速さと軽さを融合させた新型第8世代MADONEが発表となりました。
GEN.7と比べるとまさに細マッチョな新型MADONE GEN.8ですが、目指したのはMADONE GEN.7と同等のエアロ性能とEMONDAと同等の軽さ。相反する二つをどのように作り上げたのか見ていきたいと思います。
TREK MADONE SL GEN7 vs GEN8
フレーム形状
同色のお客様のMADONE SL6 GEN.7をお借りしてMADONE SL5 GEN.8を比べていきます。
全体がEMONDAのように細身になりつつ、MADONE GEN.7のフォルムが残るような形状になっています。
MADONE GEN.7はTHEエアロロードとなっていますが、軽さに関してはMADONE GEN.8がEMONDA並みなのは見た目から想像できますが、エアロ性能をどのようにして達成しているのでしょうか。さらにみていきます。
例の穴
同じようにISO FLOWは健在です。 MADONE GEN.は小ぶりとなっていますが、同じように穴が空いており、負圧を吹き飛ばすようになっています。
また、EMONDAにはなかった快適性もこれがあることにより高めてあるのは嬉しい機能です。
BBまわり
見た目で一番違いがわかるのがBB周りです。
多くのブランドのエアロを強化したバイクのBB周りは箱型になっており、これにより空力性能を高めることができているようです。
MADONE GEN.8はその箱型形状が全くなくなっています。
代わりにTREKは飛び道具を用意しました。
エアロボトル&ボトルケージ
フロントホイール、ダウンチューブ、ボトル、ボトル、シートチューブ、リアホイール
と別部品ですが、それぞれ必要な部品を一つの塊と考えて空力性能を高めるように設計されています。
専用のボトルケージとボトルを重ねるように設置することでBB周りの空力を大きく改善させています。
これにより、フレームを大きく重くしなくても同じだけの空力性能となるそうです。
この専用エアロボトルケージは TREKのノーマルの丸型ボトルも取り付け可能となっています。
SLグレードは別売り、SLRグレードはもともとセットされています。
Trek RSL Aeroウォーターボトル&ケージ
1セット¥11,800希望小売価格
(SLの車体は別売りで2個必要になります)
[ysid 0197216047315]
ハンドルまわり
ステムはGEN.7とGEN.8は共通のものを使用しています。MADONE GEN.8 SL5はアルミハンドル、GEN.8 SL6になるとRSLのエアロカーボンハンドルとなります。
ハンドルの形状はMADONE GEN.7の時に下ハンドルが外広がりとなっているフレアハンドル形状となりました。
※↑こちらはMADONE GEN.7 SLRの一体ハンドル
MADONE GEN.7 SLRに採用された一体型ハンドルと同じく、3cmのフレア形状とすることで、エアロポジション、スプリントなど、それぞれの場面でより速く、快適に走ることができるようになっています。エアロポジションを取りやすくすることで、ライダーも含めてシステムとして空力改善をしているのはGEN.7 から引き続きのコンセプトとなっています。
まとめ
ロードバイクはあらゆる場面を走らなければいけません。どこかだけに特化するのではなく、軽さと速さ(空力)をいかに両立させるか各ブランドが苦心しているところです。
TREKも代表的なエアロと軽量バイクを今回統一させましたが、どこかで妥協するのではなく、高い次元で両立させたバイクとなっていると思います。さすがTREKといったところだと思います。
SLRグレードではカラーオーダーも開始となります。
ぜひこの機会にスーパーバイクを検討してみてはいかがでしょうか。