横浜ワールドポーターズ店MTBコーナーから松野です。
ホイールを組みました!
ハブ⇒BONTRAGER RAPID DRIVE 54(108化済み)
リム⇒Stan's FLOW MK4
スポーク⇒DT SWISS COMPETITION/CHAMPION
元のホイールは完成車付属のBontrager LINE COMP 30です。そこそこ軽いRAPID DRIVEハブに実測500g(公称550g)のアルミリムだったので別に不満はありませんでしたが、ちょっとやりたい事があったのでハブを流用しつつ組んでみました。
リム
リムは定番Stan'sの内幅30mmのエンデューロ向けのアルミリムであるFLOW MK4です。28Hで内幅30mmのオフセットリムで在庫があるもので探した結果これに決めました。
今のStan'sのリムはグラフィックが落ち着いているのでどんなバイクにも合わせやすくていいですね!オフセット量はリム幅に対して控えめな3mmですが、スポークテンションの左右バランスはかなり改善されます。
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リムテープはもちろんStan's純正を使用します。推奨通りの33mm幅なのですが、今回は私物なのでちょっとひと手間加えて…
ニップルホールをちょうど隠すぐらいの細めのテープを一周巻いてからStan'sのテープを巻きました。WTBのTCS 2.0のソリッドテープのパクりです。
本来チューブレスのリムテープと言うのは少しシビアでして、リムメーカーが想定しているのと異なる厚みのテープを使用したり巻き方を変えてしまうとタイヤの装着がしにくくなったりビードが上がりにくくなったりします。なので基本的には純正のテープを指定通りの巻き方で装着する必要がありますが、今回は私物なのでちょっと試してみました。
一週目に巻いたテープは細いのでタイヤ装着時にビードが接する部分には影響がありません。リムの谷間をすこし埋めてしまうのでタイヤの装着が少しキツくなるかもしれませんが松野はパワーで何とかするので問題ありません(笑) しかしロードタイヤと違いそこまでシビアでもないので、付け外しにタイヤレバーは不要でした。
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更に熱で溶ける性質を利用してテープの巻き終わりは溶かしてくっつけました。(撮り忘れたので写真は今回のと別のリムです。)もっと綺麗に溶着させる方法は模索中です。
①圧力に負けてニップルホール部分で凹む
②シーラントが入り込んで巻き終わりから剥がれてくる
という、リムテープが傷む大きな原因の対策をしてみました。上手くいけば3年ぐらいは交換しないでも使えるかもしれません…が、リム内部にこもった湿気でニップルが傷んだりするので年に一回は交換&乾燥させた方が良さそうですね。今回は私物ホイールなのでいろいろ実験しています。
スポーク
スポークは超定番のDT Swissです。リアのドライブサイド以外は2.0-1.8-2.0mmバテッドのコンペティションを使用し、ドライブサイドは使いまわしの2.0mmチャンピオンです。オフセットリムであることとリアを2/3クロスで組んだので、リアの左右のスポークテンションのバランスがかなりいい感じになりました!組み換え前と比べるとかなりカッチリとしたホイールになりました。
タイヤ&シーラント
シーラントもStan's…ではなくMuc-Offにしました。Stan'sとは違いアンモニアフリーなので部屋が臭くなりません(笑)
さらにこのMuc-Offのシーラントは乾くまでの時間も長いですし、水で簡単に落とせるので作業性が◎なのでいつも使っています。ただしパンク穴をふさぐまでの時間はStan'sの方が短いかもしれません。
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タイヤはMAXXISの定番DHタイヤのMINION DHRに交換しました。松野はリアタイヤのグリップはあまり重視しないのでいつもはセンターのノブが小さめなDISSECTORを使っていました。
今回の組み換えに当たって、詳しくは書きませんがとある理由でリアブレーキの効きが良くなってタイヤのグリップが下がります。グリップを確保するために普段使わないMINION DHRⅡにしました。ちなみにこの状態で適当にメジャーで実測したBBドロップはだいたい23mm(リアハブの高さ準拠)となり、想像していたより下がりませんでした。同じように実測したBBハイトは約7mm下がったのですが、予想に反してフロントはかなり上げやすくなりました
ロードと違い、ホイールサイズやリム幅、ハブの仕様などが気になるMTBのホイール。好きなハブやリムを選んで手組みするのもオススメですよ!!
作業はぜひご依頼ください!!!