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【Team Ys Road】JBCF 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ【超睡眠不足の旅と挑戦】

1960
大阪本館】利田 卓也 18年10月13日

私にとって今年2戦目の実業団レースにして、今年最後の実業団レース。

 

今年の 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップの開催地は

 

新潟県南魚沼市

毎年変わるのです。

 

 

このレースで6位以内に入賞しなければ、来年の実業団レースはE1からE2に降格決定。

 

 

そしてこの南魚沼ロードレースは『経済産業大臣旗』ステータスが与えられており、

 

 

E1上位10位以内で来年の全日本選手権出場資格を獲得することができます。

 

 

 

ステータスと共に選手のレベルも高いのがお決まり。

 

 

 

 

 

 

 

問題は

 

 

片道620㎞という移動距離に加え、

業務上どうしても前日お店を空けることができず閉店後に新潟県へ移動する

 

 

という超強行スケジュールを決行しなければならないこと

 

 

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つまり

不眠不休で大事なレースへ挑むというなんともアホな挑戦。

 

 

こんなアホナことに付き合ってくれる頼れるチームメイトは

 

 

大阪ウェア館・ほっしー

大坂本館・オオクボ

 

もうホント君たち最高デス!!

 

 

 

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ぐおぉぉぉ・・・日付はとっくに変わっているのにまだ半分・・・。

 

 

 

 

行きの運転を全て一人でこなしてくれたホッシー。

 

(もちろん彼も同じくE1のレースがあります。)

 

 

 

お陰で完全徹夜ではなく、

 

 

睡眠1H×2という超寝不足状態で会場に到着

 

 

 

 

 

新潟県・・・・鬼遠いぜ・・・。

 

 

 

 

朝6時頃会場へ到着。

既に我々は致命傷であります。

 

 

 

 

そして関東からのメンバーE3に参戦する

金井選手(3年前の乗鞍以来お久しぶりなのです。)、

中島選手(17歳!?次世代を担う若者の1人。)、

新宿クロスバイク館スタッフ今井選手(2014栂池以来でしょうか!?)

 

以上6名での参戦。

 

 

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※このとき今井さんはいらっしゃなかった・・・(;_:)

残念(;_:)!

 

 

 

 

 

キャプチャ

 

 

 

1周12km。

スタートはから距離2㎞勾配8%、最大13%?の上りがスタート/フィニッシュ地点。

後は連続するコーナーとアップダウン、トンネルと起伏にと

登坂力、コーナー技術、平坦や短い上りを押し切るパワーと総合力が必要な

【経済産業大臣旗】に相応しいコース。

 

 

 

 

 

E3が始まる時には持ち堪えていた空も、E3スタートと同時に雨へと。

 

しかも・・・かなりの強さだ。

 

 

 

オオクボ・・・大丈夫か・・・。

頼むから落車はせんといてやぁ・・・。

 

そして関東の皆も・・・。

 

 

こちらはオオクボのブログをお待ちください!!

 

 

 

 

 

雨は止まず気温も下がり始める。

 

 

 

広島に続き、このレースも雨・・・。

 

 

 

 

広島でのノーアップの猛省を活かし?

 

 

今回は雨の中、アップを行う。

 

 

負荷をかけ過ぎないように坂道での回転数をあげ、心拍をまずは80%まで上がるようにリピート。

 

 

この時点で使用した必需品はこちら。

 

 

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イナーメ・レインジェル。

 

 

これで濡れません。

 

 

 

そしてアップオイルですが間違えてサマー(夏用)を持ってきてしもうた(-_-;)

 

 

スタート地点にて雨を凌ぎつつ、コールがかかるのを待っている間

 

 

 

 

実は一番眠気がきた。

 

 

 

あかん。寝てしまう・・・・。

 

 

 

もう意識を保っているのがやっとであーる。

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

止まない雨の中。

出走人数は100名程でしょうか。

 

今季最後の実業団レース(2戦しかでてないけど・・・)

 

 

来年の全日本選手権出場資格に向けてスタートが切られる。

 

 

 

最も注意すべき選手、そして他のチェック選手数名に前で展開されないように落ち着いて1回目の上りである程度前へとあがる。

 

 

 

広島はこれでミスったので。

 

 

 

 

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写真提供:麒麟山レーシング/バン氏

 

 

 

 

案の定最初の上りから動きは出始める。

 

上り切ったあたりからはアタックが連発。

 

 

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写真提供:麒麟山レーシング/バン氏

 

 

 

 

 

1人が抜け出し、

3名程が追走。

 

後ろは誰が引くのかとお見合い。

 

 

 

『今日は消極的なレースはしない』と決めていたので

 

 

 

私はそこから一気に抜け出し、前の逃げに合流を図る。

 

 

そこに、後ろから更にブリッジをかけてくる数名の選手がおり

早くも107名程が40名程にまで。

 

 

 

1周目ですでに人数が激減。

やはりこういうコースでは上りで一気に差が開く。

加えてこの雨。

苦手な人はコーナーで恐ろしく減速し、脚を使い失速していくはず。

 

 

下りに入るあたりで一旦、下がってみたものの雨が降っている下りコーナーを前の人のペースで下るのは危険と感じた。

 

中切れの可能性、落車に巻き込まれる可能性があると判断し前で下ると決める。

 

 

 

 

 

私が今シーズン愛用している

MAVIC  の UST(チューブレス)は低圧で走ることができるので

 

 

雨であろうとグリップ力は格段によい。

更に言うならフルカーボンにして雨天での制動力はアルミを超えていると言える。

(効き始めはあれ?やばい?と思うのですが、リム面をしっかりと掴みだしてからは凄まじいストッピングパワーをもたらします。)

 

 

 

 

ほっしーも近くにいる。

近くに仲間がいるというのはロードレースを走る上で非常に心強いのです。

 

さらに2回目の上った直後に再びアタックがかかり、

そこにも反応し私を含む6名の逃げができる。

 

 

 

集団との差は開いていき後ろはコーナーで振り返っても見えない。

 

大雨の中、6名で協調しあいながら集団からエスケープ。

これまでのレースの中でアタックはしたことはある。

しかし、逃げに乗ったことはない。

 

 

 

何ともスリリング。

集団から逃げ切る為には脚を使わなければならない。

しかし、決まればそれはそれは大きなチャンスを得ることができる。

全員同じように思っていたんじゃないでしょうか。

 

 

その差は40秒まで拡大。

もしかしたら・・・と。

 

 

 

 

雨足は強さを増すが、レインジェルで濡れていることも寒さも気にならない。

 

 

シューズの中は水浸しですけどね(-_-;)

 

 

 

この6名の逃げは1周続いたのだが、3回目の上りで後ろと20秒と伝えられる。

 

 

パワーメーターを見ると、

なるほど。確かにそんなに踏んでいない。

 

 

一方集団は間違いなく、こちらより高い強度で踏んでいる。

 

 

 

だったら、あえて下がるのではなく、このままのペースで十分に余力を残したまま頂上付近で吸収され脚を溜めようと考える。

 

ここで吸収と同時にカウンターアタック(逃げが吸収されたと同時に新たに集団の中からアタックし飛び出していく。)がきても余力があるので対応はできるはず。

 

とか考えていたら、優勝候補筆頭バルバ寺崎選手が飛び出す。

 

 

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写真提供:麒麟山レーシング/バン氏

 

 

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写真提供:麒麟山レーシング/バン氏

 

 

 

 

当然反応できる選手は数名おり、この選手たちが脚を持っている選手たち。

 

想定していたことではあったので、

私も逃げが吸収された直ぐ後であったが、再び踏み出す。

 

 

 

 

 

 

そして周りとローテーションしながら人数を数える。

14名・・・だったかな??(もはや記憶が曖昧です。)

チェックしている田崎選手(乗鞍入賞常連にして昨年ロッポンギ様を破った強豪選手)と同チームの坂大選手がこのグループに入ってきた。

大柄で非常にパワーがありそう。

加えてこのコースの上りにも対応している・・・ゴールまで一緒ならまずいかも・・・とか睡眠不足の頭で色々考える。

 

 

上りきったあとのコーナーと連続するアップダウンでは、

残ったメンバーでは落車でもない限り簡単に千切れることはなさそう。

人数が絞られるのはやはり、2kmの上り区間。

 

4回目の上りに入りさらにサバイバルな展開に。

明らかに上れる選手とそうでない選手との差がわかる。

 

残ったのは最終12名。

 

 

この中の10名が来年の全日本選手権出場資格を得れ、2名はその権利を得られない・・・。

 

 

 

 

そしていよいよ最終周回へと。

 

 

最初の逃げに乗り、前を走り続けて残っている選手は私を含め2名のみ。

 

もう一人は麒麟山レーシング・乗鞍入賞常連の田崎選手。

 

 

繰り返しかかるアタックも決まらず、勝負は最後の上りで決まる。

 

とにかく

最後の上りまでに絶対に落車をしてはならない。

 

集中・・・超寝不足の集中力は捨てたものではないのかもしれません。

 

 

感覚が研ぎ澄まされていく。

そして冷静になっていく。

 

 

最終コーナーを曲がり5回目の上りに突入。

 

12名中12番手で最後の上りを迎える。

 

 

優勝候補バルバ寺崎選手(元ブリヂストンアンカーにして第1回ツール・ドフランスinさいたまクリテリウムのメンバーにも選ばれていたような・・・。)

イエロージャージ石井選手(E1クラス総合1位選手の証がイエロージャージ)そして

若い力EQADS津田選手(欧州を拠点とする若手育成チームの超速い選手)が

 

 

残り1kmあたりでアタックをかけペースがあがる。

 

 

12名の集団は前をいく3名と・・・

先に飛び出した1名。

遅れながらもこのアタックに反応できた私を含む2名。

 

 

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写真:『JBCF 一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟』

 

 

争いはこの6人に絞られたか!?

 

 

 

そして後方グループへと分裂!

 

 

ここで決まる。

コーナーを曲がる度に前との距離が少しずつ広がっていっている。

 

 

 

残り500m

 

 

 

逃げていた1名は吸収され

 

 

最終コーナー前3人、その少し後ろに私を含む3人。

 

後ろを振り返る。

決まった。

 

後は順位が何番になるかだけだ。

 

 

残り250m

前3人には届かない。

ペースをあげ、4位を狙いにいくのだが途中でタレてしまい、逆にカウンター気味にペースを上げられる。

 

 

 

『ぬおぉぉぉ。寝不足のオッサンの力を舐めるなよぉ!!!』

 

 

 

と心の中で。

 

 

 

相手の心を挫くべく、そのカウンターに

 

 

更にそれ以上の強度で並びかけ前出る!

 

 

 

 

 

そこから

 

 

1、2,3,4,5踏み目。

 

 

 

 

 

 

 

チーン。

 

 

 

脚重いデース。

 

乳酸地獄。

 

 

 

 

そしてゴールまでの距離も見誤り超失速。

 

 

そのまま抜き去られました(;_:)

 

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 写真提供:和田 康之様

 

 

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 写真提供:和田 康之様

 

 

E1/6位

トップとの差24秒

 

 

 

毎回の如く勝ててないけど、

 

超寝不足のオッサンは全日本選手権出場資格を得ました!!

 

 

これで一緒に来たホッシー、オオクボ、

そして今井さん、金井選手、中島選手、応援してくれた人たちに

何とか報告できると安堵感は大きかったです。

 

 

私レベルの人間は簡単にこの資格を得られるものではないのです。

年齢を言い訳にはしたくはない。

ただ若くはないですしホビーライダーではありますが

チャンスは有限だと感じております。

 

そのチャンスを何とか掴みとれたことは正直嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

ホッシーは機材トラブル?もあり後方での完走となりました。

 

 

 

 

表彰式

 

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経済産業大臣旗E1入賞最年長者は私です(笑)

そして間違いなく一番寝不足です(笑)

 

 

 

本来のエースの復活。

そして若い世代の子らが育つまで、もう少しだけ頑張ってみたいですね。

 

 

 

帰りは雨のレースでの疲労と寝不足とで全員死にそうでした。

 

自身のレースがあるにも関わらず、ほぼ全行程を運転してくれたホッシー。

 雨の中サポートしてくれたオオクボ。

最後までレースを見届けてくれた今井さん、金井選手、中島選手。

お店を空けさせてくれたスタッフ一同に感謝致します。

 

このブログを書くにあたり

いつも写真提供をしてくださっている方々の有難さを改めて感じました。

 

 

 

機材

フレーム:LOOK  785  HUEZ  RS

ホイール:MAVIC  COSMC  PRO  CARBON  SL  UST

(雨の為フロント4.8Ber/R5.0 Ber)

タイヤ:MAVIC イクシオン UST25C

ペダル:LOOK  KEO BLADE CARBON

メインコンポ:SRAM RED22×CDJビッグプーリー

パワーメーター:STAGES  POWER  GXP(GEN3)

 

 

ヘルメット:UVEX Race5,

アイウェア:UVEX Sportstyle 104v

アイウェアフィッティング:眼z 井上様

シューズ:Fizik  R1B 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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