てなわけで成田市へサイクリングに繰り出しました。
なぜ成田なの?
私は地元銚子市に住んでいた頃より成田のヘビーユーザーでした。
というのも、学生時代に車を手に入れ活動範囲が広がり、加えてゲームセンターでアルバイトをしていたこともありゲーセン巡りが趣味だったのです。
好きなコンテンツのプライズ景品が発売されるたびに成田市にあるゲームセンターに行っていました。
そして、電光掲示板に映る成田の文字。いてもたってもいられなくなった訳です。
また、私は親の影響や、通っていた大学で航空整備の基礎について学んでいたこともあり飛行機が好きです。(マニアほどではありませんが...)
物理的な視点で見る飛行機はとても面白いです。
成田市内を散策しつつ成田空港周辺にはいくつか空港を眺められるスポットがありますので、それぞれのスポットから飛行機を眺めてきました。
成田空港
成田空港は日本国内でも有数の国際便が行きかう大きな空港です。
羽田空港にはどうしても便数は劣ってしまいますが、それには”羽田空港の補完空港”として誕生した背景があります。
遡ること1970年代。
高度経済成長下における航空需要の増大により、旅客数は1000万人の大台に突入。
そんな中、「羽田空港そろそろ限界じゃない?パンクしそうじゃない?」という当時の運輸省からの予測により「そろそろ近くに羽田を補える別の空港が必要」と判断されました。
ちなみに当時は、羽田空港の滑走路を増やそうにもなかなかうまくいかず、着陸しようとする旅客機に「ちょっと羽田混んでるから名古屋空港でいったん待機して!!!!」と緊急の指示が飛ぶ程に。
いくつか候補地がありましたが、成田に空港を作ることとなったわけです。
ちなみに2010年頃まで「国内線は羽田、国際線は成田」という明確な鉄の掟の様なものがありました。
「え、そんなイメージ無い」と思われる方も多いでしょう。
そんな掟が破られたきっかけは羽田空港に東京湾に浮かぶD滑走路ができたことにあります。
それにより羽田空港に拠点を移す海外の航空会社が増え成田空港が衰退していくと思いきや、ここでLCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)の登場&受け入れです。
それにより成田空港の発着数は減るどころか増えているそうです。
成田山新勝寺
早速成田駅から直接向かいます。
ちなみに裏のほうに駐輪場はあります。
全国的に有名な成田山のご本尊は不動明王。歴史上の人物や歌舞伎役者の方より信仰を受けたことにより全国的に信仰を集めています。
さあて私もサイクリングの安全を祈っていざお参り!!!...となったところで衝撃の事実を思い出します。
成田山のタブー
皆様は当店の近くにある神田明神へお参りしたことはありますでしょうか。
実は神田明神をお参りした、または崇拝している人は成田山にお参りに行けないのです。(伝説上の話であり、法律上の話ではありません)
そんな私は割と最近に神田明神にお参りしていたのです。めちゃくちゃ想定外でした。
というのも”平将門が祀られる神田明神 vs 将門討伐のための儀式を行なった成田山”の関係が成り立っています。
神田明神を崇拝する人による成田山への参拝は、将門を苦しめ、災いが訪れるとされているのです。
日本国内にはこのような対立関係のある場所が他にもあります。
悔しみを噛みしめ近くのイオンモールでご飯です。
成田の街並み(極一部)
茨城県水戸市と千葉県千葉市をつなぐ規模の大きい国道が通るため時間帯問わず混んでいますが、ふと道を外れると小さな川が流れています。
この川は私が車で成田へ遊びに行ってた頃から気になっていました。
自転車だからこそできるちょっとした寄り道。
成田らしさ皆無のご飯とおやつ
成田空港へ向かうには
国道295号、通称空港通りをたどると着きますが歩道が無く自転車でたどるには少し危ない箇所があります。
右側へ進むと国道ですが左の側道に逸れるのが安全です。
道なりに進むと空港通りに戻る道がありますがそこでも左の道を選択します。
この道は歩道ではなく車道なので気を付けて進みましょう。
こうして空港通りへ再度合流です。
しばらく進んでいると早速飛行機がお出迎え。
調べてみると、はるばるアメリカのコロラド州から来たユナイテッド航空でした。アメリカと日本のとてつもない距離を11時間でつないでしまう飛行機ってすごい。
地図を見ながら複雑に進んで次の目的地へ。
日本一短い鉄道”芝山鉄道線”
この鉄道を知ったきっかけは東成田駅です。
東成田駅はもちろん現役の駅なのですが、他の現役の駅と比べると特異な雰囲気を持つとして有名なんです。
エスカレーターはほこりをかぶり、看板の文字は色褪せ、壁の向こうは何年も前の広告が張られたまま。
紫色に光るライトはイベントの準備だったそう。
決して逃せない電車のため散策は最低限に。切符を買ってホームへ下ります。
未使用のコンコース上の水たまりが長い年月を感じさせますが、向こうの壁に見える”なりたくうこう”の文字。
もともと成田空港駅として活躍していた面影が感じられます。
現在の東成田駅は空港関係者による利用がほとんどで、基本的に閑散としているそう。
確かに私が訪れた16時頃も閑散としていました。
たった1駅、約2㎞の旅路でしたがトンネルを抜けると空港が早速。
芝山鉄道においては現金のみで、ICカードが使えないので利用の際は注意して下さい。
空港観察スポット
芝山千代田駅を出て、成田空港南側をぐるりと。
その間も幾度となく頭上を飛行機が飛んでゆきます。
ひこうきの丘
千葉県山武郡芝山町岩山2012-6
この場所の特徴はハート形のオブジェではないでしょうか?デートスポットにもおすすめかも!?
実際に広々とした場所で、駐車場もあり、トイレもありますのでかなり過ごしやすいと思います。
この日の風向きの都合もありこちら側に離陸していました。
この公園は滑走路との距離感は近く、滑走路のほぼ先端に位置しています。
離陸前で向かってくる、着陸後で遠のいていく飛行機を見られます!
着陸の方も迫力ありそう、そんな気がした滞在時間でした。
ちなみに画像のアプリはこちらのウェブサイト→https://www.flightradar24.com/35.43,139.65/6 のアプリ版です。
私の実家の真上によく飛行機が飛んでいたので、昔からこのアプリと過ごしています。
リアルタイムで飛行機がどこからどこまで、どのような経路で飛んでいるのか1機単位で追うことができます。いろんな楽しみ方ができるので是非。
次の目的地へ向かいますが終始空港沿いをサイクリングできます。
少しだけ北へ。
三里塚さくらの丘
千葉県成田市三里塚1-722
先ほどよりは僅かに滑走路との距離感は離れますが、個人的には一番穴場でおすすめです。
というのも、旅客機が離陸に必要な距離が2000m~3000m。(状況に応じて変化します。)それに対して目の前にある滑走路の長さは4000mです。
離陸直後の高度が上がって間もない飛行機を見ることができます。
また着陸の際は、パイロットがタイヤを接地させる目安のポイントにも近づくので、更なる迫力を感じられること間違いなし!!
次はA滑走路と並走し、約4kmの再度北上です。
成田市さくらの山
千葉県成田市駒井野1338-1
ここが最も有名スポットでしょうか?
小高い丘になっており、下は道の駅のような構造になっています。
かなり混んでいました。
ここも滑走路をほぼまっすぐに見ることができます。
また、離陸していく飛行機を解説&生配信しているようでした。
離陸していく飛行機を後ろから眺められ、ここもここで離陸直前のエンジンの轟音を体験できます。
着陸する飛行機を真下から見られるかも!?
最後に
飛行機好きの方々は一度は絶対訪れるべきでしょう!
すでに訪れたことがある方もいつでも楽しめること間違いなし!!
ぜひご自身の推し眺めポイントを見つけてみてはいかがでしょうか?
ちなみに成田空港にほど近いところに航空科学博物館(千葉県山武郡芝山町111-3 TEL: 0479-78-0557)がありましたが時間が遅く入れませんでした。
シンプルに寝坊のせいです。