横浜店MTBコーナーから松野です。
ロードバイクをはじめ、スポーツバイクは技術の進歩により
ワイヤー類を中にしまい込んで空力性能やルックスの向上を図っています。
MTBには関係ないなんて思っていませんか…!?
SCOTT SPARK 950
販売価格:¥605,000(税込)
サイズ:M 170cm前後
フル内装!なトレイルバイク
前後120mmのSPARK RCはクロカン系バイクですが
こちらはフロントが130mmトラベルのトレイル系バイクです。
なんといってもまず目が行くのは…
リアサスユニットが完全内装!!
中身はこんな感じです。
シートチューブ~BB~ダウンチューブは圧巻のボリューム!!
初めて見る人に「これeバイクだよ」と言ったら信じてしまいそうなルックスです!
ケーブル類はすべてステムの脇からフレーム内部へ。
仮組の状態なのでかなり長めに残していますが、きっちり整備すればすっきりとした見た目になります。
転倒の際にケーブル類が引っかかるリスクを最小限にしています。(メカニックは大変ですが)
スルーを外すためのレバーは脱着式なのですがT25/T30/6mmと3つの工具を兼ねています!
ハンドル・ステムやシートポストのボルトだったりセッティングの為に蓋を開けるのにT25を使用。
ピボット部分はT30で統一されているので、万が一ライド中に緩んだ時も増し締め可能。
これ、かなり便利ですよね!!
BOLD Cycles
ちなみにSCOTT完全オリジナルという訳ではなく、元ネタはSCOTTと同じスイスにあるBOLD Cyclesです。
SCOTTがBOLDを買収したことでフル内装化を果たしたSPARK。
元ネタの方はこのSPARKと瓜二つなリンク形式だったのですが、いつの間にかモデルチェンジ。
HMXカーボン、Syncrosのパーツ、ヘッドからワイヤー内装やTwinloc等SCOTTの技術を使用しています。
SCOTTとはリアサスのリンク形式が異なり、ロワー側がBB同軸の仮想ピボットポイントでリアユニットは横置き。
買収してSCOTTの一部にするのではなく違うブランドとしての住み分けはしているようです。
_______脱線終わり______
サスペンション
フロントはRockShoxの新型PIKE、完成車オンリーのBASEモデルです。
ガワ部分は上位モデルと基本的に共通なのですが、バターカップや圧力リリーフバルブを省略。
エアスプリングも上位モデルと共通なので初期からソフトに沈み込みます。
ダンパーはChargerではなくBASEシリーズ専用のRUSHダンパーを採用しています。
内部構造が異なるようですが詳細はわかりませんでした…
リアサスはカスタム済みのDeluxeのSelectモデルです。
リアユニットの写真は撮れません(笑)
最近増えているピボットレス構造になっています。
シートステイ部分の根本あたりがしなることでベアリングを省略し軽量化を狙っています。
メインピボット部分は左右ステイとブリッジをまとめて箱のような形状に!
剛性が高くねじれにも強そうなデザインですね。
ロッカーリンクのピボット部分もいくつかのパーツに分けて溶接することでアルミとは思えない複雑な形状です。
コンポーネント
ドライブトレインはSRAMのEagleドライブトレインです。
RDのみGXですが、他はSX/NXをミックスし、あとから少しづつアップグレードすることも可能です。
ちなみにRDハンガーはSRAM UDHです!
Googleで検索すると本家のSRAMの公式サイトを差し置いてなぜか松野の記事が出てくるようになってしまいました…
タイヤ
タイヤはSchwalbeのXC~トレイル系のニューモデルのWicked Willの2.4インチ。
センターの高さを少し抑え、サイドは大き目のノブでグリップを確保している感じです。
冬場のトレイル遊びなら好みに応じてリアをRacing Ralphとかに交換しても良さそうです。
Twinloc 2テクノロジー
SCOTTと言えばこれ!前後サスをいっぺんにロック可能です!
厳密には完全なロックではなく、ペダリングロスをなくす程度に動きが硬くなるので、体重をかけるとある程度は動きます。
更にドロッパーのレバーも合体!
リモート系に使用されているワイヤーは細くてしなやかなJagwireのドロッパー専用ケーブルです。
交換の際は通常のシフト用でも大丈夫そうですが、ハンドリングへの影響を最小限にしたければ同じものがオススメです。
サイズ
今回入荷したのはMサイズで、身長170~175cm程度の方にちょうど良さそうです。
写真の状態では125mmストロークのドロッパーポストでサドル高は690mm程度ですが
リアユニットがフレーム内部にあるのであまり長いポストには交換出来なさそうなのでご注意ください。