先日トレックジャパンさんのご厚意で新型Madoneを試乗できる機会をいただきました。
乗り心地がいいとタイトルで書きました。本当に乗り心地が良いです。エアロバイクの常識を覆す新世代バイクです。
しかしあくまでMadoneは乗り心地を中心に開発したエンデュランスロードではないという前提を先にお伝えしておきます。
あまりにも不思議な体験だったため、文章能力が怪しい部分ありますがどうかお付き合いください。
あと過去も未来もハイエンドMadoneにサムヒルペダルをつけたのは私だけです。()
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まるで絨毯の上
漕ぎ出し10km/hも出てないのに「他のバイクとはなにか違うぞ」と私のセンサーが反応。
30km/hまで加速。バイク全体が私を優しく導くような感触があります。
この特徴的な部分"IsoFlow"は乗り心地を殺さずしてエアロ効果を上げるための技術なのですが、ここまで乗り心地が良いとは思いませんでした。
前作より垂直方向の振動吸収性能が80%もアップしたんだそうです。
私も乗るまでは「エアロ系(Madone)&ヒルクライム系(Émonda)が合体したヨ!」としか紹介できなかったので完全に盲点でした。
これはもうエアロロードというカテゴリの中には抑えつけることができなくなってしまった新時代のロードバイクです。
さらに同社のAeolus Proホイールを装備したハイエンド機に乗った時の感動は初めてフルサスマウンテンバイクに乗った時のものに近いです。
「そんなわけあるか!」と私も自分の右頬を目が覚めるまで必要以上に叩きました。しかし、一生夢から覚めることはなかったのです。
私がいるのは第三階層?早く誰かキックして…
これからのトレンドになる形?
横から見た時に面積が広く、縦剛性がカチカチ、横向きの安定感は無く、シチュエーションによっては使いにくいことがある。
というのが今までの私が知っていたエアロロード。
しかし見てください。思ったより極端なエアロ構造してなさそうですよね?
タイヤクリアランスもかなり広いです。
前作よりもエアロ要素が減ったように感じますがGen7と同等の速さを保っているそうです。
今作は前輪で受けた風がフォーク、ダウンチューブ、さらには専用ボトルを介して後方に進むことを想定しています。
ダウンチューブ下側をもっとシャープにするとその区間だけは空気抵抗が少なくなりますが、ライダーの脚やボトル、後輪などいろいろなものを介した時は違ってくるのです。
また、前作より上端断面が厚くなり、丸みを帯びた形状のハンドルも狙って設計しています。
このハンドルは単体だと空気抵抗が多いのですが、
乗ってる人がペダリングをしている=ハンドルの後ろで空気が乱れるような状態だと
むしろトータルでは空気抵抗が減るというわけです。
この形はバイク単体だけではなく、ボトルやライダーなど実走に不可欠な要素を再重視した結果完成したものなのです。
専用ボトルケージはカーボン製。かっこいいです。
実は通常の丸型ボトルもぴったり嵌るんです。さすがです。
上部裏が窪んでいるので、指でひっかけてラクラク取り出し。
空力だけでなく、いろんなシーンでの扱いやすさもしっかり考慮されてます。
専用ボトルのデメリットは底部が斜めで立たないことぐらいです。
恐ろしい加速&速度維持
乗り心地があまりにも良いので走行性能が心配…
予想を大きく裏切られました。低速域での加速は踏んでいないのに進んでいるみたいな感じで開いた口が塞がらない。
高速域では踏んだ分どんどん加速。
バイクとの一体感がすごくて間違えて帰宅してしまうところでした。
ハイエンドバイクによくある「確かに早いけど踏まされている感」がまったくない。
バイクに応じた踏み方みたいなのがありますが、Gen8はどんな踏み方でも進みます。
もっと踏みたかったんですが価格と都内の道路の混雑状況にびびって我慢しました。
でも我慢できなくてわざとバイクを横に振りまくりました。横剛性も十分。なんてバランスのいいバイクなんだ。
横から見た時の面積が減っているので当然横風の影響も少ないです。
こんなにも「踏ませてくれるバイク」は初めてです。
悪魔と契約しなくても一般人がハイエンドバイクに無理せず乗れる時代が来たなと思いました。
志木店にも素敵なMadone Gen8販売中です!↓
私が"一番"このバイクをおすすめしたい人
私がこのGen8に一番乗ってほしい人は、今ロードバイクを引退しようと思っていたり、もう今所有しているバイクがラストバイクかなって思っている方です。
現代のロードバイクに可能性を感じなくなったそこのあなた!
高校卒業ぐらいのタイミングでロードバイクをやめた私もまさにそんな気持ちでした。
もっと早く出会えてればな…
ご来店お待ちしております!
お主ハイエンド乗ったことないから感動しているのではないか…と心配の皆様ご安心を
【私のハイエンド試乗歴】
Ostro vam, system six, venge vias, reacto 8000, tarmac, c60, aeroad cf slx, cervelo s5, dogma f10などなど
ちなみに
デザイン
Gen 8に描かれているこの輪っか。
Madone星とÉmonda星の2つの惑星が交わったことを表しているそうです。
なんてロマンチックなんだ。
こういうセンスの良さも含め、TREKは素晴らしいなって。
サイズ
サイズ表記が数字からアルファベットに変わりました。
私は身長168cmでSサイズがちょうどよかったです。
メーカーサイトにのっているバイクの写真ってだいたい真ん中のサイズなので、小さいサイズ実物見てがっかりすることありますよね。
今作は開発チームの女性メンバーががんばってくれたおかげで小さいサイズでもデザインが良いです。
成型技術
Gen7より320gも軽くなったGen8
新しいグレードのカーボン素材を採用しているのはもちろん、
カーボンフォークの一体成型(他社ではまだできるところが少ない?らしい)といった高度技術をもったTREKだから達成できた数字です。
このワンピース構造が乗り心地にも影響しているはず…
UDH
sramが推し進めるディレーラーハンガーの統一。
UDH=ユニバーサルディレーラーハンガー採用です!