こんにちは、広島店の山崎です。
今年もスポーツバイクデモin東京に参加してきました。沢山試乗した中で、最も良かったエンデュランスロード「ANCHOR RE8」をインプレッションしていきます。
ANCHOR RE8 105 Di2
価格:¥489,000-inTax
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結論から
“速い!軽い!”が率直な感想です。流石にレーシングモデルのRPシリーズと比較すると、剛性も加速力も劣ります。しかし、エンデュランスモデル特有のもっさり感が無く、手応えある剛性感と安定感によって、楽にペダルを回しているはずがスイスイ加速しますね。
漕ぎ出しからコーナーでの取り回しに至るまで、レーシングロードに負けず劣らずの機敏な反応も感じられました。先頭集団で戦う生粋のレーシングバイクではないものの、30㎞巡行が行い易く、レースから長距離ライドまで幅広く楽しめる1台です。
シンプルなデザインですが中身は走りにフォーカスしており、ただ速いだけでなく快適性など、乗り手に寄り添った拘りを感じられました。
スムーズな走り
漕ぎ出し、巡行、コーナー、再加速。何もかもがスムーズで、とにかく楽に走行出来る印象。機械的な硬さや引っ掛かりを感じない滑らかな走行が好印象で、“良く進むけど柔らかい”という、今までにないフィーリングでした。本来、フレームの剛性を下げた分、比例して推進力が下がります。しかしRE8は、レーシングモデルのRP8からの技術流用に加えて、快適性と剛性をギリギリの所でつり合うように調整されることで、柔らかく感じるのに加速力が衰えていません。
振動吸収性
振動吸収に長けたドロップシートステーと真円ポストを採用しており、RP8対比での変位量は330%となっています。それだけ多くしなることで、乗車時の振動をカットするとのこと。実際に乗ってみて、しなる感覚は無かったものの、衝撃や硬さを感じることはありませんでした。
空力性能
ハンドル周りはセミ内装でケーブルが収められており、スッキリした見た目でとてもレーシーです。他にもフレームはRPシリーズ譲りのカムテール形状を採用しており、汎用性の高い新円ポストを採用していながら高い空力性能を実現しています。メーカーさんのお話曰く、レーシングモデルのフラッグシップRP9と比較して空力性能は10%の差しかないとのことでした。
試乗コースが短く残念ながらそこまでの空力性能を体感することが出来なかったのですが、確かに平坦巡行は行い易いと感じました。
広いタイヤクリアランス
試乗車には完成車スペックよりも太い32Cタイヤが装着されていましたが、それでもクリアランスはまだ余裕があります。フレームが軽量で剛性もそこそこあるため、太いタイヤを入れても機敏な反応を見せます。またコーナーでは32Cの太いタイヤが持ち前のグリップ力で安定して曲がりきることが出来ます。
個人的に、RE8には28Cタイヤよりも30Cや32Cの少し太いタイヤの方が相性良く感じます。
試乗車には純正スペックと異なり、アルテグラC50ホイールと32Cクリンチャータイヤが装着されていました。純正スペックはDT SWISS P1800ホイールに28Cタイヤの組み合わせとなり、完成車重量は約8.5㎏とまずまずの重量です。
何より105Di2搭載のカーボンバイクで50万を下回るのはとても良心的な価格です。純正のままでも十分ですが、カスタムベースとしてのポテンシャルもあり、長く楽しめるエンデュランスロードです。レースやブルべ、グランフォンド等のイベントに参加される方や、快適に速く走りたい方にオススメです。
現在RE8はお取り寄せでの対応となります。気になる方は、お気軽にご相談くださいませ。
ご来店お待ちしております。