【インプレ】『TREK MADONE SLR9』
先日当ブログにて紹介したNEWバイク「マドン」ですが、短期間ではありますが実際にライドしてみてのインプレッションを私目線でさせていただきます。
『バイク情報』
車体:MADONE SLR 9(リムブレーキ)
コンポーネント:SHIMANO R9150
ホイール:BONTRAGER AEOLOS XXX4 クリンチャー(チューブレスも可)
タイヤ:BONTRAGER R4
サドル:BONTRAGER XXX Carbon Road Saddle
<漕ぎだしと平坦の巡行>
エアロフレームとあって軽量フレームと比較すると初速は劣るが、そこで引き離されるということは無い印象。
空気抵抗削減されたフレーム形状と高剛性のフレームが功を奏し、いつもの巡航速度が苦にならないばかりか踏み込んだ力が効率よく推進力に変わり「スーッ」と軽やかに進んでくれます。(私の場合は巡航速度が2㎞ほど上がりました。)
<登りと下り>
外見のイメージでは剛性が相当高いと思われがちですが、ダンシングした時の癖は少なく普通のロードバイクに近い感触で登ることができます。
ヒルクライムだけのレースで無ければこの一台でこなせるでしょう。
下りの安定感も優れている印象で、コーナー時にバイクを傾け立ち上がる反応性の良さは今まで乗ってきたバイクの中でも一番コントロールしやすい気がします。
<新型ISOスピードのスライダー位置を変えての走行>
先述の通り新型ISOスピードのスライダーを前後に動かすことで、シャキッとした鋭い反応性が特徴的な「剛性重視」から細かな振動を除去することで快適性の高い乗り味が特徴的な「快適性重視」までの調整が可能になりました。
そこで今回、ライド中に昔から走っている印旛沼のサイクリングロードでISOスピードをいじってみました。
まずはしなりを多くし快適性を高めて乗ってみると………
エアロフレームとは思えないほどの振動吸収量でISOスピードの凄さを改めて実感することが出来ました。
画像では分かりづらいのですがシートチューブ付近へ体重かけることでISOスピードがしなり、その結果路面からの凹凸の多くを低減してくれるようです。
そしてしなりを抑えて乗ってみると………
乗った瞬間に「これはかなり硬いフレームになった」と思わず声を出してしまう程硬い乗り味に。
サドルの硬さ(軽さ重視でめちゃくちゃ硬い…)も相まってこの仕様で乗っていると、じきに体から悲鳴が聞こえてきそうです。(笑)
反対にメリットとしてはダウンヒル時のバイクコントロールやフレーム自体の剛性が向上することで、より鋭い走行が可能になると思います。
一長一短あるそれぞれの特徴を考えると、やはりライダーの体格やさまざまなライドシーンに合わせてチューニングしていただくといいと感じました。
ちなみに私はしなりを多くし、剛性の高さもあるバランスの取れた場所がお気に入りです。
<ハンドルの形状>
NEWモデルでは従来の一体型ハンドルから2ピースで構成されているハンドル・ステムへと変更されています。
そのためハンドルの剛性がほどよく、振動吸収性に優れていると感じました。
また上ハンドルを手前にベントさせることで握りやすさや振動吸収も向上しているなど、細かいブラッシュアップも施されています。
<ホイール>
私が今回チョイスしたのは、リム形状を試行錯誤し設計された最高の空力性能と軽量性を誇るAEOLUS XXX4。
剛性のバランスが良くどんなライダーでもデメリットは無いといった印象です。
カーボンホイールの弱点の一つである『ブレーキの制動力』についてもブレーキ面にレーザーエッチング加工を施すことで大幅に制動力が向上しており、悪天候時はまだ試していませんがが晴れている時であれば他メーカーのカーボンホイールと比較しても良く止まると実感しました。
タイヤに関しては、クリンチャーとは思えない転がり抵抗の少なさに驚きました。
まるでチューブラータイヤでは...と疑ってしまうほど路面追従性や快適性に優れています。
<最後にMADONEがどんなライダーにオススメか>
休日のサイクリングは勿論シビアなレースまで、様々なライドをこなせるオールラウンドなバイクです。
外観のかっこよさは勿論、空力性能と快適性を両立したロードバイクをお探しのお客様に是非おすすめしたい一台です。
船橋店ではTREKは勿論。PROJECT ONEも受付中です。
MADONEの事なら下山田におまかせください。