ジクラルスポークが失われても、キシリウムはキシリウム。
並みのホイールとコダワリの深さが段違いです。
見た目はこんなに普通っぽいのに
〇MAVIC KSYRIUM S ¥82,500-(税込)
→ ¥74,250-(税込)
アルミリムホイールのセカンドグレードとなる「S」。
最上位グレードの「SL」と比べて100gくらい重くなりますが、基本設計は共通。リムがしっかりしている分パワー系のライダーならこちらの方が扱いやすいかもしれません。
独自のテクノロジーが満載のリム
リムハイトは25mm。切削処理がないシンプルな形状です。
最近のトレンドを意識してか、リム内幅を19Cにワイド化しているので、ローハイトながらも空力性能は意外と高め。
リム素材そのものにネジを切ることでスポークホールを不要としたFORE構造となっているので、実は剛性面でも優秀。
チューブレス=メンドクサイは過去のものに
もちろんチューブレスタイヤに完全対応。
リムの内側を走る2本の溝の高さ・配置をはじめ、トータルでの加工精度の高さがマヴィックUST大きな武器。
圧倒的なタイヤ脱着作業の簡易さ&ビードの上がりやすさ。これによってチューブレス導入のハードルが大幅に下がったのは間違いありません。
最大空気圧が6気圧まで、というのもチューブレスでの運用を前提としているからなのでは。
ID360による高いトラクション性能
フリーボディは面接触ラチェット構造のインスタントドライブ360 。
リムブレーキ仕様にのみ特徴的なスポークレイアウトの「イソパルス」が残されているのも嬉しいポイント。
ハブとリムを最短距離で結ぶことによって生まれるダイレクトな加速感、これこそが「後期キシリウム」の走りと言えるでしょう。
これぞ羊の皮を被った狼
シンプルな見た目の裏に隠された数々のテクノロジー。
マッシブなエアロロード以外なら結構何にでも合いそうなキシリウムS。
旧車との相性も良さそうですが、ワイドタイヤ不可なフレーム設計の場合にはちょっと注意が必要です。
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