これを役得と言わずして何というのでしょう!
ダウンアンダーが始まったこのタイミングで、コルナゴ代理店の営業さんから「組み立てが間に合いそうなんでぜひ」という話を聞かされて、もうテンションが上がりっぱなしですよ、ええ。
V4Rsは「‐」なしで「sが小文字」
♧COLNAGO V4Rs F/S ¥891,000-(税込)
〇まずは見た目
稀代の名車「V3‐RS」の正常進化版といった印象。
V1→V2→V3の間にあった技術的・デザイン的な試行錯誤感は一切なく、初めから進むべき方向がハッキリと見えていたのではと思わせます。
先代があれだけの結果を出しているので当然と言えば当然なんですが。
進化したというエアロダイナミクス要素には新型TTバイク「TT1」からのフィードバックも多分にありそうな感じ。
〇乗ってみての第一印象
右足のビンディングをはめて軽く蹴り出した時点で既に「軽くて速い」。
出来の良いバイクは押して転がしただけでわかる、という話を聞いた事があるのですが・・・ちょっと冷静じゃないのかも。
UAEエミレーツカラーというのがまた
〇乗り心地
最近はモデルチェンジの度に「剛性〇〇%アップ」なんて話題が飛び交いますが、人間のスペックはそんなに簡単に上がらない。
トッププロの脚力を前提とした一般人お断りレベルな硬さになっていたら嫌だなあ・・・なんて思っていたら意外とそうでもない。
確かにV3‐RSと比べると剛性が上がっている感があるのですが、持て余すほどではないですし何とか踏み切れる。
逆に落ち着きが出たと言っても良いくらい。これは嬉しい!!
〇加速性能
文句なし!並み足ライダーの自分でも驚くような加速が味わえます。
駐車場の一角にコーンを立てただけのショートコースにも関わらず、本当にあっという間にアウターの速度域に突入。
ペダリングにも変なクセは無く踏んでも回しても速い。比較のために他社のエアロ系ハイエンドフレームに乗ってみましたが、スリムな見た目にも関わらず「速さ」に於いては全く引けを取らないという感じ。
加速が楽し過ぎて気付いたら全力疾走。ブースに戻ってバイクを返却した際に、なんでそんなに汗をかいているの?と言われたくらいです。
冬なのに。
半年前から実戦テストしていただけの完成度
〇総評
いい意味で一昔前の軽量クライミング系フラッグシップモデル感があったV3-RS的なキャラクターを保ったまま、さらに速さを磨き上げたV4Rs。
ライダー側に「乗りこなすためのお作法」を強いることがない懐の深さも最近のフラッグシップ機としては珍しい印象です。
ポガチャル以外乗りこなせないような、超絶ストイックなバイクになっていたらどうしよう・・・という心配は杞憂に終わりました。
コルナゴが「V4」をこのレベルにまで仕上げてきたとなると、俄然気になってくるのがもう一方のフラッグシップモデル「C68 」の存在。
勿論乗ってきました!
そのインプレは次回。乞うご期待!!
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