こんにちは。二子玉川店の旅好きスタッフ長山です。
もうすぐ半年が経ってしまいますが、
昨年10月31日~11月1日(火水)、会津喜多方方面へ
サイクリング旅に行ったレポートその4をお届けします。
漸く、これで完結!
自転車にはお留守番して貰い、すぐ近くにある雄国沼の散策へと出かけます。
空の表情が、良いなあ。
自転車で登って来た、高いSORA。
ふっと風が流れる、心地よい瞬間。
「雄国」には『別天地』の意味が込められているそうです。
なるほど、確かに、これまでの狭く険しい谷から一転、広々、おおらか。
花の季節には、高山植物が咲き乱れるそうです。
その奥に連なるのは、おそらく裏磐梯の山並みでしょうか、
うっすらと雪化粧しています。
人工物が全く視界に入らず、雄大。
てか、雄国沼、けっこう、眼下に見えるんですが。
つまり・・、
修行 其の二十三、・・・さりげなく階段をたくさん下る!!
修行 其の八、 ・・・さりげなく階段をたくさん登る!!
の、逆パターン!
歩きだと、下りも楽ではありません!!
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沼のほとりには木道が設置され、散策することが出来ます。
「第二の尾瀬」と呼ばれることもあるようです。
(尾瀬は行ったことありませんが)
そんな景観なので、
急に、爽やかハイキングな展開。
むむ!?
ここは・・・。
坐す!!
この場所が、坐れ!と訴えかけて来た。
お寺ではゆっくり坐禅出来なかった。
ならば、ここで!
感性に、素直になって、坐る!!
という展開。
これが、遊んでいるように見えるかも知れませんが、
沼の水面を目の前に、狭い木道の表面が、微妙に斜めっていて、怖い!
その恐怖心を、受け流す修行!!
修行 其の二十四、坐して無心の境地を探究!!
沼に引きずり込まれないか?
転げ落ちないか?
落ちたら、底なし沼にはまりはしないか?
沼から何か出て来はしないか?
いろいろな邪念が浮かび、それを受け流す修練をしました!
これ、ホント、怖かった~!!
禅機の蘊奥は、まだまだ深く、遠い。
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観光を楽しみつつ、良い修行も出来たので、
そろそろ自転車の待つ金沢峠へ戻ります。
・・・て、ここまで、けっこう下って来たよな・・・。
修行 其の八、・・・さりげなく階段をたくさん登る!! Mark2
レポートその2での、観音様内部での
修行 其の八、 ・・・さりげなく階段をたくさん登る!!
よりも、不整な階段で、難易度アップ。
更に、獣の足跡や、
恐ろしい立て看板により、
修行 其の二十、獣の出没を警戒する緊張感を味わう!!
が掛け算され、さすがはMark2!!
みちのくは、森が深く、獣の気配が濃いんですよね・・・。
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緊張の徒歩登坂を乗り切り、金沢峠まで戻りました。
早く、里に降りて、喜多方ラーメン食べたい!
てか、よく考えたら、起床からここまでで食べたのは、
ハロウィン売れ残りデザートとか、バター餅だけ。
朝ラーで補給するのをお預けして、脱線して、いまココ。
修行 其の二十五、少食で動き回る!!
省エネの鍛錬!
と、言い聞かせておこう・・・。
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省エネ鍛錬とは言え、いい加減、腹ペコなので、
これをサーッと下って!ラーメン!!ラーメン!!!
って、来た道を引き返すんだよな・・・。
落ち葉がいっぱいあったよな。
修行 其の二十六、濡れ落ち葉坂との闘い! Ver.下り
ギャーーーッ!!
修行 其の十九、濡れ落ち葉坂との闘い!Ver.登り
とは、また違った恐ろしさ!
全然、サーッと下れません!!
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何とか森の景色を励みに下り、やっと、狭小急峻な谷道を脱出!
した瞬間、
うおおおおお!!!
飯豊(いいで)山脈が、はっきり!
おもわず、叫んでしまいました。
と、言うのも、会津に通って約20年、うっすら、飯豊山脈の一部が見えたり、
ということはたまにありましたが、こんなに全容が
はっきり見えたことは、一度もありませんでした。
ここに来て、覚知しました。
今回の旅は、かなり運が良い。
今回の旅の展開は、最初から劇的でした。
穏やかに晴れ、で走るのも良いのですが、それは、割とありがちなパターン。
今回、積み重なった変拍子は、狙って遭遇出来るものではありません。
そしてそれは、思い出を、実に深いものへと昇華させてくれます。
その変拍子(ドラマ)に巡り会えるかどうかは、運次第。
修行 其の二十七、運をつかむ練習!!
情景的航空写真家のルーク・オザワ氏が語られていた言葉を、思い出しました。
氏は「空に対して、クサらない」と仰っていました。
「なんだよ今日は、なんて思わない」
「そうすれば、こうやってきれいに空が変わってくれる」
「しょうがないなルークが来てるんじゃ、ちょっと空よくしてあげようか、なんてね」
「仙人みたいな話」
今回の劇的展開は、T様の実力が強かったおかげかも知れません。
あるいは、土地に歓迎されたか。
(飯豊山は、強引な県境引きにより、福島の信仰の山とされています)
しかし初会津旅で、劇的天候変化からの、この飯豊山脈の見えっぷり。
本当にびっくり!!
飯豊山脈は、いつも霞の中で、そこに山があることすらわからない位でした。
この空間に飯豊山脈が広がっていたんだ、と、
20年近く経って初めてはっきり拝みました。
強運のおこぼれを頂いた気分です。
まあ、おこぼれにありつけるのも、また実力のうち?
※ルーク・オザワ氏の写真は、空と、力強く羽ばたくヒコーキの情景が美しく切り取られ、
見ているだけでもポジティブで爽快な気分になります。
氏の初の写真展が5/26まで開催中だそうで、気になった方はチェック!
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恋人坂へ戻って来ました。
ここで脱線したおかげで、楽しい修行のリストを重ねることが出来ました。
やっぱりこれは、変人坂、だな!
「心」が「変」わって、脱線。文字通り!
さあ、あとは、眼下に見える喜多方(のラーメン屋)目指して、丘を駆け下るのみ!
ラストスパート、気合がみなぎる・・・!!
我々の気迫オーラを感じたのか?
カラスの群れが一斉に飛び立ちました。
某自転車漫画的に言うと
「空気が変わった!」
ってやつでしょうか。
修行 其の二十八、気迫の下り!!
私は、運動強度に関わらず、高速が苦手です。
体力に関係なく、時速30km以上はイマイチ苦手。
自然、高速になりがちな下りも苦手ですが、
ニンジンがぶら下がって、頑張りました。
空には楽譜が展開。
登りなら、これを読みながらメトロノームダンシング!
ってところでしょうか。
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飯豊山脈に突撃するような勢いで駆け下り、
さっきまでいた山が、あっという間に彼方へ。
1時間ちょっと前は、あの山のフチにいたんだな~。
自転車の威力は、凄いな~。
遠望する山と、立ち位置との間に吹き渡る風が、心地よい。
自転車に乗っていて、好きな瞬間のひとつ。
ここで友人が車で合流し、遂に、遂に!
待望の喜多方ラーメン!!
朝ラーで食べるはずだったのが、時刻はすでに15時過ぎ。
空腹で動き回って、発汗で塩分も減って、ここまでの旅も無事にこなして。
からの、喜多方ラーメン。
至極。
超絶、美味い!!!
修行 其の二十九、美食を、最も美味いコンディションで味わう!!
食のありがたみが、染みます。
チャーシューも美味かった・・・、修行ナンバー29(にく)だし。
てか、書いてたら、無性に食べたくなってきたーーーっ!!
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ラーメン屋からは、会津若松駅まで、友人が車で送ってくれました。
会津若松駅まで出た方が、帰りの列車の本数が増えるためです。
その車中でも、
撮る。
撮る!
撮る!!
撮る!!!
修行 其の三十、いかなるときも撮る練!!
磐梯山と、前日に探訪した観音様のツーショットも押さえました。
(レポートその2参照)
昨日のことなのに、遠く感じました。
充実した、良い旅だった証。
車中でのT様と友人との会話が、地味に、面白かった!
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渋い佇まいの会津若松駅。
鮮やかな夕焼けの中、友人との再会を約し、改札内へイン。
また暫し旧知の友人と会えない寂しさと、
旅の終わりが近づいている寂しさとが錯綜する瞬間。
郡山行の磐越西線へ乗車。
車両の世代交代により、すっかり数を減らした
「あかべぇ」号に、奇遇にも当たりました。
鉄的に、ラッキー。