お盆休みのタイミング合わせて絶賛開催中の「ZIPPホイール試乗会」!
「454」や「404」といった、ZIPPらしさ溢れるスーパーホイールが並ぶ中
選んだのは敢えての「303」!
なんだかんだでロードバイクカテゴリーでは、コレがど真ん中にいるのでは
と思えたのと、フレームにエアロ要素が全然ないのであまりエアロ過ぎても
体感できないのでは?と思ったからです。
〇ZIPP 303 FIRECREST CLIINCHER ¥264,600-+TAX
〇まずは見た目。
45mmハイトのワイドリムはオールラウンドに使える丁度いいバランス。
1,480gと重量も、軽くこれなら十分登りもイケそうです。
普段使っているのがフルクラムの「QUATTRO CARBON」ということも
あって、フレームとの見た目的なマッチングも文句なし。
〇ゼロ発進。
なんというか非常に穏やかです。
スムースな感じというよりも、やっぱり穏やかとしか言えません。
25CサイズのZIPPタイヤとの相性もあってか、乗り心地も極めて良好。
ガチガチで跳ねまくるチポッリーニの硬さをかなり和らげてくれていた
ことを考えると、もはや「快適」といってもいいでしょう。
〇加速。
ゼロ発進で感じた穏やかなキャラクターは、加速の際にも顔を出します。
カンパ・フルクラム系のようなキレのある加速は正直あまり感じられません。
ですが加速が鈍いというわけでもなく、シフトアップを2段づつ行わなくては
じれったいと感じるくらいスムースに速度は上がっていきます。
そんな不思議な感覚のまま、30Km/hオーバーまであっさり到達。
ホイールを気持ちよく前に進めるには、どちらかというと回すペダリングより
踏み込む強めのペダリングの方が向いているように感じました。
〇巡行。
ファイアクレスト形状のリムが効いているのか、スピードの落ち感がかなり
少ないので30Km/hオーバーの巡行もそれほど苦ではありません。
で、これは巡行に限らずなのですが。
自分のイメージよりも実際は速度が出ているというか、体感ではなんとなく
遅く感じるのですがメーターを見てあれ?となることが何度かありました。
〇ブレーキング
ブレーキ面の「SHOWSTOPPER(細かく入った溝)」の効果か、ブレーキを
かけるとちょっと静かなエグザリットのような「ズキュゥゥン」という音が。
試乗で使用したブレーキシューはシマノのカーボン用。
コンタクトの瞬間からグッと効く感じではなく、握りこむのに合わせて次第に
制動力が立ち上がるような感覚です。
雨天時にどうかまではさすがに走っていないのでわかりませんが、晴天時の
ブレーキ性能においては全く不安はありません。
〇総括。
人気・実力を兼ね備えたZIPPホイールの大定番なだけあって、基本的な走りの
性能にツッコミどころなどありません。
そんな中「コレがZIPPの味なのか?」と思えたのが速度を問わず感じられる
抜群の安定感でした。
速度が上がっても風の影響を受けにくいリム形状によるものなのでしょうか。
実際の速度より遅く感じる。乗り心地が抜群。キレは抑えめで穏やかな味付け。
基本単独で淡々と走るトライアスロンでの人気の高さも納得の結果でした。
個人的にはカンパ系のキレのある走りが好みです。
ですがそれは裏を返せばそれなりの技術や脚力を必要とし、また走行中に
緊張感を強いる「面白いけど疲れやすいホイール」 とも言えます。
キレのある加減速よりも一定ペースで走ることが重要なロングライドなら
ひょっとしたら「ZIPP」を選ぶかもしれません。
そんな「ZIPPホイール試乗会」は8/19まで!
抜群の安定感と驚異の巡行性能をぜひ体感して みて下さい!!