今回はちょっとした小話です。
[ysid 7350006382482]
[ysid 7350006382963]
当店でも定期的に希望される方がいらっしゃるのが前カゴです。
結論から言ってしまえば、取付は可能なものが多いがあまり適していない。となります。
理由は様々ありますが、一番は安定感が損なわれるという点です。
基本的にスポーツバイクは曲がるなどの操作を体重移動をベースにおこないますが、ハンドルやフロントフォークにカゴや荷物が乗ると必要以上にハンドルが切れてしまいます。
そのまま切れ込んでしまえば転倒につながりますし、そうならないようにハンドルを抑え続けるというのもなかなか疲れてしまいます。
幅広ハンドルと太いタイヤの車体であれば抑えやすく急に切れ込みにくいので使いやすくなります。
また、フレームにより相性があるのですべてでできるわけではありませんができるだけ低い位置に取付できるカゴを選ぶのも有効です。重心が低い方が安定しやすくなりますよ。
逆にハンドルにアタッチメントをハンドルにマウントするようなタイプだと重心が高くなるので安定感・操作性はとくに悪くなってしまいます。
フォーク形状
理想的なフォークの条件はエンド部分の前側にネジ穴があることと、ネジ穴のすぐ近くに段差などがないものです。
本来はフルフェンダー用ですが、後側のネジ穴でも形状次第では取付が可能な場合はあります。
ただしその方法をとる場合はフルフェンダーは取付できなくなるのでご注意ください。
また、フォーク付け根のセンターに前後に貫通した穴があることと、穴周辺がフラットな面になっているものが望ましいです。
穴のすぐ上にヘッドパーツやフォーク形状による段差、カーブ形状などのきつい傾斜があると相性が悪くなってしまいます。
ハンドル・ブレーキレバー位置
そして取付可能なカゴの深さはハンドルやブレーキレバーの位置によって変わります。
一般的にはフラットバーロードなどのハンドルが低いものはカゴではなく平面のみのラックの取付がやっとというものがほとんどです。
逆にグラベルクロスなどのハンドル位置が高めのモデルはある程度の深さのカゴが対応できることも多く、相性が良いものもわりとあります。
ハンドルの横幅が広いものであればレバー類が干渉しにくくなるのでカゴを取付しやすくなります。安定させやすくもなるのでメリットのほうが大きくなりますね。
また、短いステムとライザーバーの組み合わせであれば、冒頭写真のように深さのあるカゴが取付できますよ。
[ysid 4580253417290]
[ysid 4580253417597]
カゴの取付は車種だけではなくサイズでも相性が変わりますので、新車購入の際にカゴが必須という場合は最初にお伝えいただくのがおすすめです。
相性や想定される使い方などで場合によっては別の方法での荷物の運び方をご提案することもありますので、店頭にてご相談くださいませ!