短めなのが効いてるんでしょう。
リーチとは上図の⑪の距離で、
ロードバイクなどに比べてスタンディングでの走行の割合が多いMTBでは
近年サイズ選びの参考値にされることが多い値となっています。
(池:私はリーチ短めのバイクが好き。。)
そしてリーチは
・長いとダウンヒルなどの高速時の安定性が高く
・短いとトレイルライドなどの低速時に振り回しやすくなる
そんな傾向にあります。
近年のトレイルバイクや下り系のバイクはリーチが長めです。
(RMBのGROWLERとかはまさにそんな感じ⇧)
MONORAL BIKES AEのキモ
さて、こっから長いですよ、頑張って付いて来てください。
GROWLERなどのこれらのバイクは高速走行時の安定感をより重視していますが、
MONORAL BIKES AEそこに逆らって短め。
フレームサイズLで驚異のリーチ450㎜!!一番大きいサイズで450は相当短めです。
他メーカーのバイクのMサイズ相当でしょうか。
そのためMONORAL BIKES AEは
振り回しやすく、
タイトなコーナーリングも29ERとは思えないほど素直に曲がります。
しかしリーチが短いバイクは必然的にホイールベース(前後のホイールの距離)も短くなります。
ホイールベースが短くなると
・直進安定性が下がる
・前後29インチの場合、より重心が高くなり不安定
・バイクの真ん中(一番安定してバイクコントロールが出来る乗車位置)も同様に狭くなる。
しかしそのデメリットをひっくり返すのがAEのすごい所。
・ヘッドアングルを63.5度とし直進安定性を底上げ。
(これだけならいろんなメーカーがやってますね。近代下り系29erのド定番)
そのうえで
MONORAL BIKES AE のココが極み
汎用性を高めるためにボトムブラケットの
ドロップ幅を調整できるようにしました。。??????
VBS:バーチカルボトムブラケットシステム です。
BBシェル内で各シムとBB本体の位置の入れ替えにより、
BBドロップを-80mmから-40mmの間で5㎜刻みで調整可能というトンデモ機構。
下り系ハードテールとして池田が激押ししている
ROCKY MOUNTAIN BICYCLESのGROWLER
はBBドロップが55㎜
ですがMONORAL BIKES AEはそれをはるかに凌駕する80㎜ドロップ。
BBドロップがわかりやすいように赤く垂線引いてみました⇩
これならライダーの重心位置がより低くなるため、
ホイールベースが短くリーチが短いことによる安定感の損失は大きく緩和。
(池:私は全く気になりませんでした。)
まとめ
・チタンの圧倒的振動吸収性、軽量、錆びない。などと心身共に快適性が高い。
・ショートリーチの恩恵でバイクを振り回しやすく扱いやすい。
・ショートリーチのデメリットである直進安定性の低下は80ミリのBBドロップで緩和。個人的にはむしろ良い。
(こんだけBBシェルが下に長くなったら岩や根っこにぶつけるんじゃないのかと思いましたがそれらも一度もナシ。)
・VBS:バーチカルボトムブラケットシステムでジャンプ系バイクにも下り系バイクにも大変身。
(池:130㎜サス入れてライザーバー入れてBBドロップ上げたら本当になんでもできるジャンプバイクが完成しますね。。)
とまあこんな無敵具合のバイクでございました。
行きたいパーク、トレイル、ライドスタイルに応じてホイールを入れ替える
ってのは皆さんされると思いますが
BBドロップの調整が出来るのはMONORAL BIKES AEだけ。唯一無二です。
フレーム素材、ジオメトリ、独自のフレーム機構に焦点を当てた上で、
実際に乗って、
・カタログスペックを読んだ際の私のイメージとのズレ、
・逆にドンピシャ感
を私なりに言語化するインプレとさせていただきました。
あくまで感覚的なことをジオメトリに当てはめて個人的な感想を喋ってるに過ぎませんので、
カタログスペックをわかりやすくかみ砕いた内容をファニーに
やかましく執筆した記事は是非コチラをご覧ください。
ウェア館勤めなのになぜか仕事中に1万文字もフレームのインプレ書いとるヤツがおります。
個人的に、ですが。
現在アルミのハードテールでサスペンションストロークやホイールサイズを変えて、
ゲレンデとトレイルライドを楽しんでいる池田ですが、年々フレームのヘタりを感じてきています。
踏んでも進まなくなる感じというか、荷重した際に力が逃げ行く感じというか。
このバイクは今シーズンで終わりかな。。などとも思っています。
究極のハードテール
を生涯で一本所有したいと思っていました。
タフで振動吸収性が高く、外的要因からくる耐衝撃性も高い。そして軽量なものが良い。
まさしくチタン。まさしくMONORAL BIKES AEです。
生涯連れ添っていける全く新しい革新的なハードテールフレーム。
ライドフィーリングは最高。
しかも30万円でおつりが来ます。
ご意見、ご質問、ご注文お待ちしております。
ご不明点は池田まで。
ではまた。