乗り味が硬い硬いと言われ続けてきた「シャマル」ですが。
カーボン・ディスク・ワイドリムの三拍子が揃った最近の高性能・高剛性ホイールと比べてしまうと、しなやかな方なのでは？と思えてきます。
アルミリムでしか出せない魅力がある
〇CAMPAGNOLO SHAMAL ULTRA C17 WO
￥181,500－（税込） → ￥154,275－（税込）！！
もはや絶滅寸前といえるリムブレーキ仕様の高級アルミリムホイール。
プロの目からするとさすがに物足りないのでしょうが、アマチュアレベルでは今でも文句なしの高性能（空力以外）を誇ります。
できることならこの先も作り続けてもらいたいものです・・・
軽さ・空力・剛性。性能の追及は細部に至る
前輪のリムハイトは横風対策＆ハンドリング重視の24mm。
後輪のリムハイトは剛性＆空力性能重視の27mm。
ハイトを前後で変えることで、ホイールトータルで性能バランスを取るという考え方は、遠い親戚？に位置する新作ホイール「シャマルカーボン」にも継承されています。
硬いと言ってもカーボンよりは優しい
リム内径はC17。新エトルト規格のタイヤを使う際には要注意。
スポークホールが不要なMO-MAG構造になっているので、ナローながらもリム剛性は高め。軽い転がりと鋭い加速はこのリムがあってこそ。
この商品はWO（非2WAY-FIT）なので、残念ながらチューブレスタイヤには対応していません。
見た目だけでなく性能面でも言うことなし
カンパホイールのアイコンともいえるG3スポ―キング。
空力・剛性・軽さ・テンションバランス・ルックスの全てに優れるという奇跡のようなスポークレイアウト。なのでフォロワーも続出。
このシャマルの場合、アルミ製スポークを採用することで元々高い剛性がさらに向上。自慢の切れ味鋭い加速力はこの美しい後輪から生まれます。
高い回転性能もカンパニョーロのお家芸
その高い加速力をそのままスピードに変換するのが、セラミックボールを採用したハブベアリング「USB」。
ウルトラスムースというだけあって、自分の想像以上に転がっていくかのような感覚はまさに高級ホイールといった感じ。
リムブレーキ＝スポーク本数が少ないフロントホイールは、軽さという面だけでなく実は空力的にも大きなアドバンテージあり。
リムブレーキユーザー必携の一本！
ガチガチでキレキレの高性能ホイールという評価も今は昔。
今の普通からすると相対的に扱いやすい部類なのでは？とも思えてしまうリムブレーキ仕様の「シャマルウルトラ」。
BORA ONEなき今、「在りし日のカンパホイールの乗り味の継承」はこのシャマルの存続に掛かっていると言っても過言ではないでしょう。
