ワイズロード茅ヶ崎店の遊佐でございます。m(._.)m
心とカラダのパフォーマンスアップには,実はスポーツ自転車が最適なんです.そのメソッドを「100% CHIGASAKI」と題して,ここ湘南から発信して参ります.ハードルは決して高くありません.不安をひとつずつ丁寧に取り除いて,一緒に走り出しましょう!
バックナンバーはこちら♪
【100% CHIGASAKI】心とカラダのパフォーマンスアップ,はじめませんか? 第1回
【100% CHIGASAKI】心とカラダのパフォーマンスアップ,はじめませんか? 第2回
【100% CHIGASAKI】心とカラダのパフォーマンスアップ,はじめませんか? 特別編
第2回(特別編含む)までは,自転車やランに取り組むことによって,心とカラダがどのような好影響を受けるのかを概観して参りました.第3回の今回からは,いよいよ自転車やランによる通勤・通学の実践編に入ります.まずは,自転車やランを始める前に揃えておきたいモノについてお話して参りましょう.
結論から申し上げますと,
事前に購入してほしいものは,何もありません!
第2回で申し上げました通り,自転車やシューズ,ウエア類の新規購入を検討する必要はありません.いまお手元にあるアイテムで始めましょう.そして必要と感じたものだけ,後から購入を検討されてください.
その方がはやいです.
仲間探しや先達を探す時間は勿体ないですし,色々なアイテムを揃えることでやる気が出たり,モチベーションが維持できたりすることはありますが,これは一時的なものです(ランニングシューズは買ったが,○年間箱に入れたまま…という話はよく耳にします).新たな旅を始めるにあたって最も大事なこと,それは「とにかくやってみること」です.モノが無くても,創意工夫と改善で目覚ましい自己進化を遂げることができます.所有しているモノ,身につけているモノで,周りの目を気にする必要もありません.まずはやってみることです.そして,その効果を体感することです.
自転車はママチャリでもOKです.ランニングシューズがなければ,スニーカーで始めてOKです.
あなたにとって本当に必要なものは,あなたの取り組みの向こう側にあり,それはあなたの下に自然にやってきます.
【貧乏時代の遊佐のラン】
遊佐の場合は,自転車やランニングを始めた当初はお金が無かったので,いつ買ったのかも忘れたホコリのかぶったナイキのスニーカーを引っ張り出し,ウエアは手持ちの運動着で,とにかく走ってみました.驚くなかれ,初回の走行距離はわずか2 km! 苦しくてそれ以上走れませんでした.30代半ばでそれほどカラダが劣化していたということです.今思えばシューズのサイズも合っていなかったですし,しばらくは破れたまま履いていました.機能性の高いウエアやサングラスなどは,その存在さえも知りませんでした.踏んだり蹴ったりの初日でしたが,生涯忘れることのできない,素敵な思い出です.
【貧乏時代の遊佐のロードバイク】
遊佐の最初のロードバイクは,中古¥15,000で購入したクロモリロードです.勉強のためにと格安で購入しましたが,とても乗れる状態ではなく…かなりの時間をかけてレストアを施しました.自転車整備の知識が皆無な上にお金も無く,当時は田舎に住んでおりましたので,それはそれは大変な作業でした.しかし,そのおかげで整備に関する知識が身につきました.BBの右ワンを自作工具ではどうしても外すことができず,高額な工具を購入してやっとの思いで外すことができた時…母が自分のことのようにとても喜んでくれたのをよく覚えています.
FUJI Konacup Triathlonモデル:色々なことを学ばせてくれた愛着のある最初の一台です.
TTバイクとして通勤・レースに現役で活躍中.
どの大会に行っても,一番安くて重いバイクです.笑
申し上げたいことは,自転車やランを通じて,自分にとって何が必要なのか・自分は何をすべきなのかを,私生活のあらゆる局面で見極めることができるようになったということです.モノが無いことは悪いことではなく,むしろ学ぶところが多いです.事前準備に囚われて,スタートが遅れてしまってはもったいないです.お金がなくても始めることができるのです.
さぁ,一緒に走り出しましょう!
【追憶のラン】
三年前に父が他界した時も,葬儀準備の合間を縫って私はランニングに出かけました.せいぜい5 kmほどだったでしょうか.実家近くの田んぼ脇の農道…そこでラストスパートをしたら,数メートル先に私の前を走っている父の背中が見えた気がして,無我夢中で走りました.その日設定したゴール地点に到達し,呼吸が苦しくてアスファルトに突っ伏している時,もう父はいないのだと実感しました.「あぁそういえばこの農道は,幼い頃に父と一緒に走った道だったっけ.あの頃は父は若くてかっこよくて,とても速かったなぁ」そう思い出した時,はらはらと涙が頬を伝い流れ,私は大泣きしました.暑い夏の日の夕暮れのことです.
そして私は決心したのです.「親父,俺はあんたの分も頑張るよ」
ランや自転車を始めるにあたって,どうしても必要なモノといえば,
ストーリーを作り上げようとする気持ち
ではないでしょうか.苦しくても悲しくても辛くても,まだ動くことができるなら,自転車やランはあなたの心とカラダをメンテナンスしてくれます.自転車やランは,あなた自身の内面を見つめ直すツールです.うまく活用して,あなたはあなたのストーリーを,あなた自身の手で作り上げてください.そしてそのストーリーを,多くの人に伝えてください.楽しくなくても美しくなくてもいいのです.そしていつの日か私にも…あなたのストーリーを聴かせてください.
ワイズロード茅ヶ崎店で,遊佐はいつでもお待ちしております.
第4回以降も引き続き,自転車やランによる通勤・通学の実践編をお送りして参ります.お楽しみに!
ストイックYUSA
2018年9月5日