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【スタッフバイク】ユアサ、”グラベルランドナー”を買うの巻【DAVOS】

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上野本館】 24年11月22日

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皆様こんにちは。
ワイズロード上野本館のユアサです。

この度、DAVOS D-604 ネオランドナーVer.2を購入させて頂きました。

なぜ買ったのか、どういう仕様なのか。
そして今回自らバラ完をさせて頂きましたので、どのような拘りを持ってパーツを選んだのか、バラ完に少しでも興味をお持ちの皆様のご参考になればと思い、ご紹介させて頂きます。

お好きな項目を目次から是非お選び頂きお読みください。

経緯

そもそも、 私がロードバイクを本格的に始めるきっかけとなったのは地元でかつて行なわれていた大会。
当時、ネットショップで買ったロードバイクしか持っていなかった私は「もっとしっかりしたバイクが欲しい!」と思っていたわけです。

そして手に入れたピナレロのGAN S。このバイクで幾度となくアマチュアの大会に出ていました。
そして月日が経ち2019年。ロードを初めてたった3年でしたが手に入れたピナレロのDOGMA F8。「いつかDOGMAを所有する」という夢がかなった瞬間でした。

ある日のDOGMAで出場したレースでは遂に入賞。この上ない幸せでした。

私の自転車に乗る理由はシンプルに「スポーツとして」でした。

それからまた3年。様々な経緯はありましたがブロンプトンを購入。この瞬間から自転車に乗る理由が徐々に変化しました。

 幾度となくサイクリングに繰り出す中で、自分の原動力は自分の好奇心だと気付かせてくれたのがブロンプトンでした。
ある日のサイクリングでふと頭に「自分が自転車に乗る理由とは本当にレースに出る為だけだったのだろうか」と疑問がよぎりました。
この疑問がよぎった瞬間も「自転車の上で日の出を迎えつつ宇都宮の餃子が食べたい」と思い、ブロンプトンで真夜中に横浜の自宅から飛び出したサイクリング中でした。

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”マイペースに自分の好奇心で自由気ままにサイクリングし、自分の世界を広げる”、これが私の自転車に乗る真の理由でした。

グラベル系なら自由に自転車を楽しめると考え車種を選んでいたわけですが、「ネオランドナー」という響きにも興味をそそられました。
ランドナーとはいわゆる旅バイク、これにグラベル要素を足し時代に合わせた楽しみ方をできればと考えました。
こうして選ばれたネオランドナー。
次の項目以降では細かく紐解いていきます。

部品選びのこだわり

ネオランドナーVer2はフレーム単品販売。それに伴って部品を選んでいくわけですが、もちろんこだわりを持ってパーツ選びを行いました。

ホイール規格650B

もちろん700Cも入る設計ですが、他のスタッフから650Bの乗り心地が良いと聞いていたためせっかくの機会ですし650Bを選択。
結果論にはなりますが、700Cかつ太いタイヤをつけることでタイヤが目立ちすぎてしまうことがなくなった気がします。(個人の見解です)
650Bに太いタイヤをつけることで見た目のバランスも良くなりました。

フロントシングル

シマノのGRXの機械式にはフロントシングルの設定があります。
フロントダブルしか使ったことがないので興味本位で選択。そして見た目が比較的シンプルに。
とは言いつつも、スプロケットが大きくなるためMTBチックなちょっとした迫力も演出できました。
また、街乗りも意識し使いやすさも優先。

フラットペダル

「競技に出るわけでもないしなぁ」ということでビンディングを廃止。
仮に付けたとしても現実的な選択肢は通常のSPDかと思われます。そのためだけに靴を用意するのがとある事情により大変というのもありました。
気軽に使えることも優先。

スペック

こうして完成したのがこちら。

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メインフレーム DAVOS DOUBLE BUTTED CUSTOM TUBING +フルカーボンフォーク
クランク FC-RX610-1 12S 38T 172.5mm
ボトムブラケット SM-BBR60
リアディレイラー RD-RX822-GS 12S(フロントシングル用)
スプロケット CS-M7100 12S 10-45T
チェーン CN-M8100 12S
レバー ST-RX820-R BL-RX820-L
ブレーキ BR-RX820
ブレーキローター F:RT-MT800S 160mm R:RT-MT800SS 140mm
ホイール MAVIC ALLROAD 650B + MICROSPLINE MTB FREEWHEEL ID360
タイヤ PANARACER GRAVEL KING SS  TR 650B×43
シーラント MUC-OFF NO PUNCTURE HASSLE
ハンドルバー PRO DISCOVER ALLOY 420mm/30°
バーテープ PRO GRAVELコンフォートテープ
ステム PRO LTステム 70mm ±6°
サドル SELLE ITALIA X-BOW ALLOY SUPERFLOW S
シートポスト WOODMAN POST SL PLUS グリーン
ペダル CRANK BROTHERS STAMP1 GEN2 グリーン L

気になるお値段は…

ベルやフェンダーなど細かいパーツを除き、上記の表と同じ仕様で組むと¥435,709(税込)です。(組付けに必要な細かいボルト等含みます。)
グラベル系トップグレードでほぼ統一、ということを踏まえると妥当なのかな?と考えます。
フレームの素材が違うといえどRX820の完成車は50万円を超えてくることが多いようです。

※購入当時の金額の為前後する場合がございます。

各所詳細

ハンドル周り

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ハンドルバーはブラケット幅420mm(ドロップ部の幅は555mm)フレア角30°を選択。フレアハンドル自体が初めてなのでまずは極端なものをあえて選択。
やはり通常のドロップハンドルに比べると手首への負担が減っている気がします。

ステムに関しては、ロードの感覚で選べないためかなり難航しました。
普段ロードでは120、110mmを付けているため、最初は90mmを付けていたものの、トップチューブが長めのこのフレームで使うとロードとあまり変わらない前傾に。
結果70mmで落ち着きました。

また、コラムスペーサーはステム下に30mm、上に5mmを積んでいます。

足周り

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ホイールはマビックのALLROAD 650B DISC。
お値段は前後セットで約6万円ながらも、フックレスリムやチューブレスレディ(要専用リムテープ、新品では貼付け済)、扁平ストレートスポークそしてID360ハブのこれら全てを採用。
上位グレードとほとんど変わらない技術を惜しみなく味わえるため、コスパも非常に優れています。
費用も抑えられるところは抑えたかったので最適解であったのかなと思います。
しかしスプロケットが10Tを持つマウンテン系マイクロスプラインなので、ロード用ハブが付いたそのままの状態では付けられません。ただ、ここで止まらないのがマビックの良いところ。
ID360ならばフリーボディの選択肢が多いので、メーカーサイトの商品ページを参考にマイクロスプラインの専用フリーボディを別途用意し交換。基本的にフリーボディの交換は工具いらずなので超簡単。その後は、難なくスプロケットを取り付けられました。
また、ロゴは主張が抑えられ高級感を演出。グッと配色が引き締まります。
これらが、今回マビックを採用した理由です。

タイヤは定番&大人気パナレーサーのグラベルキングSSをチューブレス運用。
シーラントは気になっていたマックオフ製。匂いに特徴があります。
初めての650Bなので定番を選びました。将来的にはいろんなメーカーの物をつけてみたいものです。
700Cでは味わえなかったロードノイズもなんだか楽しく思えます。
尚、気圧は前2気圧、後ろを2.3気圧で使っています。(模索中)

駆動系

IMG_4546 IMG_4547 普段ロードでは50Tと15~13Tを組み合わせるのが一番気持ちよく走れていたため、同じようなギア比をトップに持ってくることで安定感と乗りやすさを重視。そのため38Tのチェーンリングに10-45Tのスプロケットを組み合わせました。

クランクのみRX610系なのはRX820系に38Tのラインナップがなかったためです。

スプロケットには10-51Tの選択肢もありましたが、さすがに軽すぎる気がするということで10-45Tを選択しました。
また、M7100系を選ぶことにより費用も抑えられました。重量はM8100系より増したり材質が変わりますが、軽量を目的としていないうえに、コンセプトがコンセプトなのでむしろ正解だと考えます。

ペダルはクランクブラザーズのスタンプ1のLサイズです。これも見た目で選んだといえばそうなるのですがピンがついておりかつサイズ展開があります。
足がかなり大きいため非常にありがたい設定です。

ブレーキ周り

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ブレーキはレバーとキャリパーをRX820で統一。ブレーキレバーだけはRX610でもいいのかと長らく迷っていましたが、サーボウェーブを使ったことがないため初めての試みということでRX820を選択。
それと、グラベル系独特のかなりガッチリ感のあるブレーキフィーリングがすごく好みに刺さりました。
また、レバーには滑り止めが施してあり、汗などで濡れてもブレーキコントロールがしやすくなっています。
尚、左レバーはフロントシングルのため品番が"BL"となり、シフト機能はありません。

キャリパーは新形状を採用しメンテナンス性も向上しています。私はこちらのデザインの方が立体感があり好みです。
ローターは一世代前のアルテグラグレードのものです。これは見た目で選びました...
ちなみに後ろが140mmなのはメーカーからの指定のためです。スライドエンドが採用されているため、部品にかかる負担を減らす目的があります。
とはいえ制動力に不満は全くありません。
将来的なプランとしてメタルパッドを検討しています。

サドル周辺

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せっかくコラボ商品があるのだからと選択。
個人的にサドルにはあまり拘りは無く、所有する自転車のサドルはすべて違います。自分の体への影響よりはデザインの統一感を重視しています。(DOGMAにはアスチュート、GAN Sにはフィジーク、LOOKにはシマノプロ、ブロンプトンには純正サドル)
サイズは幅145mmと155mmから選べます。今回はブロンプトンのサドルを基準に145mmにしました。
ゴールドがよく映えます。

シートポストは軽量として有名なWOODMAN。ですが重量は意識していなくカラーとデザイン性です。
緑を取り入れる願望があったのでこの色と、(写真の角度は悪いですが)ヤグラのシンプルさがお気に入りです。
またゼロオフセットの乗り心地がマイブームなのでぴったしな選択。

その他部品

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”ランドナー”なので泥除けがついていても違和感が無いのでは...、だがしかしフルフェンダーは合わないかも、ということで”ネオ”感を演出するためASS SAVERの前:SPEED MULLET(レギュラーサイズ)、後ろ:FENDOR BENDOR(ビッグサイズ)をタイヤ幅に合わせて選択。
直線的なデザインにより極端には見た目を損なわず、むしろクールに実用性が上がりました。
もともとASS SAVERは使っていたので泥除けといえば、という概念は正直ありました。

サイコンは別のロードで使っているガーミンEDGE540を共用。ナビも優秀なのでグラベル系との相性は抜群かも!?

リアライトはバーエンドにつけるタイプにしてみました。
ハンドル幅が広いので、問題なく視認できると考えています。”個人的に”シートポストにつけるのは正直好みではなく、よりスマートに運用する方法を好んでいます。
ベルに関しては苦肉の策で個人売買のパーツを組み合わせているため、詳細はお伝え出来かねますがこちらもバーエンドにつけています。

フレームについて

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現状つけているタイヤ幅が43mmですがクリアランスはまだまだ余裕があります。
メーカーサイトによると650Bであればフレームサイズにかかわらず52mmまでです。
700Cの場合はフレームサイズXXS、XSであると42mm、それ以上では50mmまでが取り付け可能です。

そしてスライドエンドが採用されており、チェーンの張り調整機構としても機能するためシングルスピードとしても組み立てられます。
さらにドロッパー対応なので本格的な仕様や、なんとDi2にも対応しています。
発売されているGRXのDi2でも組めてしまいます。
また、ダボやアイレットが豊富なため旅バイクとしても間違いなく活躍します。

ネオランドナーと称されているものの個人個人が思い描く理想の自転車というものが叶えられる、間違いなくそのような要素があります。

最後に

まだバッグ系がついていなかったり、ボトルケージもなく旅ができる仕様とは程遠いですが、しっかりと計画はあります。
今後はこのバイクにつけた部品も都度紹介していく予定です。

もちろんこのバイクでいろんなサイクリングに繰り出していきます。

私の好奇心と共に。

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